DIME MAGAZINE
『WING BINDER』を使用する中で気になった点
ここまで良い点を中心に本製品の特徴を紹介してきたが、最後に実際に使用する中で気になった点についても数点触れておこう。
まずは外観やデザインの面であるが、本体の素材にはアクリル素材が使用されておりこの点については特に不満等はない。公式サイトでは「スタイリッシュ」と謳われているが、この辺りは個人の好みの問題だと考えており、そのように感じる人もいれば私のように可もなく不可もなしと感じる人もいるだろう。個人的に気になったのは本体のつなぎ目の部分だ。本製品は2枚のアクリル素材を繋ぎ合わせた形状をしているが、その繋ぎ目に使用されているのが粘着テープなのである。
開閉のし易さや厚みの抑える試行錯誤の中で採用されたものと推察するが、製品のデザインの点は安っぽさを感じさせるものとなり、正直少し残念に感じた点であった。
もう1点気になったのは実用性の面についてであるが、ノートPCの設置については使いづらさを感じている。この製品の特徴としてモバイルモニターを設置する高さを引き上げる、という点があるのだが、一方でノートPCの高さはほぼ変わらないのでノートPC側の画面の高さが低いまま、というのは中途半端な印象を受けるのである。個人的にはノートPCの高さを引き上げつつ、モバイルモニターの位置もその上に縦置きするくらいが丁度良いと感じるのでどうしても物足りなさを覚えてしまう。高さをこれ以上上げることができないのであれば、ノートPCを設置する際の画面の角度は奥に倒れるように設計してもらいたかった。本製品の構造上、ノートPCの画面は奥に倒すことができないのだが、そうすると座高のある人にとってはノートPCの画面を斜め上から見下ろす状態になってしまうのである。もしかすると身長に合わせたサイズ展開というのがあっても良いのかもしれない。
『WING BINDER』を購入するには
『WING BINDER』のカラーバリエーションはブラック、クリアブラック、ホワイトの3種類。サイズは通常サイズとminiサイズの2種類の展開だ。通常サイズの一般販売価格は税込み6,600円であるが、2024年12月14日時点ではクラウドファンディングサイト「machi-ya」でプロジェクトが再実施されており、購入できる唯一の手段となっている（ブラック、クリアブラックの通常サイズのみ）。1月中旬までの期間限定の実施となっているので気になる人はこの機会に購入を検討してみてはいかがだろうか。
■関連情報
https://camp-fire.jp/projects/770146/view
文／Wataru KOUCHI
趣味は合唱、読書、語学、旅行、美術館巡り、雑貨屋探索etc…。日本、海外の雑貨やガジェット、デザインコンセプトの中から思わず「それ、いただき！」と言ってしまうモノ達を紹介！
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