一昔前と比べ、支払いにコード決済をする抵抗がなくなってきた昨今、ある調査では普段利用する支払い方法として、コード決済の割合は約47%となっており、約54%のクレジットカード払いに近づきつつある(※1)。
PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAYなどがポピュラーであり、特にキャリア決済は日常的に利用している人も多いのではないだろうか。
デジタル決済プラットフォーム「KOMOJU(コモジュ)」を展開するDEGICA(本社:東京都武蔵野市、代表取締役社長:モモセ・ジャック・レオン)は、このほど、E...
そうした中、昨年から今年にかけて、新しい決済サービスがぞくぞく登場。従来のコード決済と併用することで利活用できそうだ。注目すべき新決済サービスと利活用の方法を専門家のもと紹介する。
2025年は新決済サービスがぞくぞく登場
2025年4月30日にモバイル送金(送付)・決済サービス「LINE Pay」が終了するニュースが報じられる一方で、地方自治体や金融機関などは独自の決済サービスを開発し、2025年も複数サービスのリリースを控えている。主な新決済サービスを見ていこう。
●JR西日本グループ「Wesmo!(ウェスモ!)」
2025年春に提供開始予定。銀行口座からのチャージや会員同士の送金に対応。J-WESTカードやICOCAといった同グループの既存カードを併用することで、独自ポイント制度「WESTERポイント」をためることができる。
●熊本県・肥後銀行「くまモン!Pay」
2025年5月末に提供開始予定。地域経済の発展を目指して開発されているアプリ。熊本県内の公共交通機関や小売店での支払いに使用可能。Visaのタッチ決済機能を有するが、2026年1月には二次元コード決済機能も追加予定だ。
●カインズ「CAINZ Pay」
2024年11月に提供開始。ホームセンターチェーンを運営するカインズによる独自のスマホ決済サービス。同時に提供開始されたクレジットカード「CAINZセゾンカード」と紐づけることで利用可能。クレジットカードは入会金無料、年1回以上のショッピングご利用で年会費無料。CAINZ Payと併用すると最大でカインズポイント3.0%還元となるお得さがある。
●群馬県みどり市「みどモスPay」
2024年11月に提供開始。みどり市内の加盟店限定で使えるデジタル地域通貨のキャッシュレス決済サービス。現金・クレジットカードによるチャージに対応。市内経済の循環を促すことで、地域活性化と市内事業者の経営力強化、キャッシュレス決済の普及促進が目的とされている。
●東京都中野区「ナカペイ」
2024年9月に提供開始。中野区のデジタル地域通貨アプリ。アプリを通じて中野区内の加盟店におけるキャッシュレス決済が可能で、ためたポイントは中野区内の加盟店で1ポイント1円として利用できる。2024年度はキャンペーン応募によって得たポイントと、プレミアム付デジタル地域通貨を購入した分のみ利用可能。
●大阪・関西万博独自電子マネー「ミャクペ!」
2024年7月に提供開始。SMBCグループが参画して開発。2025年4月13日~10月13日開催の大阪・関西万博会場内外で利用できる。会場内ではコード決済に加え、Visaのタッチ決済やiD、顔認証に対応。Apple PayやGoogle Payに登録して利用することもできる。利用するほど「ミャクミャク リワードプログラム」の経験値がたまり、7段階のステータスが上がっていく。高い段階ほど特典がもらえるお得さもある。