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高校時代からWBCまで大谷翔平が歩んだ二刀流の軌跡を辿る

2025.02.11

大谷選手がこれまでの野球人生で歩んできたのは、所属チームを勝利に導くための〝二刀流への挑戦〟にほかならない。それをサポートしてきた所属チームのプランニングなど、出生30年の歴史とともに振り返る。

日刊スポーツ・ノブ斎藤 特別寄稿
周囲への感謝を忘れずに突き進む〝二刀流の道〟

 大谷選手の〝二刀流への挑戦〟は、学生時代からエンゼルス時代まで、周囲の環境にも支えられながら進めてきた。

 メジャー挑戦を表明した大谷選手を2012年のドラフト会議で1位に強行指名した北海道日本ハムファイターズは、投打の二刀流で起用するプランを提案。その内容が極めて理論的に展開されていたことから、大谷選手は翻意し、同チームで5年間、経験を積むことにしたのである。

 MLBへの移籍を表明した2017年オフ、獲得を目指す各球団が資料を大谷選手に提出。最終候補に残っていたロサンゼルス・エンゼルスは、ア・リーグ(アメリカン・リーグ)で指名打者として出場しながら、投手でも出場するプランを提示した。これが決め手となり、その後は基本的に北海道日本ハムファイターズ時代の起用法を踏襲することになる。2021年にはジョー・マドン監督のもと、プランを大幅に変更。登板の前後1日に設けていた休養日を撤廃するとともに投打で出場する〝リアル二刀流〟を採用し、ほぼフル稼働することとなった。同シーズンの春キャンプでは首脳陣と話し合い、互いの意思を確認。その結果、MLBで完全なる二刀流が誕生したのである。

 足跡をたどるとわかるように、大谷選手が一貫して重視するのは所属チームの〝ビジョン〟だ。ロサンゼルス・ドジャースへ移籍した際も入団会見で「明確な勝利を目指すビジョンと、豊富な球団の歴史を持つ、このロサンゼルス・ドジャースの一員になれることを今、心よりうれしく思う」と発言している。

 二刀流の調整法について身をもって知る者は、大谷選手以外には誰もいない。シーズン中、試合前にはチームの全体練習が行なわれるが、大谷は独自に調整する。日々、投打にどれほどの時間をかけて準備をするのか。そのコントロールは自身の体の状態を知る大谷選手にしかできない。その環境をつくって支援してきたのが、これまでの所属チームだった。大谷選手がその感謝を忘れることはない。

 7年前、エンゼルスの入団会見で二刀流は「ファン、球団の方々と一緒に作っていくもの」と言った。どのチームにいても応援され、励まされ、大谷翔平の今がある。

HANAMAKI HIGASHI H.S.

HANAMAKI HIGASHI H.S.

HANAMAKI HIGASHI H.S.高校1年生から147km/hの球速を記録。〝みちのくのダルビッシュ〟として注目を集める。バッティングの面でも非凡さを見せつけていた。

HOKKAIDO NIPPON-HAM FIGHTERS

HOKKAIDO NIPPON-HAM FIGHTERS

HOKKAIDO NIPPON-HAM FIGHTERS投手として5年間で積み上げたのは42勝。2桁勝利は3度も達成している。打者としては2016年が目覚ましく、打率.322、104安打、本塁打22本を記録した。

LOS ANGELES ANGELS

LOS ANGELES ANGELS

LOS ANGELES ANGELS2桁勝利&2桁本塁打を2年連続で達成したのが話題に。先発投手で出場し、降板後はDH(指名打者)で出られる〝大谷ルール〟が2022年に新設された。

SAMURAI JAPAN

SAMURAI JAPAN

SAMURAI JAPAN2023年のWBCでは打率.435、1本塁打、8打点、2勝、1セーブを記録。侍ジャパンを投打で牽引して優勝へと導く。個人としてはMVPにも輝いた。

1994年

●7月5日に出生。(岩手県水沢市/現・奥州市)

2003年

●小学3年生の時に水沢リトルリーグで野球を始める。
●全国大会へ出場。

2005年

●小学5年生の時に球速110km/hを記録。

2009年

●中学3年生の時に一関リトルシニアのキャプテンとして全国大会に出場。

2010年

●花巻東高等学校に入学。
●球速147km/hを記録。

2011年

●球速151km/hを記録。
●全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)に出場。甲子園での高校2年生最速タイ記録となる球速150km/hを記録。

2012年

●選抜高等学校野球大会(春の甲子園)に出場。
●全国高等学校野球選手権大会における岩手大会準決勝ではアマチュア球界史上初の球速160km/hを記録。
●北海道日本ハムファイターズに入団。

2013年

●1軍開幕戦に先発出場。
●プロ初勝利。
●プロ初本塁打。
●オールスター初出場。

2014年

●プロ初完封勝利。
●球速162km/hで日本プロ野球の日本人最速記録更新(当時)。
●日本プロ野球初の11勝&10本塁打を記録。

2015年

●最多勝利、最優秀防御率、最高勝率の投手三冠達成。

2016年

●球速165km/hで日本プロ野球の最速記録更新(当時)。
●所属チームの日本シリーズの優勝に貢献。

2017年

●ペナントレース最終戦に4番・投手で出場して完封勝利。
●MLBロサンゼルス・エンゼルスに入団。

2018年

●MLB投手デビュー。
●投手で初勝利。
●ア・リーグ最優秀新人(新人王)に選出。

2019年

●MLBで日本人初のサイクル安打達成。

2021年

●MLB史上初のリアル二刀流でオールスター出場。
●ア・リーグ最優秀選手賞(MVP)に選出。

2022年

●2桁勝利&2桁本塁打 を記録(MLB104年ぶり)。
●MLBで自己最多の15勝。

2023年

●侍ジャパンでWBC世界制覇に貢献し最優秀選手賞(MVP)に選出。
●2桁勝利&2桁本塁打を記録(2年連続はMLB史上初)。
●日本人初のMLB(ア・リーグ)本塁打王獲得。
●最優秀選手賞に(MVP)満票選出(2度目はMLB史上初)。

取材・文/斎藤庸裕(ノブ斎藤) 撮影/田口有史(MLB、WBC)、藤岡雅樹(北海道日本ハムファイターズ時代)、松橋隆樹(花巻東高等学校時代)

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