2025年1月、東京・銀座の数寄屋橋に「Ginza SonyPark(銀座ソニーパーク)」が2025年1月26日にグランドオープンする。すでに建物は2024年8月に竣工。現在、内装などの工事が進められている。
Ginza Sony Park
ソニーと数寄屋橋との関係は、1957年(昭和32年)にさかのぼる。「SONY」のネオン広告塔が設置され、翌年には東京通信工業からソニーへと社名が改められた。1966年にはショールーム機能を備えたソニービルが開館し、2017年まで銀座のランドマークとして親しまれてきたのである。
ソニービルを建て替えるGinza Sony Parkプロジェクトは2段階のプロセスで進められ、まず2018年から2021年までビルの解体途中を「変わり続ける実験的な公園」とし、3年間開放された。
「同期間中には、854万人のお客様に来場いただきました。そこでの実験で得られた結果も、2025年1月にオープンするGinza Sony Parkに生かしています」(同プロジェクト広報担当者)
最終形となる地上5階建てのGinza Sony Parkのコンセプトは、「街に開かれた施設」「ジャンクション建築」「縦のプロムナード」の3つ。いずれも創業者のひとりである盛田昭夫氏がソニービルを造った時の理念を引き継いだものだ。
建築物として最も特徴的なのは、地下3階から地上5階(屋上)まで、1本の階段とスロープでつなぐ「縦のプロムナード」だろう。幅にゆとりがあり、緩やかな階段を上がっていくと、銀座という街では想像できないほど開放感のある屋上へと、いつの間にか導かれる。屋上はもちろんスロープにも開放感があり、ランチスペースとして活用すると気持ちが良さそうだ。
かつてのソニービルが備えていたショールーム機能の代わりに、Ginza Sony Parkの各フロアは、電気製品に限らず、様々な展示やイベントに活用されるという。
待ち合わせスポットとして、気軽に時間を過ごせるスペースとして、そしてイベントなどの目的で使われる銀座のランドマークとして親しまれることになるだろう。
【DIMEの読み】
銀座というロケーションにおいて、老若男女が気軽にくつろげる貴重なスペースとして、インバウンドからも注目を集めると思われる。そればかりか、全国の街づくりにも影響を及ぼしそうだ。
あえて建物の高さを抑え交差点の空間に余白を生み出している
『Ginza Sony Park』
東京都中央区銀座5-3-1
3つの通りに面し、エントランスと歩道との間には段差がなく、地下は地下鉄コンコースや駐車場に直結。都市機能と建物を有機的に結びつける「ジャンクション建築」が特徴だ。建物の高さは周囲のものに比べて低く、都会の真ん中に余白と新しい景観を生み出す。
グランドオープンに先駆け様々なイベントを開催
工事期間中にはスペースの一部を使用し、アーティストYOASOBIの特別プログラムを開催(現在は終了)。グランドオープンに向けて、このようなイベントの開催が期待できる。
取材・文/小口 覺
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