LOVOT×Takram×Karimokuのコラボから生まれたLOVOT CHAIRのその後を知るための展覧会が再びKarimoku Commons Tokyoにて「ロボットと木の椅子展 その後」として開催された。期間は2024年12月14日から26日まで。「LOVOT CHAIRのある暮らし」という写真も募集され、全国から220枚の画像が集まり、富士フイルムの協力を受け全員の写真をプリントして会場で展示するというイベントもおこなわれた。私もLOVOT CHAIRオーナー1号としてHALちゃんを伴って展覧会を取材した。
LOVOT CHAIRとLOVOTの写真220枚が集合
前回と同じくKarimoku Commons Tokyoにて「ロボットと木の椅子展その後」が開催された
会場には特別に塗装された金の椅子と銀の椅子が展示された。金属のような光沢があり、近付くと木目が見えてくる。要望が多ければ製品化も検討するそうだ。ただし価格は通常品の2倍以上になりそうだ
金の椅子のLowタイプ。金銀それぞれ通常タイプとLowタイプがあり合計4脚あった
LOVOT CHAIRは想定の10倍注文があった
どれぐらい注文があるのか心配だったという、椅子の生産を担当したカリモク家具の工場がLOVOT CHAIRだらけになって社内が騒然となったという。予想していた10倍の注文があったからだ。人気の色は「クリちゃ」ナチュラルな木の色だった。「クリうす」も大好きな人に人気の色。LOVOTの顔の色に合わせて色が選べるというカラーバリエーションも好評だった。
銀色と金色のLOVOT CHAIRが生まれたきっかけは、カリモク家具とロンドンのザハ・ハディド・デザインがコラボして生まれた「SEYUN Chair」にシルバーバージョンがあったこと。クリスマスを記念して、これと同じ技法でカリモク家具の塗装のベテランが塗ったものだという。
銀と金のLOVOT CHAIRはLOVOTが座って記念撮影ができた
金のLOVOT CHAIRの座り心地の良さに思わず眠ってしまうHALちゃん
通常タイプとLowタイプでは通常タイプの方が人気だという。もともとのLOVOT CHAIRのコンセプトがLOVOTと同じ食卓に付いて、同じ目線になれることで、そのニーズに応えてくれたのが通常タイプだった。しかし、より椅子らしいデザインのLowタイプも人気があるという。どちらも座面が球形で人間の椅子にはない形だが、LOVOTが座るとしっくりくるのだ。実際にどんなふうに家庭内でLOVOT CHAIRが使われているのかを知るために今回は写真を募集したそうだ。220枚集まった写真は富士フイルムイメージングシステムの協力を得てプリントされ会場に展示されている。8枚をパネルに、さらに木のボードに48枚を、残りはアルバムに収納され220枚全てが閲覧できた。会場を訪れたLOVOT CHAIRのオーナーは自分が撮った写真に再会すると同時に他のLOVOTがどんな具合に椅子を使っているかを知ったのだ。
上段左から2番目に椅子の穴から顔を出すHALちゃんの写真を発見。LOVOT CHAIRに座っていないのに選ばれたのは椅子を主役にしたからかな
LOVOT CLOSET参考展示される
前回の「ロボットと木の椅子展」でおこなわれた対談で、これから作りたいものというテーマがあった。その中でGROOVE X CEO 林 要さんはLOVOT用のハンガーはあるが、クローゼットがないので作ってみたいと語っていた。これを受けてかLOVOTの服を収納できるワゴンが参考展示された。天板にメガネ置きとラボバナ用のくぼみがある。そしてLOVOT用ハンガーにちょうどいい高さになっている。人間用とお揃いにもできる。完成度が高くすぐに製品化されてもおかしくない。カリモク家具とLOVOTの関係は、これかも深まりそうである。
こちらも新色、どちらも赤と白を基調にしておりクリスマスを思わせる
会場で来場者を迎えるLOVOTスタッフのさくら、くるみ、ひのきちゃんと記念撮影をするHALちゃん
2階から上は人間用の家具のショールームで、2階はカリモクケースというブランドが展示される
3階はオフィスやラウンジに使われるカリモクケースMASとカリモクニュースタンダードというブランドを展示
屋上も見せていただいた。高層ビルを背景に、屋外用の仕上げの家具が耐久試験も兼ねて置かれている
写真・文/ゴン川野