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元Jリーガーが9人!Jリーグ全60クラブの社長の経歴を調べてみた

2025.01.19

2025年が幕を開け、2月14日のJリーグ開幕に向け、各クラブが本格始動している。2026年夏から秋春制へと移行するため、春秋制で1シーズン戦うのは今年が最後。そういう意味でもより注目度が高まりそうだ。

 発足から33年目を迎える今季はJ1・J2・J3が全て20チームずつの60クラブ編成。北海道から沖縄の42都道府県に地元クラブがある状態だ。空白県は福井・滋賀・和歌山・三重・島根の5つだけ。今やサッカーは全国津々浦々に根付いていると言っていい。

 そこで今回はクラブのトップである社長にフォーカス。どういった人材が経営・運営面をリードしているのかを調べてみた。

親会社やスポンサーなどからの出向組が半数近くを占めるのが現状

2025年から社長代行兼GMとして新たな人生を踏み出した群馬の細貝萌氏

2023年に売上高100億円を突破した日本有数のビッグクラブ・浦和レッズ、2023・2024年J1連覇を達成したヴィッセル神戸のように、親会社に手厚いサポートを受けているクラブは出向者が社長を務めるケースが多い。浦和の田口誠社長、神戸の千布勇気社長はその筆頭ではないか。

浦和の田口誠社長は三菱重工業時代、DFとしてプレーしていた

 一方で、メルカリのトップでもある鹿島アントラーズの小泉文明社長、町田ゼルビアのオーナー・サイバーエージェントの創業者でもある藤田晋社長のように、IT企業経営者がクラブ社長を兼務するケースも近年は増えている。彼らに共通するのは、自らの発信に積極的なこと。SNSやメディアを使ったアピールも目立つ。それがIT社長のストロングポイントなのかもしれない。

 親会社、あるいはスポンサー企業や地元自治体など、もともとクラブ経営と結びつきの強い法人・団体から赴いた社長が全60クラブの半数近くに上っているのが実情だが、全ての人がビジネス畑一辺倒というわけではない。浦和の前身・三菱重工業でDFとして活躍していた田口社長のように、かつてプレーヤーだったという人物もいる。長年のビジネスマン経験を踏まえながら、クラブをよくするためにまい進できるのが、彼らのメリットなのだろう。

 ジュビロ磐田の浜浦幸光社長のように、ヤマハ発動機から赴いているものの、元サッカー選手ではなく、元ラグビー選手という肩書を持つ経営者もいる。同じフットボールということでサッカーに還元できる部分も少なくないはずだ。千葉ロッテマリーンズ社長経験のある清水エスパルスの山室晋也社長、楽天イーグルスで営業職に就いていたモンテディオ山形の相田健太郎社長のように、野球界からの転身組もいる。競技は違っても同じスポーツ界ということで、生かせることは非常に多いと言っていい。

鹿島の小泉文明社長はメルカリのトップとしても知られている

元Jリーガーは9人。約4分の1が現クラブの選手経験者

 こうした中、やはり目を引くのが、元Jリーガー社長の増加である。2002年日韓ワールドカップ(W杯)日本代表MFのセレッソ大阪・森島寛晃社長(3月に会長就任予定)が代表格だが、今年からザスパ群馬の社長代行兼GMとなった細貝萌氏(3月に社長就任予定)を含めると、2025年1月現在で9人の元Jリーガー社長がいる。下部リーグ時代にクラブでプレーしていた社長も含めれば、選手経験者が全体の約4分の1を占めている。それは特筆すべき点ではないか。

 日の丸経験のある森島社長、細貝社長代行、1月からV・ファーレン長崎のトップに就いた元日本代表FW高木琢也社長はサッカー界では知らぬ者がいない有名人。その知名度の高さが最大のストロングポイントである。彼らが地元企業に営業に行けば、「そういう有名な元選手が来てくれたのだから」と前向きに話が進みやすい。

 もちろんビジネス経験が乏しいため、パソコンスキルやビジネススキルが不足していたりするのも事実。森島社長も以前、「経営的な数字を読んだり、企画を考える際には専門的な知識がある人材にサポートしてもらっている」と話していたが、最初は分からなくても徐々にノウハウを得ていくことを期待されているのだろう。

セレッソの森島寛晃社長は3月に会長に就任する予定

細貝社長代行は引退直後にクラブ経営トップ就任という異例のキャリアを歩む

 今年3月から社長になる細貝社長代行の場合も、前任の赤堀洋社長(3月以降は会長に就任)がサッポロビールやジュピターショップチャンネル、ソフトバンクといった大企業で多彩なビジネスを手掛けてきた経験があり、身近でさまざまなアドバイスを受けられるメリットがあるようだ。

 そうやって細貝社長代行がトップ経営者に育っていけば、群馬のクラブや地域にとってもプラスだし、そしてJリーガーのセカンドキャリアという意味でも前向きなことである。

 2022年3月からJリーグチェアマンを務めている野々村良和氏も元Jリーガーで、引退後に起業し、北海道コンサドーレ札幌社長に転身。そこで売上高を大きく伸ばし、Jリーグのトップに推挙されている。日本サッカー協会の宮本恒靖会長もそうだが、これからは実際にピッチに立ってプレーし、サッカーを競技面・運営面から学び、その経験を生かしながら経営手腕を磨いていくという形がスタンダードになるのかもしれない。

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