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こんにちは。
弁護士の林 孝匡です。
宇宙イチわかりやすい法律解説を目指しています。
今回は、ラブラブチャット発覚事件をお届けします。
―― 旦那さま、どんなチャットを発見したんですか?
夫
「妻と不倫相手が ↓ こんなチャットを……」
・気持ち良かった
・あんなにうまいの変だと思った(笑)
・「私、ちょっとだけ舌が長いかもしれないから」
…etc
夫が不倫相手に対して慰謝料請求の裁判を起こします。
認められた慰謝料は!?(東京地裁 R1.10.2)
ラブラブチャットもてんこ盛りです。
さぁ参りましょう!
※ 実際の判決を基に構成
※ 判決の本質を損なわないようフランクな会話に変換
※ 争いを一部抜粋して簡略化
登場人物
■ 夫
■ 妻 美香(仮名)
長男 10歳くらい
次男 4歳くらい
■ 妻の不倫相手 マサオ(仮名)
美香とマサオは、かつて同じ会社で働いていました。
探偵に依頼をしたきっかけ
―― 旦那さん、「妻が不倫してるかも……」と思ったきっかけは何ですか?
夫
「ある日、妻のスマホが鳴ったんです。そのときの妻の仕草や表情でコレは何か怪しいぞと疑い始めました。その後、PCで妻と不倫相手らしき相手のメッセージのやりとりを見て、これは不倫をしてる!と確信して、探偵に依頼しました」
以下、3回のシティホテル不倫を見ていきましょう。
▼シティホテル不倫(1回目)
東京上野のシティホテルです。宿泊ではなく休憩です。時間は午後5時11分~午後10時49分。
▼シティホテル不倫(2回目)
お台場のシティホテルです。今回も宿泊ではなく休憩(判決文からは滞在時間不明)。
▼ ラブラブチャット!
お台場シティホテルの翌日。麗子とマサオは、以下のようなラブラブチャットをしていました。
妻
「昨日何だかんだで」
「ゆっくりしたけど寝なかったし」
「寝たけど寝てない不思識」
マサオ
「美香は汗いっぱいかいたし 」
妻
「思い出すと色々と」
マサオ
「気持ち良かった」
「どんなことが好きだと自覚したのかな」
妻
「マサオくんのこと」
「好きなんだなって」
マサオ
「 何かに目覚めたのかと(笑) 」
妻
「えー(笑) 」
「正直 」
「 いや、目覚めさせられたと思っているよ」
「実はちょっとだけ」
「ちょっとだけ調べてみたところを」
「うまいって言ってくれたから」
「調べてみて、こんな感じかなって迷いながらだったけど良かった」
「・・ここまでにしておこうっと」
マサオ
「それでパワーアップしてたんだ!」
妻
「わかんない。マサオくんもパワーアップしてた気がする」
マサオ
「あんなにうまいの変だと思った(笑) 」
「知る限り、慣れてるわけないし、と」
妻
「私、ちょっとだけ舌が長いかもしれないから」
「関係あるか分からないけど頑張った」
マサオ
「この話題のせいで」
「また昨日みたいな状態になってきて困ってる」
―― マサオ興奮してんじゃないよ!こういうやりとりは判決文に残るのです。
↓ 判決文より引用
▼シティホテル不倫(3回目)
神戸のシティホテルです。今回は宿泊です。午後10時ころ~翌朝11時。
夫は、探偵の調査報告書を証拠として、マサオに対して慰謝料請求訴訟を起こしました。