小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

人によって異なる“おしりの洗い心地”を感性で分析!パナソニック「ビューティ・トワレ」が実現した究極のおしり洗浄体験

2025.01.23

連載/阿部純子のトレンド探検隊

パナソニック ハウジングソリューションズは、家電量販店向け商品の瞬間式温水洗浄便座「ビューティ・トワレ」RTシリーズを、2025年2月19日に発売する。

人によって異なる“おしりの洗い心地”を分析した「感性工学」を商品開発に活かす

日本における温水洗浄便座の普及率は1992年には14.2%だったが、2024年には82%と広く普及しており、直近の交換需要は約2,000万台と推定されている。

特にコロナ禍を経て衛生意識が高まったことで、温水洗浄便座への関心が一層強まり、家庭内で過ごす時間が増えることで生活スタイルが多様化、トイレを空間として捉えた快適性のニーズも高まっている。

同社の調査では、温水洗浄便座の購入時に重視するポイントとして「おしり洗浄の使用感」が3位にランクイン。しかし購入後に約6割以上が「おしり洗浄の使用感」に不満を感じているとわかった。

同社では「洗い心地」や「洗浄の強さ」といった、ひとりひとりで異なる使用感にフィットすることが課題と考え、水流が洗浄感に与える影響を調査するため関西学院大学 工学部教授 感性価値創造インスティテュート所長 長田典子教授に検証を依頼。「洗い心地」について、感性工学を用いてフィーリングを分析した。

「感性工学」とは、人が感じる感性やフィーリングを分析・反映する手法で、商品開発、サービス、教育、エンターテインメント、コミュニケーションなどあらゆる分野で取り入れられている。

「今回は感性工学を用いて、おしりの洗い心地という極めて個人的で主観的で、とても多様な感じ方を、見える化、数値化して設計要素に落とし込みました。

感性工学は『感性価値の顕在化』『感性の数値化』『設計指針の明確化』の3つのステップから成り立っています。

感性価値の顕在化は、快適さや魅力的といった、感性的な価値がどこにあるのかを深掘りをして、定性的、質的な分析をします。感性の数値化は、脳波や心拍などを用いて、心理評価、生理評価、生理評価を検証します。

これらの2ステップに基づき設計指針を明確化することで、様々なタイプの方々が、どのような物理刺激に対してどのように感性を醸し出すかということをモデル化し、それらのデータに基づき個々に最適な設計をすることによって、完成価値が向上した快適で魅力的な商品ができあがります」(長田教授)

ステップ1の感性価値の顕在化として、ユーザーが何を評価しているのかインタビューを実施。「洗い心地がやさしい」「癒される」「水流にリズム感」があるなど、さまざまな評価項目があることが明らかになった。

ステップ2の感性の数値化として、「癒される」「ほっとする」「すっきりする」など評価項目を特定化する“感性のものさし”を作成。感性のものさしを用いて、温水洗浄の感じ方を測定、数値化した。

数値化したデータを分析して、感じ方の背景因子を統計的に特定。「癒される」「ほっとする」といった、言葉は異なるが似たような回答の背景に共通の評価因子があり、おしり洗浄の洗い心地の背景には、感情が5因子、印象が3因子、感覚・知覚が7因子の計15因子と、人によってさまざまな感じ方があるとわかった。

最後のステップ「設計指針の明確化」のため、好みの洗い心地でタイプ分類を実施。分析の結果、5つのタイプがあることが明らかになり、これらの検証結果を用いて、洗浄感にフィットする3つの洗浄モードを搭載した、「ビューティ・トワレ」RTシリーズを開発した。

ポンプを無くした独自のノズル構造で実現した3種のおしり洗浄

新製品は、感性工学の検証結果に基づき、洗い心地にこだわった「ソフト」「バブル」「パワービート」の3種の洗浄モードを搭載している。

洗い心地がやさしい「ソフト洗浄」は、いたわり感のあるやわらかく安定した水流で、おしりにトラブルのある人にもおすすめ。「バブル洗浄」は気泡をふくんだゆらぎのある水流で、癒しを感じたい人におすすめ。従来よりも強めの水流で、確かな洗い上がりを実感したい人には、水塊化したまとまりのある水流で、力強い洗い心地の「パワービート洗浄」がおすすめだ。

