資生堂は、横浜・みなとみらい21地区に位置する研究開発拠点「資生堂グローバルイノベーションセンター」の1・2階を刷新。「肌・身体・心がつながるサイエンスで、あなただけの美が、目を醒ます。」をコンセプトとした「Shiseido Beauty Park」を2025年1月22日にオープンすると発表した。
2019年に開設した研究施設「S/Park」を進化させ、研究員と生活者がつながり、未来の美の可能性を共創する施設として生まれ変わることになる。
同社では「当社の研究開発の進化を通じて、企業使命『BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)』の実現に向け、革新的な価値創出をさらに加速させていきます」とコメントしている。
「Shiseido Beauty Park」を構成する5つのラボ
「Shiseido Beauty Park」には、肌・身体・心のつながりを解き明かす先進サイエンス「Beauty Artscape※1」を体験できるラボとして「Shiseido Beauty Diagnosis Lab」、「Shiseido Kitchen Lab」、そして「Shiseido Art & Science Lab」がある。
さらに、オープンイノベーションを推進する「fibona Lab」や、すべてのイノベーションを支える研究員の進化を目指す「Shiseido People Lab」があり、計5つのラボで構成される。
(1) Shiseido Beauty Diagnosis Lab:肌・身体・心の測定と3年後などの未来の顔予測が分かる”美の検診”
(2)Shiseido Kitchen Lab:肌・身体・心の「美」と「健康」をつくる新しい”食体験” BEAUTY YAKUZEN
(3) Shiseido Art & Science Lab:「AWE(オウ)体験※2」に着目した、見るだけで美しくなれる”映像体験”
(4)fibona Lab:研究所発「世の中にない」を共創するビューティープロダクツを体験できる”実験基地”
(5) Shiseido People Lab:研究員向けのサポートプログラムや各ラボでの生活者との共創・実験を通じて、イノベーションを支える研究員の進化を目指す活動
※1 「Beauty Artscape」は、人間の全体性(肌・身体・心のつながり)を解明する資生堂独自の先進サイエンスで、皮ふ科学と感性科学をデータサイエンスと組み合わせ、肌・身体・心の関係性を網羅的に解明することを目指している。これらのアルゴリズムをもとに、未来の美に向けた予測・予防・改善をアドバイスして、パーソナライズされた製品・サービスを提供していく。
※2 「AWE(オウ)体験」とは、日本語で「畏敬の念」を意味し、果てしない壮大な風景などを前に、自分の存在の小ささを知る体験のことを指す。AWEを体験すると、脳活動に変化を起こし、身体の炎症を抑え、利他の精神を高めるなど、心や身体、そして社会へと多くのポジティブな影響があることが科学的に次々と解明され始めている。
■「Shiseido Beauty Park」施設概要
5つのラボ/
(1) Shiseido Beauty Diagnosis Lab
(2) Shiseido Kitchen Lab
(3) Shiseido Art & Science Lab
・Beauty Retreat Theater
・ミュージアム
(4)fibona Lab
(5) Shiseido People Lab
住所/横浜市西区高島一丁目2番11号
アクセス/みなとみらい線「新高島」駅 1・2番出口すぐ、JR/市営地下鉄「横浜」駅 東口から徒歩10分
入場料/無料
公式サイトURL/https://shiseidobeautypark.shiseido.com/?rt_pr=trr78
◎各ラボの営業時間は、公式サイトを確認。
◎ Shiseido People Labは、オープン時は研究員向けのサポートプログラムや各ラボでの生活者との共創・実験を通じて、イノベーションを支える研究員の進化を目指す活動であり、体験できるコンテンツの用意はない。
ラボの詳細と体験内容
■ラボ(1)「Shiseido Beauty Diagnosis Lab」:肌・身体・心の測定から、あなたの未来をつくる〝美の検診〟
肌・身体・心がつながる先進の資生堂サイエンスと、日本的美意識をデザインしたラグジュアリーな空間を融合し、アート&サイエンスを体現する研究所でしか体験できない〝美の検診〟サービスを提供する。
