小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

死亡者数は交通事故の2倍超!冬の入浴中に起こしやすい「ヒートショック」の予防法

2024.12.21

12月も下旬に入り、寒さも本格化。お風呂でゆっくり温まって疲れを取りたい時季となった。

そんな冬のお風呂と言えば「ヒートショック(※1)」に注意が必要だが、実は入浴には血圧を低下させる効果もあるという。
※1 急な温度変化に伴う血圧の変動により血管に負担をかけることで起こる健康被害。心筋梗塞や不整脈、脳梗塞を起こすことがあり、特に寒い時期(11月~4月)は注意が必要。

そこで「治療アプリ」を研究開発・製造販売する医療機器メーカー、CureAppから、高血圧の人が安全に気持ちよく楽しむためのお風呂の入り方について解説したリポートが届いたので、その概要をお伝えする。

リポートは専門分野が高血圧・脳卒中の疫学および臨床研究という福岡大学医学部 衛生・公衆衛生学 主任教授の有馬久富先生が監修を担当している。

交通事故死の2倍、お風呂に潜む危険

急な気温の変化によって血圧が大きく上下し、心臓や血管に負担がかかることで起きるヒートショック。暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室、さらに熱い浴槽へと入浴の際に体感する急激な温度変化は大きな血圧変動をもたらし、意識障害をひきおこすなど、浴室内での死亡事故の一因と考えられている。

令和3年人口動態調査(厚生労働省)によると、高齢者の浴槽内での不慮の溺死及び溺水による死亡者数は年間4750人で、交通事故死亡者数2150人のおおよそ2倍に相当する。

これまで日本の建築では、浴室やトイレの温度管理について見落とされがちだった。それゆえ、住宅によっては11月から4月の寒い時期、特に高血圧の人は、このヒートショックに対する配慮と行動が必要だ。

高血圧の人が入浴時に注意すべきこと

1:食後すぐの入浴、入浴前後の飲酒は避ける

高血圧の人や高齢者は、食後に血圧が下がる食後低血圧を起こしやすいため、食後すぐ、また、睡眠薬などを服用した後も入浴は控えたい。

飲酒後は血管が拡張し、血圧が下がりやすくなるほか、アルコールの影響と入浴の影響で急激な血圧低下をきたすこともあるため、注意が必要だ。

また体調が優れない時も決して無理をして入浴しないように。

2:入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく

脱衣所や浴室を事前にあたためてリビングなどの居室との温度差をなくすよう工夫する。

3:十分な水分補給をしましょう

発汗による脱水症状や熱中症を防ぐために、入浴の前後には水分補給をして、脱水にも気を付けたい。

4:同居する人に声をかけてから入浴する

同居者がいる場合は、入浴時には必ず同居者にひと声かけてから入るようにしたい。また、同居者側も、声かけや見守りを意識するように心がけること。

一見些細な行動だが、体調不良や万が一の事故等の際に、早く発見することができるため、非常に重要だ。

5:ぬるめのお湯に10分以内

熱い風呂や、長風呂をすることも心臓に負担をかけることになる。お風呂の温度は40度程度に設定して、10分までを目安に。長風呂は避けるいこと。

6:浴槽から急に立ち上がらない

入浴後は血圧が下がりやすくなっているため、急に立ち上がったりするとめまい等が起こることがある。また、高血圧のために降圧剤を内服していると、血圧が下がりすぎてしまうことも。

血圧が下がると脳へ血液が十分に行き渡らず、結果的に意識消失を起こして転倒する危険性も高まる。これを予防するため、立ち上がる際には必ず手すりや浴槽のへりにつかまり、ゆっくり立ち上がること。

関連情報
https://cureapp.co.jp/

構成/清水眞希

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年12月16日(月) 発売

DIME最新号は、「大谷翔平研究!」。今年を象徴するDIMEトレンド大賞の発表や、Aぇ!group、こっちのけんと他豪華インタビューも満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。