小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

超実用的なスーパーブラグイン・ハイブリッドモデル、ランボルギーニ「レヴエルト」試乗レポート

2025.01.06

 ランボルギーニが初めて世に送りこんだEVは、発進から数kmだけEV走行するというものではなく、外部充電ができるプラグイン・ハイブリッドだった。今回、試乗中も街中で走行している時は、ほとんどEVでのモーター走行で事は足りた。新開発の6.5L自然吸気エンジンは始動することなく、ランボルギーニらしくない無音の走りを体験することができた。この「レヴエルト」に乗って、走り出す前にEVに関しておさらいしてみよう。

家庭のAC電源で30分でフル充電、エンジンからの充電でも6分程度で充電

 EV用の電池は、リチウムイオンで容量は3.8kWh。これは長距離を走行できるスペックではない。しかし、蓄電量がゼロまで落ちた場合、家庭のAC電源か、7kWまでのEV用充電器を使用して30分でフル充電できるという。さらに前輪の回生ブレーキでの充電や、エンジンからの充電でも6分程度で充電でき、モーターでの走行が可能になるのだ。

 最初に書いたように今回の試乗中もクルマを停めて撮影している時は、すべてEV走行だった。その場にいたスタッフは誰もV12の咆哮を聞くことはなかった。撮影が終わり走行中の写真を撮りに出かけた時も、しばらくはEV走行だったが、何度か信号待ちをしている時に充電が切れると突然、V12エンジンが目を覚まし、豪快な雄叫びをあげた。

 この時の走行モードは、従来からの「citta(シティ)」に代わって新たに装備された「リチャージ」。これは都市部のゼロエミッション走行向けに用意されたドライビングモードに、電気モーターを駆動するための電池に充電するステーションなどが見つからない時にV12エンジンを介入させて、数分でフル充電させるモードだ。2タイプのモードを組み合わせて「レヴエルト」はEV走行するのだ。

 ちなみに従来からのモードは「citta」のほかに「ストラーダ」「スポーツ」「コルサ」の4モードがある。これに「リチャージ」「ハイブリッド」「パフォーマンス」が加わった。モードの切り替えはハンドルに装備された2つのダイヤルで行なう。

EV走行時はFF、エンジン走行時は4WD

 EV走行時の「レヴエルト」は、フロントアクスルに搭載された左右1基ずつのモーターによって走行する。モーターの出力は1基150PS、350Nm。モーターはもう1基、車体後部の8速トランスミッションの上に搭載され、ドライビングモードの選択と走行状況に応じて後輪に動力を共有する。EV走行中は前輪駆動のFF車で、エンジンが始動すると4輪に駆動力が伝わるというシステムを開発したのだ。V12、6.5Lの自然吸気エンジンは825PS/9250rpm、725Nm/6750rpmに達する。

 V12エンジンの咆哮に慣れたところで改めて「レヴエルト」を見てみる。外観で目につくのは、大きな1枚板のフロントボンネットと空気の流れを極力スムーズに追求した車体、さらに左右とも垂直に開閉するシザードアはクンタッチからのアイデンティティ。ヘッドライトのデイタイムランニングライトやテールライトのY字形ライトシグネチャーは、このモデルが最後になるデザインだ。

 シザードアを開けて運転席に座る。低いポジションでしっかり肩から太ももまで支えてくれるセミバケットシートの形状が体にフィットする。手を上に伸ばしてドアを引き下げる。前方視界は短いボンネット、ドアから離れているサイドミラーで見切りはよい。

 スタートボタンを被っている赤いカバーを上げてボタンを押す。これまでのランボルギーニのように豪快な咆哮が轟くのかと思ったら、メーターに灯が入り、スタート準備は完了。Dボタンを押し、クルマはスタートした。当然、EV走行なので音はしない。「レヴエルト」はスタートから水やオイルが暖まるまではEV走行するようにプログラムされている。このあたりの制御の巧みさは、さすがアウディグループの一員だけに、徹底している。

 EV走行での航続距離は、100%充電状態で約10~12km行けるので、街中でのちょっとした移動はモーターだけで走ることができた。新しいランボの特徴だが、これが魅力かというと微妙なところだ。V12、6.5L自然吸気エンジンも味わってみたくなる。新しいプラットフォームを採用したことで、このエンジンは「アヴェンタドール」のレイアウトから180度回転させて搭載され、4輪を駆動している。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年12月16日(月) 発売

DIME最新号は、「大谷翔平研究!」。今年を象徴するDIMEトレンド大賞の発表や、Aぇ!group、こっちのけんと他豪華インタビューも満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。