本サービスでは、「Beauty Artscape」を応用し、”肌”だけでなく鼻の骨格や歩容(歩き姿)など”身体”の内側から肌の素質を分析し、自分の五感と向き合う”心”の測定まで、全部で13種の測定を行なう。
測定結果より、現在の肌・身体・心のつながりが分かる144通りのBeauty Artscape IDが導き出され、3年後やその先の未来の顔を予測することができる。
またBeauty Artscapeアドバイザーと共に、研究員が一人ひとりを測定し、科学的根拠に基づいて客観的に美容習慣や生活習慣のアドバイスを提供。さらに測定結果より導き出された肌・身体・心の状態に合わせた3つの体験を提供することで、未来の美を、そして「生きかた」までを、トータルにサポートしていく。
<3つの体験内容>
・パーソナライズされた”肌”のトリートメント
Beauty Artscapeアドバイザーによる、約20分間の顔・デコルテ周りを中心とした、トリートメント体験。
・”身体”の中から美をつくるスイーツ
栄養学に基づいた資生堂ブリスボールと薬膳茶が提供される。ブリスボールとはオーストラリア発祥のナッツやドライフルーツなどの自然食材を用いて作るボール状のスイーツだ。
・”見るだけで美しくなれる”畏敬を引き起こす映像体験「Beauty Retreat Theater」
季節毎のテーマに沿った映像に合わせて、測定結果に基づいた香りを楽しむことができる。
<体験方法>
2025年3月1日より開始予定。予約受付は2025年1月22日より開始予定。
※Shiseido Beauty Diagnosis Labのマイページに登録後、予約が可能になる。
マイページURL:https://beautydiagnosislab.shiseido.com/mybeautykarte/signin?rt_pr=trr78
所要時間:約3時間
費用:3万円(税込)
■ラボ(2) 「Shiseido Kitchen Lab」:肌・身体・心の「美」と「健康」をつくる新しい食体験BEAUTY YAKUZEN
「肌・身体・心のつながり」を解き明かす先進の資生堂サイエンスを応用し、季節毎に現れやすい美の悩みの原因を分析。肌・身体・心の「美」と「健康」をつくる新しい食体験を提供する。
今回着目したのは、すべての食べ物には薬と同じような効能がある”薬食同源”の考え方をもつ「薬膳」。薬膳研究を専門とする研究員がメニューを監修したという。
また、近年では若い世代にも「漢方」や「薬膳」に注目が集まっており、若い世代の身体にも着目した薬膳素材の選択や、資生堂のDNAでもあるアートとサイエンスの融合を体現した美しい見た目にもこだわった。
Shiseido Kitchen Labでは、年間を通したメニューと、季節毎の美容悩みにアプローチする季節限定メニューを提供していく。
通年メニューでは「薬膳カレー 4種のハーブとポーク」や「生姜香る参鶏湯」、体調や気分に合わせて選べる3種の薬膳茶の他、スイーツやドリンクを提供。
2月までの冬季メニューでは、冬の美容悩みの一例であるハリ低下やシワに着目し、体の中の水分の循環やホルモン分泌をサポートする「腎」の働きを助けるBEAUTY YAKUZENプレート(お肉・お魚・キッズの3種)に加え、季節のスイーツも提供される。
<おすすめメニュー>
・通年メニュー 「薬膳カレー 4種のハーブとポーク 1540円(税込)」
大葉・三つ葉・ディル・ミントを添えた特製ビネガー スパイスカレーだ。体を温めるオリジナルブレンドスパイスを使用しており、小麦粉不使用で軽やかに仕上げた。気を巡らせるハーブミックスを合わせている。
・1・2月限定メニュー 「BEAUTY YAKUZENプレート【お魚】 1870円(税込)」
美と健康をつくる、資生堂オリジナルの薬膳プレート。メインディッシュ1品と4種のデリ、スープとライスが付く。メインには、海老と帆立のハーブ春巻きと大豆のひしおディップ添えが用意される。
・1・2月限定メニュー 「BEAUTY YAKUZEN パフェ -WINTER- 2530円(税込)」
色鮮やかな苺と金柑のマリネをベースに、ほうじ茶チャイのアイスに降り積もる人参チュイルの雪の結晶が目を引く、冬の薬膳パフェ。身体を温める薬膳食材も多く取り入れているため、冷えをおさえる効果も期待できる。
■ラボ(3)「Shiseido Art & Science Lab」:「AWE体験」に着目した体験型ミュージアム
