仕事運や恋愛運、金運などを判断する目的で占いを受けたことがある人は多いことだろう。では、占いを受けている人はどんなきっかけで占いに興味を持ち、また、主にどんなことを占ってもらっているのだろうか?
スマートフォンアプリ「占いアカデミア」はこのほど、普段占いを受けている全国の20~60代の男女101名を対象に「占い」に関する調査を実施し、その結果を発表した。
30.7%が初めて占いに興味を持ったのは「高校生」と回答
「初めて占いに興味を持ったのはいつか」と質問したところ、「高校生時代」と答えた人が30.7%となった。以下「中学生時代」が24.8%と続き、学生時代に占いに興味を持つ人が多いことがわかった。
また、「社会人になってから」も19.8%と、学生時代ほどではないものの、社会人になってから占いを利用する方も一定数いることがうかがえた。その他の回答では「小学生前」と「大学生時代」がいずれも11.9%、「結婚してから」は1.0%に留まっている。
これらの調査結果から、占いへの関心は思春期の学生時代に最も多く、その後もライフステージの変化に伴って一定のニーズが存在することがわかった。
占いに興味を持ったきっかけ第1位は「テレビ・雑誌などのメディア」が最多回答数
「占いに興味を持ったきっかけは何か」と質問したところ、最も多かった回答は「テレビ・雑誌などのメディアを見て」で、51人となった。この結果から、テレビや雑誌などのメディア媒体が、占いへの関心を大きく広めていることがうかがえる。
次いで多かったのは「友人・知人からの紹介」が42人、「家族の影響(親や祖父母など)」が24人となった。このことから、身近な人の影響で占いを始める人が多いことがうかがえる。周りの人が占いをしていると、自分もやってみたいと感じるのだろうか。
全体として、メディアや人間関係の影響が大きく、自発的な理由というよりは、周りに触発されて占いを始めている人が多いことがわかる。
主に受けている占い、53人が「タロットカード」と回答
「普段、主にどのような種類の占いを受けていますか?(複数回答可)」と質問したところ、最も多かった回答が「タロットカード」で53人となった。タロット占いは、その手軽さや直感的なアプローチから広く支持されていると考えられる。
次いで「西洋占星術(12星座占いなど)」が32人となり、星々の動向をもとに人間の生まれ持った才能や運気の流れなどを手軽に占うことができるため、人気があると考えられる。3番目は「手相」で28人で、こちらも気軽に占いをできることが、好まれる理由の1つとなっているのだろう。
そして「四柱推命」が23人、「東洋占星術(紫微斗数など)」が18人、「姓名判断」が14人と続き、一般的にメジャーな占いが、順当に人気があることがわかる。また、「数秘術」が8人、「人相占い」が5人などもあり、特定の嗜好を持つ方に人気の占いも、少数ながら支持されていることがわかった。
全体として、タロットや西洋占星術など手軽に取り入れやすい占いが人気であり、また、伝統的な占いも根強い支持を集めていることがわかった。
占いをする内容、第2位の「恋愛・結婚」を抑えて第1位になったのは…
「どのような内容について占いを利用しますか?(複数回答可)」と質問したところ、最も多かったのは「仕事」で59人となった。この結果から、多くの人が職場の悩みやキャリアの方向性などについて占いを活用していることがわかった。
次に多かったのは「恋愛・結婚」で49人となり、恋愛や結婚などに関わる重要な内容について、占いが利用されている様子が注目される。3番目は「金運・財運」で34人となり、金運向上への期待が占いに反映されていると考えられる。
その他の回答として「人生の方向性」が21人、「人間関係(家族)」が20人、「転職」「人間関係(友人・知人)」「健康運」がそれぞれ19人となった。これらの回答から、人生の転機や健康、人間関係に占いが利用されていることがわかる。また「性格・相性」(13人)、「開運方法」(9人)などもあり、一方旅行や先祖供養に関しては占いのニーズが低いことが示されている。
