
MUSINは、同社取り扱いブランドのSHANLINGが約10年の歳月をかけて開発した平面駆動型ハイエンドヘッドホン、「HW600」の販売を2024年12月13日より開始した。販売価格は17万5230円(税込)。
その主な特徴は以下のとおり。
竹工芸文化にインスパイアされたオープンエアーデザイン
「HW600」は、竹工芸文化からインスピレーションを受けた、前後でアシンメトリーな幾何学的オープンエアーデザインのヘッドホン。広いサウンドステージと快適で疲れにくいリスニング体験を実現している。
■高級感と耐久性を併せ持つ上質なデザイン
ボディの素材は、耐久性に優れた航空機グレード7000番台のアルミ合金を使用。ヘッドバンド部には、薄く柔軟性に優れたラムスキンとしなやかなステンレススチールを採用するなど、ユーザーが最高の環境で音楽を楽しめるように、素材から形状に至るまで全てを妥協することなく製作された。
■サウンドパフォーマンスを引き出す厳選された専用イヤパッド
イヤパッドは装着感、そしてサウンドの品質へも繋がる重要なパーツの一つでもある。
今回は装着感の直感的な違いはもちろん、素材による音の反射や回折などの音の特性にまでこだわり、SHANLINGのエンジニアが40種類以上もの試作の末に誕生した、サウンドパフォーマンスを最大限に引き出すイヤパッドを採用している。
柔らかく肌触りの良いラムスキンを採用することで、イヤカップの形状に前後で厚みに変化を持たせ、あえて非対称にすることによって、装着時の圧力を効果的に分散。快適な装着感で長時間でも疲れにくい、快適なリスニングを実現している。
110×86mmの大口径平面ダイヤフラムが比類なきレスポンスを実現
HW600に搭載されたユニットの振動板には、110×86mmの8μmポリエステル平面ダイヤフラムを採用。このわずか8μmの超薄型設計の平面ダイヤフラムが歪みのない正確な振動変換効率を実現するだけでなく、低域から高域まで伸びやかで優れたフルレンジパフォーマンスと、豊かなダイナミクスも確保した。
■高性能デュアルマグネティックシステムで最大1.8Tの磁束密度
HW600はネオジウム棒磁石を両面に7本ずつ、均等に並列配置することによって、最大1.8Tの高性能な磁気回路を構成している。これにより、高効率で応答性能に長けたドライバーユニットを確立し、104dB@1kHz @32Ωの高感度設計を実現した。
その優れた応答性能により、ポータプルプレーヤーなどのコンパクトデバイスや幅広い機器で、優れたサウンドパフォーマンスを発揮することができるのだ。
デュアルリアチャンバー設計、最適化された音響構造
HW600は、ドライバの振動効率の向上と低歪みを叶えるため、最適化されたデュアルリアチャンバー構造を採用している。
このチャンバー構造により、ターゲットとするサウンドカーブを確実なものにし、優れたサウンドディティールと、忠実なサウンドレイヤーを再現することが可能になった、と同社では説明している。
■ナノレベルコーティングのアルミニウム合金コイルを採用
ナノレベルの銀メッキを施した、高精度アルミニウム合金コイルを採用。るコイルは蛇行した形状でダイヤフラムに対して、水平に配置されている。
このように精密に設計されたコイルは、導電性を向上させるだけでなく、ダイヤフラムへの均等な伝達により、解像度豊かなサウンドを実現するための一役を担っている。
■単結晶銅線Hi-Fiグレードケーブルを標準装備
HW600の専用ケーブルには、4本撚り56芯単結晶銅線4.4mmバランスケーブルが標準装備され、優れた伝送帯域特性で、透明度の高いサウンドクオリティを確保している。
ヘッドホンのコネクタ側はデュアル3.5mmステレオミニコネクタを採用。サードパーティ製のケーブルとの互換性を確保することで、ケーブルの交換や趣向のサウンドへの追及とカスタマイズが可能になっている。
「HW600」の主な仕様
形状/オーバーイヤ
タイプ/開放型
インピーダンス:30Ω
ドライバー/110×86mm平面駆動ユニット
感度/104±3dB
周波数特性/12hz〜40kHz
プラグ/4.4mmバランス
ヘッドホンリケーブルコネクタ/デュアル3.5mmステレオミニ
ケーブル/4撚り56芯単結晶銅線
ケーブル長さ/1.5m
重量/480g(ヘッドホンのみ)
関連情報
https://musinltd.com/Importbrands/933.html
構成/清水眞希