“スマートウォッチ”としても超優秀。音声操作にも対応します
Amazfit T-Rex 3は、アクティビティのトラッキングだけでなく、ヘルスケアデータの取得にも対応する。対応するのは、心拍数、血中酸素レベル、ストレス値などさまざま。装着したまま睡眠すれば、呼吸の質や眠りの深さなどを計測する睡眠トラッカーとしても使用可能だ。特に面白いのは「レディネス」と呼ばれる数値だろう。心と体の回復状況をまとめ、独自の指標でスコア化。時に、「今日は休息を優先すべき」などパーソナルコーチのような働きをしてくれる。
あらゆる数値は、Zeppアプリで確認しよう。筆者は同ブランドの「Amazfit Helio RIng」というスマートリングも使用しているので、よりデータが充実している。
「Zepp」アプリのホーム画面。レディネス、睡眠、努力(アクティビティに関する数値)が一覧できる。
同ブランドの「Amazfit Helio Ring」もかなりおすすめだ。筆者は、毎日ファッションリング感覚でつけて生活している。
単純に、スマートウォッチとしての機能性も高い。カレンダー、アラーム、ミュージックなど定番アプリを揃え、音声操作にも対応する。OpenAIのGPT-4o技術を活用した「Zepp Flow」というAIを搭載し、アプリをインストールしておけば「LINE」への返信だって可能だ。
なお、Zeppコーチはユーザに最適化したトレーニングプランの提案もしてくれる。3km、5kmといった短めの距離のプランもあるため、筆者のようなカジュアルなユーザにもありがたいところだ。むしろ、ランニングのペース管理が難しい、カジュアルユーザにこそ向いた機能なのかもしれない。
Amazfit T-Rex 3は、スマートウォッチとしてはミドルクラスの価格帯だ。しかし、機能性はハイクラスにも引けを取らない。また、今回のレビューの本筋でもあるダイエットの“相棒”としても、かなり頼れる存在だった。かくいう筆者は、Amazfit T-Rex 3のおかげで、ひとまず1カ月はランニングを継続できている。
腕時計としてはかなりカジュアルな価格帯ということもあり、腕時計好きがスポーツをする際の“サブ”として所有するのもアリだろう。
文/関口大起(https://x.com/t_sekiguchi_)