フリマアプリで手軽に購入することができるようになったリユース品。1988(昭和63)年発売の本誌に、そんな商品の調査データがあったので現代のデータと比較してみた。
当時は、街の中にリサイクルショップというのがちらほらと現れはじめた時代。家電や家具のリユース品を激安で販売する店は、住宅地の多い郊外を中心に店舗を広げていった。その頃の売れ筋商品はテレビ、冷蔵庫、タンスなど大きなものばかり。そのため倉庫として使われる物件を店舗に改装するところが多く、駐車場も広かった。
そして現在のリサイクルショップ、フリマアプリの売れ筋商品を見ると、家電(電化製品)、家具ともにベスト10に入るものの、衣類や本、ゲームなどと比べると圧倒的に少ない数字に。
スマホアプリで不用品が手軽に売れるようになったが、大きすぎるモノは送料がかかって扱いづらい。そんなネット売買時代の事情がランキングに変化をもたらしたのだろう。
全国のリサイクルショップ60店での売れ筋商品ベスト18
当時、リサイクルショップでは新品価格の10分の1ほどの価格で家電や家具を販売。店員が壊れた商品を買い取り修理して販売することも多かった。
今後リサイクルショップやフリマアプリで買いたいものは何ですか?
株式会社クオーレ調べ
※n=300名、複数回答。2022/7/7〜2022/7/21に実施したインターネット調査による
今、1990年代以来の第2次古着ブームが到来している。〝古着の聖地〟東京都・下北沢でも店舗は年々増加しており、1位が「衣類」なのもうなずける。
取材・文/渡辺雅史