アイドルグループ・でんぱ組.incは、10月8日の東京・豊洲PITを皮切りに‶でんぱ組.incエンディングツアー「宇宙を救うのはきっと、でんぱ組.inc!」〟を開催している。
2009年に結成されたでんぱ組.incは、2025年1月での解散が発表されており、本ライブツアーで全国を巡った後、1月4日、5日に千葉・幕張メッセ イベントホールで行なわれるライブ公演をもって活動を終了する。
ライブを目前に控えた今年9月、初期メンバーである古川未鈴、相沢梨紗の2人が〝エンディング〟を迎える心境、エンディングツアーの意気込みを語ってくれた。
〝解散〟じゃなくて〝エンディング〟を選んだのはでんぱ組.incらしさ
――改めて、でんぱ組.incがエンディングを迎えることについて今のお気持ちをお聞かせください。
相沢:本当に終わるんだな、って。活動をスタートした時からでんぱ組.incがどういうふうになっていくのか終わりを考えずに始めちゃったので終わり方を考えるのが難しくて。私はあんまりイメージができなかった。でも16年近く続けてきた中で今終わることがでんぱ組.incにとって一番いい物語なんだとメンバー全員が納得できたかなと思います。
古川:ファンの皆さんも口をそろえて「永遠に続くものだと思ってた」って言ってくれるんです。私も同じで、でんぱ組.incに終わりがあると想像したことがなくて発表した時はやっぱり実感がなかった。
でも、アニメとかでもカッコいいエンディングだとめっちゃいい作品になったりするじゃないですか? だから今、でんぱ組.incが全力で頑張ることは、いかにカッコよく楽しくエンディングを迎えられるかだと思ってます。だから寂しさもありますけど、前向きな気持ちもある。
相沢:最初、私たちが「武道館を目指そう」と掲げていた時と同じで、みんなが同じ目標に向かってまとまってるよね。
――解散や活動終了ではなく〝エンディング〟という言葉を使っている理由はあるのですか?
相沢:これもみんなで考えたね。
古川:ね。
相沢:解散って形で発表したくないよねってみんなで話し合いをしている中で、ふと出た言葉が‶エンディング〟だったんです。わかりにくいかもしれませんけど、自分たちが自分たちらしく飲み込める言葉として、この言葉にしようってなったんです。
――先ほど、古川さんは「寂しさもある」とおっしゃいましたが、寂しさや悲しさだけでなく、そこには16年分の達成感や満足感もあると思います。お2人にとって、エンディングにはどのような感情があるのでしょうか。
古川:本当に全部夢が叶ったかというと、まだまだやりたいことはあったし、もっとテレビにも出たかったし、もっともっと大きなライブもしたかった。でも16年、私なりに全力ででんぱ組.incをやってきたなっていう思いもあるので、だからこそ前向きになれているのかなと思います。
相沢:そうですね。不安がないと言ったら全然そんなことはないんです。たぶん私はこの先、でんぱ組.inc以上のアイドルを見つけられないので、ここで私のアイドルという職業は終わりだと思っています。だから「次をどうしよう」って不安があるのも本音です。
でも、今を頑張れば次の未来もきっと自然に見えてくる気がしていて、そんなふわっとした期待があります。
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でんぱ組.inc THE ENDING「宇宙を救うのはきっと、でんぱ組.inc!」
会場:幕張イベントホール
DAY 1:2025/1/4(土) Open 17:00 / Start 18:00
DAY2:2025/1/5(日) Open 15:00 / Start 16:00
取材・文/峯亮佑 撮影/須田卓馬