<Beauty Retreat Theater>
施設の象徴として1階部分に設置されている世界最大級の16K大画面を有する「Beauty Retreat Theater(ビューティー・リトリート・シアター)」では、資生堂の人の感覚や心理といった主観的なものを客観的・科学的なアプローチで解き明かす40年以上の化粧に関する感性科学研究を応用し、研究員が監修したAWE(畏敬の念)を引き起こすことで心と身体に良い影響を与える映像を上映する。
AWE(オウ)とは、日本語で「畏敬の念」を意味し、理解を超える偉大な存在や、果てしない壮大な風景を前に時を忘れ、自分の存在の小ささを知る体験のことを指す。
日々の不安やストレスが軽減し、心血管系や免疫系が整うことが分かっており、心や身体、そして社会へとさまざまな良い影響をもたらすことが報告されている。実証試験では、約9割の映像体験者が比較対象の自然風景映像よりも畏敬の度合いを高く評価※3し、AWE体験に寄与していることが示唆された。
※3 2024年資生堂調査(対象:20~60代の男女51名)で88.2%が比較対象の自然風景映像よりも畏敬の度合いを高く評価した。
また、アート&サイエンスの融合として制作テーマを「Human Beauty Landscape」と掲げ、AWE体験することを目指すだけではなく、アート作品としても楽しめるように人体の美と自然の造形の間にある不思議な類似性を映像化。
春夏秋冬の風景映像と人体の美を掛け合わせることで、広大な自然の風景からミクロな細胞の世界にまでダイブする、これまでにない映像体験が楽しめる。
第一弾は、冬季限定で厳しい雪山や広大な氷山の映像を組み合わせた「Hydration Winter」を上映する。
・体験方法「Shiseido Beauty Diagnosis Lab」にて体験できる。
※予約が入っていない時間帯は、原則30分おきに約7分間のAWE映像が流れる。
<ミュージアム>
2階部分を占有するミュージアムでは、資生堂の 100 年を超える研究の歴史をベースにしたビューティーやイノベーションにまつわるユニークな展示が行なわれる。
「SCIENCE & ART」「LIFE OF BEAUTY」「INNOVATIONS IN BEAUTY」「FUTURE」の 4つのゾーンで構成されており、研究所ならではの先進技術の展示や「美の問い」をテーマにした体験コンテンツを通じて、生活者の日々の暮らしやこれからの世界をより良くするための「美」のヒントに出会えるはずだ。
■ラボ(4)「fibona Lab」:資生堂研究所のオープンイノベーション”実験基地”
2019年に始まった資生堂研究所のオープンイノベーションプログラム「fibona」は、「世の中にはない・共創・未完成」をテーマに、常に進化を続けている。
fibona Labでは、資生堂の100年以上にわたって培ってきた豊富な知見を活かし、スタートアップ企業の革新的なテクノロジーや生活者のユニークなアイデアを融合した商品開発を行っており、実際に開発した商品を試すことや、購入することが可能だ。
また美のインスピレーションが湧き、共創する場所として、さまざまなアート企画を予定しており、3か月毎にテーマを変えてアートピースを展示する。
第一弾として、2024年9月にマクアケで限定発売した「スキンアクセサリー」をfibona Labにて再販売。さらにパウダー状の香りのアイテム「香肌晶(かはだしょう)」を2025年1月22日(水)より新発売する。
アートピースは、資生堂ビューティークリエイションセンターのアーティストや外部のクリエイティブサポートチームメンバーである特殊メイクアップアーティストのAmazing JIRO氏による「スキンアクセサリー」を使用したヘッドマネキンを展示する。
<fibonaプロダクツ>
<アートピース>
■ラボ(5) 「Shiseido People Lab」:イノベーションを支える「研究員」の進化
イノベーションを支える「研究員」の進化を目指し、社内でのさまざまなサポートプログラムの提供に加え、各ラボで生活者との共創を進めていく。そして、研究員がそれぞれの研究テーマの深化に加え、生活者の声やビジネスの視点を深く理解し、より革新的な価値を創出することを目指す。
関連情報
https://shiseidobeautypark.shiseido.com/?rt_pr=trr78
https://corp.shiseido.com/jp/
構成/清水眞希