全角と半角の違いが気になる人も多いだろう。全角とは、パソコンやスマートフォンで使用できる文字サイズのことだ。設定方法やそれぞれで使える文字の種類も紹介するので参考にしてほしい。
目次
全角とは全角文字の略称で、ひらがなや漢字だけでなく英数字も使用できる。パソコンやスマートフォンで使えるが、全角と半角にはどのような違いがあるのかと考えている人も多いだろう。全角はすべての場面で使えるわけではなく、メールアドレスやログイン情報を入力する際など、使用できない場合もある。
この記事では、全角と半角の違いや、パソコンや携帯で全角に切り替える方法などをご紹介する。
全角と半角について詳しく知りたい人や、全角を使う際の注意点を知りたい人は参考にしてほしい。
全角と半角の違い
パソコンやスマートフォンでは、英数字は全角と半角での入力が可能だ。半角と全角には、どのような違いがあるのかと考えていないだろうか。
ここでは、全角と半角の違いを紹介しよう。
■全角とは
全角とは全角文字の略称で、2バイト文字ともいわれるもののことだ。文字の縦と横の比が等しく、正方形に収まるサイズになっている。
文字幅が広いため、見やすいのが特徴だ。
■半角とは
半角とは半角文字の略称で、全角の半分のサイズの文字のこと。1バイト文字ともいわれ、縦と横が2対1のサイズになっている。
英数字や記号があり、全角よりスペースが狭いため、多くの文字を表示できるのが特徴だ。
■全角と半角がある理由
全角と半角が生まれた背景には、パソコンが日本で普及したことが挙げられる。
もともと、アメリカやイギリスなどの英語を使う国でパソコンが開発されたため、文字は半角サイズのみだった。
しかし、日本にパソコンが普及した際に、ひらがなや漢字は半角ではサイズが足りないことが判明する。そのため、半角サイズを倍にした全角サイズが作られた。従来は半角のみだった英数字や記号に全角が追加されたことで、サイズを区別する必要が生じた。
全角と半角で使える文字の種類
全角と半角で使える文字の種類には、以下のものがある。
| サイズ | 文字の種類 |
| 全角 | 漢字、ひらがな、カタカナ、英字、数字、記号、スペース |
| 半角 | カタカナ、英字、数字、記号、スペース |
全角は、漢字やひらがな、英数字などの幅広い種類の文字を使用可能だ。
また、半角は漢字とひらがな以外、全角と同じ種類の文字を使用できる。
パソコンで全角を設定する方法
パソコンで英数字や記号などを用いる場合は、全角と半角の両方が使える。
主に英数字は半角が使用されるが、全角にするにはどのように設定すれば良いかと考えていないだろうか。
ここでは、パソコンで全角を設定する方法を紹介しよう。
■Windowsの場合
Windowsの場合は、次の3つの方法で全角に設定できる。
- 言語バーから入力モードを切り替える
- キーボード入力で切り替える
- ファンクションキーで切り替える
言語バーから入力モードを切り替える方法は、以下のとおりだ。
- 画面下部のタスクバーに表示される「言語バー」の文字を右クリックする
- 表示される一覧から、全角に対応している入力モードを選択する
なお「ATOK」のパレットの場合は、キーボードで「半角/全角」キーを押し、日本語入力モードへ切り替えてから設定が必要だ。
キーボード入力での切り替えの場合は、「カタカナ/ひらがな/ローマ字」キーを押すことで全角に変更できる。
さらに、キーボードの上部にあるファンクションキーでも、次のように切り替えが可能だ。
| 全角ひらがな | [F6]キー |
| 全角カタカナ | [F7]キー |
| 全角英数字 |
[F9]キーを押す 2回押すことで大文字・小文字の切り替えが可能 |
Windowsでは言語バーやファンクションキー、キーボード入力で全角の設定が可能だ。
■Macの場合
Macの場合は、以下の2つの方法で全角に設定できる。
- 入力ソースから切り替える
- キーボード入力で切り替える
入力ソースからは、次のようにして切り替えられる。
- デスクトップ画面左上のリンゴマークの「アップルメニュー」から「システム設定」を選ぶ
- 「キーボード」をクリック
- キーボード画面が表示されたら「入力ソース」をクリック
- 「全角英字」「ひらがな」など、設定したい入力モードにチェックする
設定する際は「メニューバーに入力メニューを表示」にチェックが入っているか、確認してほしい。
さらに、キーボード入力でも、以下のように切り替えができる。
| 全角ひらがな | [Control]+[J]または[F6]キーを同時に押す |
| 全角カタカナ | [Control]+[K]または[F7]キーを同時に押す |
| 全角英数字 | [Control]+[L]または[F9]キーを同時に押す |
Macでは、入力ソースかキーボード入力で全角の設定が可能だ。
iPhoneで全角を設定する方法
iPhoneでどのように全角に設定すれば良いかと考えていないだろうか。
ここでは、iPhoneで全角に設定する方法を紹介しよう。
■iOS13以降の場合
iOS13以降のiPhoneの場合、全角に設定する方法は次のとおりだ。
- 「設定」から「一般」を選ぶ
- 「キーボード」をタップする
- 下部に表示されている「スマート全角スペース」を選ぶ
- タブをスライドし、設定のオン・オフを切り替える
なおiOS13以降のiPhoneは、標準で「スマート全角スペース」がオンになっている。
■iOS12以前の場合
iOS12以前のiPhoneには全角スペース入力機能が搭載されていないが、以下のように全角に切り替えができる。
- 空白のあとに仮で文字を1文字入力する
- 長押しして入力した文字を選ぶ
- 選択候補から全角文字を選ぶ
このようにすることで、全角スペースと全角文字が入力された状態になる。
他にも「片手キーボードPROアプリ」や「半角カタカナキーボード」などの、全角入力に対応したアプリを利用するのもおすすめだ。
全角を使う際の注意点

全角を使うときに注意すべきことはないかと考えていないだろうか。
ここでは、全角を使う際の注意点を紹介しよう。
■スペースやカッコにも全角と半角がある
英数字だけでなく、スペースやカッコにも全角と半角があるため、注意する必要がある。
全角と半角は、コンピューター上では違う文字として認識されるからだ。
例えば全角スペースと半角スペースの見た目はほとんど同じで、Wordなどでスペースを表示させないと判別できない。
そのため、目的に応じて記号やスペースも全角か半角で統一すると良いだろう。
■メールアドレスには全角文字が使えない
メールアドレスを設定する際は、どの国からでも入力できる半角英数字を使用しなければならない。世界のどこから送信してもメールが届くようにするためだ。メールを送る際は、アドレスが半角英数字で入力されているか確認してほしい。
■ログイン情報には全角文字が使えない
ユーザーIDやパスワードなどのログイン情報設定では、半角文字を使わなければならない。
メールアドレスと同様、ログイン情報は重複しないよう、どの国のパソコンからでも入力できる半角が使われるからだ。
そのため、基本的に会員登録をする際の画面には半角英数字と記載されている。
ログインする際、全角になっているとエラーになってしまうため注意が必要だ。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部







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