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登下校や習い事など親の負担を解消!18歳以下の子どもを対象にした「Uber Teens」がスタート

2024.12.16

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

Uber Japanは、13~17 歳の子どもが保護者の管理のもと、Uberアプリ通じて簡単にタクシーを配車できる「Uber Teens(ウーバーティーンズ)」のサービスを開始した。

Uber Teensは、2023年に米国での展開を皮切りにすでに40カ国で導入され、安心・安全にライドシェアやタクシーを利用できる仕組みとして世界中で高い支持を得ている。

今まで利用できなかった13~17 歳の子どもが対象の「Uber Teens」

「Uber Teensでは、全国の主要都市で展開するUberタクシー、東京23区、千葉県成田市、京都市、大阪市で展開するUberプレミアムが対象となります。いずれもUberアプリを用いてタクシーやハイヤーを簡単に配車することができます。

今回のUber Teens導入にあたっては、さらに複数の新たな安全機能を導入。Uberのテクノロジーを活用し、お子様と保護者の双方が信頼できる安全な利用体験をお届けするための取り組みを進めています。

日本では共働き世代が年々増加し、現在ではおよそ70%の世代が夫婦共働きで、多くの家庭が直面しているのが、学校や習い事への子どもの送迎という課題です。

調査によると、子どもの送迎は母親が担っているケースが多く、特に働く女性にとっては送迎が育児と仕事の両立を難しくする要因の一つになっていると考えられています。

Uber Japanでは、10代のお子さんの移動需要を支えることはもちろん、保護者の負担軽減にも貢献できると考えています。

私も小・中の子ども3人を持つ親の一人として、妻とともに日々感じている課題です。我々はUber Teensの導入を通じて、お子さんが安全にタクシーなどを利用できる環境を整え、保護者のみなさまには日々の生活や仕事における時間の余裕を提供できればと考えています」(Uber Japan 株式会社 代表 山中志郎氏)

従来のUberは18歳以上からの利用に限定されていたが、Uber Teensは13~17歳の子どもも利用できるようになる。子ども単独の送迎ということで、新たに導入する自動録音機能や暗証番号設定機能、保護者が常に子どもの乗車状況をリアルタイムに把握できるトラッキング機能など、様々な安全機能が装備されていることが大きな特色。

Uber Teensの使い方は、保護者が家族アカウントを作成して子どもを招待。招待を受けた子どもがUberアカウントを作成する。これにより、子どもがUberアプリでタクシーまたはハイヤーを配車することが可能になり、保護者が子どものために乗車を依頼することもできる。

子どもが配車を依頼した場合、保護者のスマートフォンにリアルタイムで通知が届き、乗車の開始と終了を確認できる。保護者はアプリを通じて、通話機能またはチャット機能で直接子どもと連絡を取ることもできる。

子どもが利用した場合、保護者のクレジットカードに料金が請求されるが、保護者が必要に応じて子どもの月間使用上限額を設定することも可能。

安心安全の確保として複数の安全機能を新たにアプリに組み込んでいる。「リアルタイム乗車確認」は保護者が常に子どもの現在位置やドライバー情報などの乗車状況を確認できる機能。「暗証番号設定」はマッチングされた正しい車両・ドライバーであることを乗車前に確認できる設定。

プライバシーに配慮しながら安心・安全を確保する「自動録音機能」は、ドライバーまたは子ども、保護者から安全に関する報告を上げた場合のみ、Uberのサポートチームが音声データにアクセスし、関連当局に共有することができる。ドライバー、利用者が録音データにアクセスしたり内容を聞くことはできない。

また、利用者からの評価が非常に高く、Uber で一定以上の運転経験を有する優良ドライバーのみマッチングする仕組みも導入している。

「先行した海外では、ドライバーの側で不安を感じる方もいて、Uber Teensの配車を受けない設定もあり、そのため配車が確かに難しくなっている地域もあると聞いています。

我々の役割としては、ドライバーの方々にサービスの仕組みや、いかにお客様に役立てていただけるのかを丁寧に説明して、ドライバーのみなさまに理解をいただくことも、非常に重要だと考えています」(山中氏)

特に手数料は必要なく、通常のUberタクシー、Uberプレミアムと同じ料金で利用できる。現在の時点では、北海道、青森県、宮城県、東京都、神奈川県、石川県、京都府、大阪府、広島県、福岡県、沖縄県の11都道府県30都市でサービスの利用が可能。

【AJの読み】送迎が負担になっていた親にとって朗報

発表会では、子どもたちの習いごとが8つあり、送迎に1週間で5時間も費やしているというギャル曽根さんが登壇。

「親の仕事の関係で子どものやりたいことを諦めさせていたり、送迎が負担で仕事を減らしたり、休んだりする必要があった保護者にとっても、習いごとや学校への送迎は頭の痛い問題でした。Uber Teensは、子どもの新しい体験や挑戦する機会を後押しして、保護者も仕事や時間を確保できる非常に便利なサービス」と語った。

たかが送迎といえども、往復の時間の確保や、複数の子どもの送迎が必要な場合など、親にとっては非常に大きな負担となっている。仕事をしたいと希望する母親が送迎のために諦めざるを得ないケースも多い。

2023年からアメリカにてサービスを開始以降、40か国で利用され、月間乗車数は100万回を突破(2024年11月現在)したUber Teens。子どもにとっても親にとっても非常にメリットの大きいサービスで、今後のエリア拡大にも期待したい。

取材・文/阿部純子

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