職務に没頭し、時間を費やすほどに仕事の成果を上げやすくなるのは言うまでもない。しかし一方で、配偶者やパートナーに掛ける時間は限られたものとなり、不仲の原因になるとされている。
では、実際のところ、残業時間の多寡と夫婦仲の良し悪しにはどのような関係があるのだろうか?
MS-Japanはこのほど、全国の管理部門・士業人材436人を対象に「夫婦仲」と「残業」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
夫婦仲は「84%」が円満も、「会話時間」で円満度に3倍の差
本調査では、まず夫婦仲の円満度とそれに関連する要因に関して調査を実施。
結果、「84.1%」が「夫婦仲は円満」と回答した。一方で、夫婦の「会話時間」の違いで、円満度に約3倍の差が出ることも明らかに。
1日に会話時間がほとんどない夫婦の「65%」が、「夫婦仲は円満でない」と回答。1日に3時間以上会話のある夫婦と比べ、円満度はおよそ3分の1まで減る結果に。会話時間が30分未満の夫婦についても、「3人に1人」が「円満でない」と感じているがわかった。
また、「夕食を夫婦で共にとる頻度」と「残業時間」についても、夫婦仲の円満度への影響がみられた。
平日に夫婦そろって夕食をとる機会がない夫婦では「4割」が「夫婦仲は円満でない」と感じており、残業時間に関しても45時間を超えると、円満でない夫婦が3割近くまで増えることが明らかになった。
残業「45時間超え」で、夫婦で夕食をとれない割合が「半数以上」に
また、夫婦仲に関連のあった「夫婦の会話時間」と「夕食を夫婦で共にとる頻度」への、残業時間による影響も明らかに。
どちらも残業時間が45時間を超えると、「ほとんどない」の割合が増え、特に「夕食を夫婦で共にとる頻度」については、平日に夫婦そろって夕食をとる機会がない割合が「半数を超える」ことがわかった。
配偶者・パートナーへの満足度、平均「7.6点」
続いて、配偶者・パートナーへの満足度について、10点満点で調査を実施。
全体の平均は「7.6点」で、男性が(妻は)7.7点、女性が(夫は)7.1点と評価している。
また、年代別で見ると、20・30代が最も高く、40代で下がり、50代で再び上がっていることもわかった。
夫婦仲円満の秘訣・第1位は「よく会話」
また、「夫婦仲を円満に保つために大切なこと」に関しては、「よく会話・コミュニケーションをとる(60.3%)」、「お互いを気遣う・尊重する(53.6%)」、「感謝を伝える(48.9%)」がTOP3で続いた。
4割が「夫に転職してほしい」
最後に、配偶者・パートナーの働き方に対する満足度に関しては、「4人に1人」が「不満」と感じており、同じく「4人に1人」が「パートナーに転職してほしい」と思っていることが明らかに。
男女別では、女性のほうが、夫の働き方への不満度は大きく、およそ35%が「転職してほしい」と思っていることがわかった。
<調査概要>
調査方法:WEBアンケート
調査対象:全国の管理部門・士業
調査テーマ:「夫婦仲」と「残業」に関する実態調査
有効回答数:436人
調査実施日:2024年10月18日~10月27日
調査主体:株式会社MS-Japan
※本調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がある。
出典元:MS-Japan調べ
構成/こじへい