ついにAR·VRデバイスが一般化? 自信を持っておすすめできる1台でした
高いリフレッシュレートと輝度を備えるため、エンタメ要素では十分に実用的だった。何より、一度使えば欲しくなるワクワク感のあるアイテムだと思う。ケーブル1本で取り回しが良く、サングラス型という軽くコンパクトな形状だから、体験をシェアしやすいのもいい。
「それ何?」という話題から、サングラスを手渡してウンチクを垂れるのは気持ちいいものだ。レビュー期間にちょうど妻の実家と私の実家を訪れたので、ひと盛り上がりするネタになった。
と、冗談めいて書いたが、これはかなり大きなポイントだと思う。XREAL Oneは、“ガジェット好きのもの”だったAR·VRデバイスを“一般の人”のもとに届けるパワーを持っている。これには、比較的手の届きやすい価格設定の恩恵も大きい。
装着時の見た目は“ほぼ”サングラス。左耳の下からケーブルが伸びる。
ただ、ビジネス用途で使えるかというと、まだ進化の余地がありそうだ。というのも、細かい字を追おうと思うと目がかなり疲れる。慣れもあるかもしれないが、設定で映像の表示位置を近くしても、それは変わらなかった。パソコンと接続したときに使えるウルトラワイド表示は、インパクトがあって使いたくなる分ちょっと悔しい。
とはいえ、自信を持っておすすめできる1台であることは間違いない。既存のXREALユーザはもちろん、“はじめての1台”として購入するのもいいだろう。
文/関口大起(https://x.com/t_sekiguchi_)