全体として、仕事や恋愛、金運といった日常生活や人生の重要な場面で占いに頼る傾向があり、主に短期的な内容で占いが利用されていることがわかった。
占いをする頻度は「月に1回程度」が19.8%で最多
「占いを利用する頻度はどれくらいですか?もっとも近い頻度を1つ選んでください」と質問したところ、最も多かったのは「月に1回程度」で19.8%となり、多くの人が月に一度のペースで占いを活用していることが明らかとなった。
次に多かったのは「週に2~3回程度」で14.9%、続いて「2~3ヶ月に1回程度」と「週に1回程度」がそれぞれ13.9%で、定期的に占いを利用する層も比較的多く存在している。
また「半年に1回程度」が11.9%、さらに「月に2~3回程度」と「年に1回程度」がそれぞれ10.9%と続いた。これらの結果から、占いの利用頻度がライフスタイルや目的によって多様であることがわかる。
結果として、月に1回や週に2、3回の頻度で利用する人が多いことから、日常生活の中で、比較的多い頻度で占いを受けている方が多いことがわかった。
1回の占いに使う金額帯は『500~1,000円未満』と『2,000~3,000円未満』が最多
「占いに使う1回あたりの費用はどのくらいですか?最もよく利用する金額帯を1つ選択してください」と質問したところ、「500~1,000円未満」と「2,000~3,000円未満」がそれぞれ20.8%で、最も多い結果となった。占い利用者の多くが比較的手頃な価格帯を選び、気軽に占いを受けていることがわかった。
次に多かったのは「1,000~2,000円未満」で17.8%となり、上記と同様、この価格帯も利用者にとって負担が少なく、利用しやすい金額の範囲と言える。
続いて「無料」が11.9%となり、おそらくスマートフォンアプリやWebサイトなどを使って、無料で占いを受けている方も一定数いることがわかる。一方、3,000円を超えるような価格帯では、占いサービスの利用が少ないことがわかった。
全体として、1回あたりの占いの費用は「500~3,000円未満」の価格帯に回答が集中しており、利用者の間で費用対効果を意識した現実的な選択がされていることがわかった。
占いをする媒体、第1位は「スマートフォン」
「普段どのような媒体で占いに触れていますか?(複数回答可)」と質問したところ、最も多かったのは「スマートフォンアプリ」で44人となった。普段、手元にあるスマートフォンを使って、気軽に占いを受けている人が多いことがわかる。
2番目に多いのが「Webサイト」で41人となり、スマートフォンアプリに次いで、インターネットを利用した占いが広く親しまれている様子がわかった。3番目は「対面占い」で37人となり、直接会って占いを受けることも重要で、信頼感や特別な体験が支持されている様子がうかがえる。
その他には「雑誌・書籍」が24人、「テレビ・ラジオ」が13人と続き、従来型のメディアにも一定の占い利用者がいることが示されている。一方「電話占い」と「SNS」はそれぞれ8人、「配信」は1人と少数派となった。
スマートフォンアプリやWebサイトといったデジタルメディアが主流である一方、対面占いのような直接体験を求める人も多く、現代では占いの利用方法は多様化していることがわかった。
87.1%がスマートフォンアプリでの占いに興味があると回答
「スマートフォンアプリでの占いに興味はありますか?」と質問したところ、「はい」と答えた人が87.1%に上り、大多数の人がアプリを通じた占いに興味を持っていることがわかった。
この結果から、先述の通り、手軽に利用できるスマートフォンアプリが、占いにおいても広く求められていることが明らかとなった。
スマートフォンアプリでの占いは主要な選択肢であり、多くの人にとって身近で魅力的な存在であることがわかる。
<調査概要:占いに関する調査>
【調査期間】2024年12月17日(火)~22日(日)
【調査方法】インターネット調査
【調査対象】普段占いを受けている全国の20~60代の男女101名
【調査人数】101名
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある。
出典:株式会社aix
構成/こじへい