1月から2月は、1年間で最も寒さが厳しくなる季節だ。実は季節とうつ病の発症には相関関係があることをご存知だろうか。
冬場は太陽の日照時間が短くなる関係で、体内で分泌されるセロトニンの量が減少して気分が落ち込みやすくなる傾向にあり、その結果うつ病などの精神疾患を発症するリスクも高まる。
そこで、徳志会は全国の会社員を対象に、季節が会社員の心身の健康に与える影響に関して深く理解するため、「季節と会社員の心の健康に関する調査」を実施したので、結果を紹介しよう。
気分の落ち込みを感じるのは冬が最多!理由は年末年始の忙しさと暴飲暴食による体調不良
全国の10代~50代の会社員を対象に仕事をするうえで気分の落ち込みを経験したことがあるか調査したところ、約9割の人が仕事において気分の落ち込みを経験したことがあると回答した。
気分の落ち込みを経験した会社員に対して、気分の落ち込みを感じた季節について聞いたところ、冬が37%で最多であることが判明。
冬に気分の落ち込みを経験したと回答した会社員に対してその理由を質問。その結果、冬の気分の落ち込みは年末年始特有の忙しさによる疲れや忘年会や新年会での暴飲暴食による体調不良からくるものであることがわかった。
冬は心の不調で生活リズムが崩れやすい、7割の会社員は心の不調対策をしていない
冬に気分の落ち込みを経験したと回答した会社員に対して、気分の落ち込みが生活にどのような影響を与えたのか聞いたところ、睡眠時間の減少など生活リズムの乱れにつながっていることが判明。
仕事において気分の落ち込みを経験したことがある会社員に対して「冬季うつ病」に関して認知しているか調査を行った。その結果、冬季うつ病を知っている会社員はわずか1割程度であった。
仕事において気分の落ち込みを経験したことがある会社員に対してメンタルヘルスケア対策を行なっているか質問。
その結果、約7割の会社員は気分の落ち込みを感じてもメンタルヘルスケア対策を行なっていないことがわかった。
まとめ
今回は、季節が会社員の心身の健康に与える影響について調査した。仕事において気分の落ち込みを経験している会社員は9割にのぼり、1年間の中で冬場が最も気分の落ち込みを経験している会社員が多いことが判明。
また、気分の落ち込みにより生活リズムが乱れ、さらなる症状の悪化につながる恐れがあることも確認できた。
冬場に気分が落ち込みやすい「冬季うつ病」に関して理解している会社員は少なく、メンタルヘルスケア対策をしている会社員も3割程度という結果に。
心身の健康は季節によっても左右されることを理解して、適切なメンタルヘルスケア対策を実施していくことが心身の健康を保つために重要だ。
調査概要
「季節が会社員の心身の健康に与える影響に関するアンケート」
調査期間:2024年12月1日 ~2024年12月20日
調査機関:一般社団法人徳志会(自社調査)
調査対象:全国の会社
有効回答数:100サンプル
調査方法:インターネット調査
構成/Ara