ADKマーケティング・ソリューションズ(以下ADK MS)は定量調査によってゲームプレイヤーの心理・行動分析を行ない、わかりやすく彼らの実態を可視化した「ゲーム総合調査レポート2024」を作成した。
この調査レポートは 最新のゲーム市況の把握から、ゲームプレイヤーの行動・心理の分析まで網羅したもので、本稿では同社リリースを元に、その概要をお伝えする。
俯瞰で捉えた「ゲームプレイヤーの実態」
ゲームハードの所有ボリュームや主要タイトルのプレイ状況等を把握して、ゲームプレイヤー全体のトレンドを捉えるパート。また、若年層から中年層までの世代別でのゲームの嗜好性・価値観も併せて観測することで、彼らと向き合うためのヒントを探った。
行動・心理で捉えた「ゲームプレイヤーの多様性」
多様化するゲームプレイヤーの意識や行動を探るにはどうすればいいのか。様々な探索手法がある中で、同社ではゲームプレイヤーの“具体的な人物像・集団”を明らかにした上で、ニーズ/インサイトとビヘイビアを分析するアプローチ手法を採用した。
■ゲームプレイヤー間の主要ニーズ/インサイト
ゲームへのかかわり方は「5つのニーズの組み合わせ」で決定づけられていることがわかり、ニーズの傾向によって「複数のクラスター」を設計した。
■ゲームプレイヤークラスターの市場分布
ゲームプレイヤーを6つのクラスターに分類して、それぞれ異なる価値観や特徴を捉えた。
■各クラスター横断のファインディングス
新作タイトルへの情報感度は二分化傾向がある。〝全方位欲張りゲーマー〟が最も新作タイトルに敏感で、〝トレンド乗りたがりゲーマー〟 〝みんなとわいわいゲーマー〟が続く。一方、 〝ヒット作のみライトゲーマー〟・〝サクッとお気軽ゲーマー〟の半数以上はそもそも新作ゲームに興味を示さない結果になった。
ゲームプレイヤーに対する「アクション・攻略視点」
ゲーム市場の動向・世代別の傾向、そしてゲームクラスター分析を通して多様化する価値観・行動を観測した中、実際のゲームプレイヤーに向けて、具体的にどうアクションを起こすのかを、クラスターの観点を活かし、主要ゲームジャンルごとのゲームプレイヤー向けのアクション・攻略視点について分析した。
・主要ゲームジャンル(5つ)・要素ごとのプレイヤーを対象に、彼らの攻略の糸口に迫り、各プレイヤーの中にある“クラスターの傾向”を踏まえて攻略法の検討を実施。
構成/清水眞希