これらの機能を1つのおしり洗浄ノズルで実現するため、特許出願中の独自技術のノズル構造を開発。従来機種のノズルは、ポンプを使ってリズミカルに水を押し出して洗浄感を上げる構造だったが、こうしたリズミカルな水流が苦手だと感じる人もいることから、新製品ではポンプを無くし静かな水流を生み出す、まったく新しいノズル構造を開発した。

温水洗浄便座には複数の方式があるが、電気ポットのように製品の内部に温水を一定量溜めてヒーターで温めておく「貯湯式」は、多くの温水(1分間で700CC程度)を一気に放出することができ、電気代はかかるがたくさんの温水で洗えるというメリットがある。

「ビューティ・トワレ」RTシリーズで用いられているのは「瞬間式」。使用するときだけヒーターが入り水を温める構造で、瞬間的に温水を作り出すため、貯湯式に比べ使える水量が少ない(1分間で450cc程度)。

水を押し出す力であるポンプ機能を廃止しているため、普通の水流で、かつ少ない瞬間式の水量でソフトからパワービートまで異なる洗浄を実現すべく、2つの水流の流量を調整する業界初の可変水流技術を開発。

ポンプなしでも洗浄強弱の幅を広げられるようになり、同社従来品(RRTKシリーズ)の約1.2倍のパワフルさ、従来品の約1.5倍のソフトな水流を実現、水流の強弱幅は業界トップクラスに。また、ポンプレス設計により動作音や振動を低減し、静音性も向上している。

おしり洗浄は、洗浄水路での水の滞留を抑制し、ノズル内部の清潔さにも配慮した1つ口ノズル。ビデはやさしく洗うことが求められることから、狭い穴を通すことで水流の勢いが増してしまう従来の4つ口を3つ口に変更しよりやわらかな水流の設計になった。

温水洗浄便座で一番汚れが気になるノズルには、傷にも強く汚れがつきにくいステンレス製を採用。継ぎ目のないデザインのためお手入れもスムーズにできる。

さらに使用前後と使うたびに自動でノズルを洗浄。ノズルシャッターには抗菌効果の高い銀イオンを練り込んだ抗菌技術で清潔さを保つ。DL-RT50にはナノイーXを搭載し、便座と便器内の表面壁に付着したニオイを軽減できる。

生活スケジュールを学習する「スマート暖房便座」は、温水洗浄便座に着座しなかった時間帯を曜日ごとに学習して、生活スケジュールに沿った節電計画を自動で調節。最大約34%電気代を削減できる。

年間電気代は、RT50とRT40は約2,570円、RT20は約3,220円。便座はふたを開けっぱなしにしてしまうと電気代がかさむが、RT50とRT40はセンサーによる便ふた自動開閉なので、開けっぱなしを防げる。

ビューティ・トワレ RTシリーズ<瞬間式>は、「DL-RT50」(店頭想定価格 税抜・以下同51,300円)、「DL-RT40」(46,800円)、「DL-RT20」(36,000円)の3種で、各種ホワイト、パステルアイボリー、ピンクの3色展開。

【AJの読み】千差万別のおしり洗浄使用感に対応した新製品

パナソニック東京汐留ビルの一部トイレに新製品のRTシリーズが設置されており、「洗い心地」を早速試してみた。筆者は水量たっぷりで強めが好みのため、水量が少ない「瞬間式」はどうかと思っていたが、強めの「パワービート洗浄」は予想以上にしっかりとした洗い心地。気泡をふくんだ「バブル洗浄」は、泡風呂をおしりにあてているような感覚で“癒される”とこういうことかと納得。

温水洗浄便座を購入する際、価格やノズルの防汚性など清潔性を重視される傾向があったが、購入後に約6割以上が「おしり洗浄の使用感」に不満を感じている点に着目し、人によって異なる洗い心地を、感性工学を用いて開発した。

おしり洗浄の使用感はまさに千差万別。「ビューティ・トワレ RTシリーズ」はおしりの多様性にフィットする温水洗浄便座といえる。

取材・文/阿部純子

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年2月15日(土) 発売

DIME最新号は、「テスタの投資術」。100億円投資家・テスタが教える、元手100万円から4年後に1億円にする方法?! 中島健人や桐谷健太ほか豪華インタビューも満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。