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無人運用も可能!?テトラが低空域経済圏の新プラットフォームとして電動垂直離着陸機「Mk-7」を発表

2024.12.23

新型航空機の研究開発・製造・販売を行うスタートアップ企業のテトラ・アビエーションは、次世代エアモビリティ社会を実現する電動垂直離着陸機「Mk-7」を発表した。この機体は、二酸化炭素の排出を抑える電動機構を採用した革新的な設計となっている。

未来の乗り物「teTra Mk-7」

このMk-7は、テトラ・アビエーションがこれまでに開発してきた機体を基に、民生用量産型として完成度と信頼性を大幅に向上させた電動航空機となる。二酸化炭素の排出を抑える電動機構を採用した環境に優しい設計となっており、持続可能な社会の構築に貢献するとともに、そのコンパクトな設計により、都市部や山間部などの狭いスペースでも運用が可能となっている。

また、最新の制御システムと多数のプロペラや滑空性能を持つ翼を備え、万が一の緊急時でも安全に着陸できるよう配慮されている。これにより、パイロットによる運用だけでなく、将来的には無人運用にも対応できる柔軟性を持たせている。

低空域経済圏の可能性を広げるteTraのエアタクシー事業

「Mk-7」は、環境への配慮、安全性、そして柔軟性を兼ね備えた次世代モビリティの象徴であり、エアタクシー事業のコアとなる。この航空機を通じて、テトラは人々の生活をより便利で持続可能なものにすることを目指している。

さらにテトラは、「Mk-7」を民生用に販売するだけでなく、自社でエアタクシー事業を展開する計画を立てている。この事業を通じて、都市部と郊外をつなぐ次世代の移動手段を普及させ、低空域経済圏に新たな価値を提供する。

「Mk-7」派生モデル

テトラは、Mk-7の機体設計と基盤技術を活用し、物流分野や調査・偵察分野での活用を視野に入れた派生モデルの開発を構想している。これにより、災害時の迅速な点検や過疎地での物資の早期輸送、航空検査の省人化といった社会課題の解決を目指している。

■Mk-7 Freighter

Mk-7 Freighterは、物流用途向けのモデルで、航空貨物輸送用コンテナ(ULD)に代表される航空貨物業界の貨物基準に対応した機体内部構造に最適化されている。当初は有人での運用を予定し、将来的には無人運用も視野に入れている。

■Mk-7 Surveyor

Mk-7 Surveyorは、点検・偵察・調査用途向けのモデルで、多方向に向けた高感度カメラやセンサーを搭載し、機内でデータ解析が可能な機体。こちらも当初は有人運用を予定し、将来的には偵察や監視における無人運用を計画している。

テトラ・アビエーションは、今後、「Mk-7」を基盤とした次世代型モビリティの普及を目指すとともに、物流分野や都市間移動における活用を積極的に進めていくとしている。

【Mk-7主要諸元】

乗員数:2名
サイズ:全幅8mx全長8mx全高2m
最大離陸重量:1,500kg
航続距離:200km(120km)
航続時間:60分(34分)
ペイロード:220kg(140kg)
巡航速度:140kts
最高速度:160kts

※スペックは想定値、またカッコ内はサービスイン当初の初期値

関連情報:https://jp.tetra-aviation.com/

構成/土屋嘉久

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