「人生100年時代」と言われる時代背景や「老後2000万円問題」の影響もあって、資産運用への関心が高まっている。その資産運用法の一つとして注目されるのが不動産投資だが、不動産投資を行う年収1,000万以上の人はどのような理由から投資を始め、また、どのような物件を保有しているのだろうか?
ホームコンサルティングソリューションズはこのほど、不動産投資を行う年収1,000万円以上の全国男女25~60歳の300名を対象に「不動産投資に関する実態調査」を実施し、その結果を発表した。
不動産投資を始めた目的は「老後の年金対策」が最多
不動産投資を行っている、年収1,000万円以上のハイクラス層と呼ばれる全国男女25~60歳の300名を対象に、不動産投資を始めた目的について聞いたところ、半数以上となる53.3%が「老後の年金対策」と回答した。以下「副業として(48.3%)」「税金対策(21%)」と続いた。
保有している投資用物件は「一戸建て」が最も多い結果に
現在保有している投資用物件の種別について聞いたところ、「一戸建て(33%)」と回答した人が最多となった。一戸建ては需要と供給の不均衡などの理由により、金額が高価格帯に推移していると言われる中、ハイクラス層は最も保有している人が多いことがわかった。その他、「ワンルームマンション(31%)」「ファミリー向けマンション(30%)」といった回答も多い結果となった。
不動産投資を行う中で「日々の情報収集」を最も重視
不動産投資を行う中で大切にしていることについて、「日々の情報収集(44.6%)」と回答した人が最も多かった。SNSやwebをはじめ、さまざまな媒体で情報発信を行う人がいることから、自身に合った適切な情報の取捨選択を行うことで、今後より不動産投資が拡大化していくことが予想される。次いで、「物件についての知識をつける(39.3%)」「リスクの洗い出しと対処(35.6%)」などの回答も多い結果となった。
関東・関西の都心部の物件購入を検討している人が多く、86%が追加購入を検討
東京23区以外で購入を検討している投資用物件のエリアについて聞いたところ、「東京(23区外)(34.6%)」と回答した人が最も多かった。主に関東・関西広域であまり比率のばらつきがない結果となった一方、検討予定はないと回答した人が14%に留まったことから、86%の人が追加で投資用物件の購入を検討していることがわかった。
<調査概要>
・調査期間:2024年11月5日~11月10日
・調査手法:インターネット調査
・調査地域:全国
・調査対象:不動産投資を行っている、年収1,000万円以上の25歳~60歳、男女
・サンプル数:300人
・調査会社:アイブリッジ株式会社
構成/こじへい