現代人にとって、今やスマホは日常生活を送る上で欠かすことのできない必携品となっている。では、シニア世代にとってスマホは、どれほど重要なものなのだろうか?
MMD研究所はこのほど、予備調査では60歳~79歳の男女10,000人、本調査ではスマートフォンを持つシニア1,200人を対象に「2024年シニアのスマートフォンの利用に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
シニアのスマートフォン所有者は約9割、契約しているキャリアの上位は「docomo」「Y!mobile」
60歳~79歳の男女10,000人を対象に、モバイル端末の所有について聞いたところ、モバイル端末の所有率は95.9%となった。
メインで利用しているモバイル端末の内訳は「iPhone」が28.8%、「Android」が64.8%となり、スマートフォンの所有は93.5%となった。
次に、60歳~79歳のスマートフォンを所有している8,966人のうち、通信契約しているスマートフォンを所有している8,921人を対象に、メインで利用しているスマートフォンで契約している通信サービスを聞いたところ、「docomo」が28.7%と最も多く、次いで「Y!mobile」が13.9%、「UQ mobile」が11.6%となった。
続いて、メインで利用している通信サービスと同じ通信サービスを利用している人が家族の中にいるか聞いたところ、「家族の中に自分と同じ通信サービスを利用している人がいる」が63.4%、「家族は自分が利用していない通信サービスを利用している」が20.7%となった。
シニアがスマートフォンで利用しているものは「メッセージの送受信」「インターネット検索」「通話」
通信契約しているスマートフォンを所有している8,921人を対象に、スマートフォンを利用して行っていることを聞いたところ(複数回答可)、「メッセージの送受信」が73.2%と最も多く、次いで「インターネット検索」が68.2%、「通話」が66.1%となった。
契約や普段の利用で他者のサポートを受けたシニアは51.4%
通信契約しているスマートフォンを所有している8,921人を対象に、スマートフォンの契約や普段の利用にあたって他者からのサポートを受けたか聞いたところ、「サポートを受けた」が51.4%となった。
次に、スマートフォンの契約や普段の利用にあたって他者からのサポートを受けたことがある4,582人を対象に、サポートを受けた場面を聞いたところ、「契約のみサポートを受けた」が59.3%となり、普段の利用でサポートを受けた経験割合は、「契約も普段の利用もサポートを受けた」が37.0%、「普段の利用のみサポートを受けた」が3.7%と合わせて40.7%となった。
シニアが他者のサポートが必要なスマートフォンの機能は「ポイントを貯める」「メッセージアプリ」
予備調査から抽出したスマートフォンを持つシニア1,200人のうち、他者のサポートを受けた経験があり、月に数回利用している機能がある513人を対象に、他者のサポートを受けないと利用できない機能があるか聞いたところ、「ある」は26.1%となった。
他者のサポートを受けないと利用できない機能があると回答した134人を対象に、サポートが必要なものを聞いたところ(複数回答可)、「ポイントを貯める」が48.9%と最も多く、次いで「メッセージアプリ」が30.1%、「写真や動画の撮影・閲覧」が22.9%となった。
続いて、サポートを受けずに1人でも利用できるようになりたいものを聞いたところ(複数回答可)、「ポイントを貯める」が25.4%と最も多く、次いで「メッセージアプリ」が16.3%、「SNSの利用」が9.3%となった。
<調査概要>
「2024年シニアのスマートフォンの利用に関する調査」
調査期間:2024年12月11日~12月13日
有効回答:<予備調査>10,000人 ※人口構成比に合わせて回収<本調査>1,200人 ※予備調査でスマートフォンを持っていると回答したシニアの構成比に合わせてウエイトバックを実施
調査方法:インターネット調査
調査対象:<予備調査>60歳~79歳の男女<本調査>スマートフォンを持つシニア
設問数 :<予備調査>11問<本調査>9問
出典元:MMD研究所
構成/こじへい