新鮮さと意外性に注目！2025年新CMに出演してほしいタレントランキング

2025.01.10

近年、従来のテレビや街頭広告はさることながら、SNSや動画配信サービスなどのオンラインプラットフォームを通じて、新たなかたちでタレントCMに触れる機会が増えてきている。

Wunderbarは、IPの可能性を広げるエンタメ経済メディア「IP mag（アイピー・マグ）」にて、「2024年最も印象に残ったCM出演タレントランキング」および「2025年新CMに出演してほしいタレントランキング」を発表したので、結果をお伝えしよう。

2024年最も印象に残ったCM出演タレントランキング

圧倒的な票を得て、首位に立ったのは、CM女王の川口春奈さん。ENEOS、ニデック、はま寿司、日本製鉄、小田急電鉄など、多岐にわたるジャンルのCMで安定感と親近感を演出し、視聴者の記憶に残る存在感を見せた。

子役時代からのイメージを超え、知的で信頼感のある印象を定着させた芦田愛菜さんは2位にランクイン。特に、出川哲郎さんや小池栄子さんと共演したワイモバイルのCMで見せた無邪気な演技が、幅広い層に印象を残したようだ。

日本だけでなく世界中で支持される大谷翔平さんは、男性トップに。コーセーの雪肌精のCMでは、アスリートと化粧品という意外性が印象的だったという声もあった。また、セイコーのCMは特に男性の心に刺さっていたようだ。

P＆Gジャパンのレノアやアリナミン薬品のベンザブロックなどのCMでお馴染みの綾瀬はるかさん。中でも一際印象的だったと評価されていたのは、ユニクロのCMであった。CMのストーリーや演出に興味を引かれた人も多いよう。

アイドルグループ・Snow Manとしてはもちろん、俳優としても存在感を際立たせている目黒蓮さん。その爽やかなイメージが、キリンの晴れ風や午後の紅茶などのCMの世界観とマッチしていたことが、視聴者の心に深く刻まれていた。

また、各CMが印象に残った理由として最も多く挙げられたのは、「タレントのイメージと商品・サービスがピッタリだったから（17.78%）」。

次いで、タレントが意外な役柄やシチュエーションで出演していたから（16.62%）」「タレントの演技や表現が印象に残ったから（15.02%）」「好きなタレントが出演していたから（12.84%）」といった声が寄せられた。

タレントCMにおいて、タレントと企業・商品・サービスの親和性や意外性は、重要なポイントであるといえるだろう。

本調査では、タレントCMが消費者に及ぼす影響についても詳しく分析している。

調査結果によると、過半数の消費者がタレントCMによって行動を喚起されていることが明らかになった。特に購買行動に注目すると、約4人に1人がタレントCMの影響で実際に商品やサービスを購入したり、購入を検討したりした経験があると答えている。

また、若い世代ほどタレントを起点にCMを視聴する傾向が強く、タレントに対する親近感や共感が視聴の動機となることが多いことも判明。

さらに、タレントCMには「ユーモア」を求める声が多く、視聴者は楽しさを覚えることでCMに対して好印象を持つ傾向が見えてきた。

加えて、印象に残ったタレントCMを視聴した媒体としてはテレビと答えた人が74.58%でダントツ。さまざまなメディアが普及した現代においても、相対的にテレビCMの影響は大きいことがわかる。

堂々のトップに君臨したのは、ドラマや映画での活躍が目覚ましい今田美桜さん。今年は、キリンの晴れ風や楽天モバイルのCMが印象的だった彼女が、2025年はどんなCMに出演するのか、注目される。

2025年に注目したいタレントCMの特徴として票を集めたのは、「若手タレントを起用したCM（41.08%）」や「メディア露出の少ないタレントを起用（27.41%）」であった。

また、YouTuberやVTuber、歌い手、インフルエンサーといった現代ならではのキャスティングや意外な共演を求める意見も。

この結果から、2025年のタレントCMのキーワードは、「新鮮さ」と「意外性」といえるのではないだろうか。2025年のタレントCMに期待が高まる。

調査概要
調査方法：Webアンケート
調査期間：2024年12月11日（水）～12月13日（金）
調査実施機関：株式会社Wunderbar
調査委託先：株式会社リンクアンドパートナーズ
集計方法：単純集計、クロス集計
有効回答数：1558
対象者：CMをよく見る、全国10～50代の男女

構成／Ara