メルセデス・ベンツ日本は、ラグジュアリーロードスターの新型メルセデスAMG SLの電動化モデルとなる「メルセデスAMG SL63 S E PERFORMANCE」(SL63 S E)を追加し発売した。
“Super”と“Light”(軽量)を略したモデル呼称であるSLは、1952年に公道を走行できるレーシングスポーツカーとして発表され、ルマン24時間レースで見事なワンツーフィニッシュを飾ったほか、世界各地のレースで輝かしい戦績を重ねた「300SL」(W194)をベースに、1954年に「300SL」(W198)として発売された。
初代300SLの誕生から70年以上の歴史を持つSLは、メルセデスAMGによる完全自社開発モデルとして生まれ変わった。SL専用の高剛性プラットフォームによる卓越したドライビングパフォーマンスと快適性を兼ね備えたドライバビリティ、2+2シートレイアウト、そしてオープンエアドライビングを楽しむことができるモデル。また、インテリアはアナログとデジタルを融合した「ハイパーアナログ」デザインを採用することで、300SLのデザインをオマージュしながらもラグジュアリーで快適な空間を実現している。
スポーツカーとしての原点に回帰したエクステリアデザイン
エクステリアデザインは、メルセデス・ベンツのデザイン基本思想である「センシュアル ピュリティ(官能的純粋)」に、メルセデスAMGのスポーティな要素を取り入れたデザインとなる。そしてボンネットのパワードームなど、随所にSLの長い伝統を受け継ぐ特徴的な要素が施されている。さらにデザインの優れたバランスにより、先代に比べて機能とスペースが拡大された。光と影の交錯によって全体に軽やかなエクステリアとなっており、高い質感と高級感を演出している。また、SLがスポーツカーとしての原点に回帰したことを裏付ける筋肉質なプロポーションも特長となっている。
なおSL63 S Eでは、新たにサイドエンブレムに「E PERFORMANCE」を、リアエンブレムには赤色の「E PERFORMANCE」を採用した。ホイールは21インチAMGアルミホイールを標準装備しており、有償オプションのAMGカーボンパッケージを選択すると別デザインの21インチAMGアルミホイール(鍛造)が装着される。
ソフトトップは、重量を最適化したスチール/アルミニウム製構造の採用により軽量化が図られており、SLの低重心化に役立っている。また、追加の補強材として、2本の丸いアルミニウム製クロスビームが一体化されている。外側の幌の色は 標準装備でブラック、有償オプションでグレーとレッドの合計3色から選ぶことができる。また、リアウインドウについては、ヒーター付の安全ガラスを使用することで、優れた後方視界を確保している。
アナログとデジタルを融合させたインテリアデザイン
インテリアデザインは、初代300SLロードスターに始まる伝統を現代的に蘇らせたもので、メルセデスAMGのドライビングパフォーマンスの遺伝子を受け継ぐことで、スポーティかつ快適性に優れたモデルとなった。アナログとデジタルを融合させた「ハイパーアナログ」デザインのインテリアは、AMGハイパフォーマンスカーのDNAを取り入れながら、高品質な素材やクラフトマンシップによって、ラグジュアリーな仕上がりとなっている。
インテリアトリムは、MANUFAKTURブラッククロームインテリアトリムを標準装備しており、有償オプションのAMGカーボンパッケージを選択するとAMGカーボンファイバーインテリアトリムが装着される。
そしてシートには、レイヤーや折り目を巧みに組み合わせ、ライトでスリムなデザインを採用したAMG専用のスポーツシート(ナッパレザー)を標準装備している。また、シートベンチレーター(シートヒーター機能含む)(運転席・助手席)も装備されるとともに、長時間のドライビングでも疲れにくい形状により、心地良いクルージングを実現する高度な快適性も備えている。シートカラーは標準内装で4色、有償オプションでは、エレガントなダイヤモンドステッチ入りのMANUFAKTURナッパレザーを2色から選ぶことができる。
さらに有償オプションのAMGパフォーマンスパッケージまたはナッパレザー/MICROCUTを選ぶと、ヘッドレスト一体型の極めてレーシーなデザインのAMGパフォーマンスシートが装着される。大きく張り出したサイドボルスターは運転姿勢を常に正確に保ちスポーツ走行をサポート。シートカラーはナッパレザーが有償オプションを含む全6色、ナッパレザー/MICROCUTは全2色から選ぶことができる。
なお2+2シートレイアウトを採用しており、リアシートは日常的に使うための実用性を高めるもので、着座できる乗員の身長は150cmまでとなっている(チャイルドセーフティシート装着時は135cmまで)。後ろに誰も座らない場合は、リアシート背後にドラフトストップを装着することで、室内に乱気流が侵入することを防ぐ。