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三日坊主のダイエッターにおすすめの、ちょっとリッチなスマートウォッチ「Amazfit T-Rex 3」レビュー

2024.12.17

痩せることにした。ここ10年くらいで、10kgは軽く太ったと思う。そしてここ10年「まぁその気になればすぐ痩せられるし」と根拠のない自身をぶら下げて生きてきた。

そろそろ現実を見なくてはならない。しかし、学生時代スポーツに打ち込んだ体や精神はすでにサビ朽ち果てている。ただ漠然とランニングを始めるのでは、すぐに辞めてしまうに違いない。だてに10年太り続けていない。自分のことはもう、わかっているのだ。

ということで、お金を使って自分を奮い立たせてみる。先にコストを払えば、取り返そうと必死になる性分だ。というわけで、NIKE・ジョーダンブランドのジャージを上下セット(2万円弱)で購入した。そして、スマートウォッチも使ってみることにした。

それが「Amazfit T-Rex 3」だ(3万9900円)。

46mmの大きめサイズかつガッチリしたケース。腕時計としての“ステータス感”もある。

“冒険”にも使えるタフなスマートウォッチ。タウンユースには、正直オーバースペックだが…?

Amazfit T-Rex 3は、メーカーが“冒険のための設計”と掲げているとおり、かなりタフな仕様の1本だ。約70度の耐熱性、約-30度の耐寒性、約100mの耐水性、約45mのフリーダイビング認証取得。また、ケースはステンレススチール、風防はゴリラガラスと、高級腕時計な仕様を採用している。

激しく運動して大汗をかいたら、公園でサッと洗うなんてことも可能だ。

はっきり言って、タウンユース、強いては私のような軽いアクティビティにはオーバースペックである。しかし、オーバーしてこその「スペック」だと強調したい。高級時計と同じだ。ロレックス·サブマリーナの300m防水を誰が活用しているのか。パーペチュアルカレンダーに本当に数百万円の価値があるのか。そういうことだ(?)。

スペックとは語り代だ。語れる要素が多いほど、モノとしての価値は高いし愛着も湧く。

とはいえ、シンプルにAmazfit T-Rex 3の機能性が役に立つシーンも多い。たとえば2000ニトの輝度を保つディスプレイ。日中のランニングで太陽光が強くても、視認性はしっかり担保される。ナイトディスプレイ機能も備え、データが明るい赤、緑、またはオレンジで表示されるため、暗い環境でも読みやすい。信号待ちの小休止、あるいはランニング中にふと腕元に目をやって確認することが多いスマートウォッチだからこそ、視認性は重要だ。ちなみに、最新のiPhone 16の屋外でのピーク輝度が同じく2000ニトである。

また、2mm厚までの手袋をしていてもタッチ操作できる「グローブモード」も素晴らしい。

少々の映り込みは気にならないくらい、十分な輝度を備えている。

Amazfit T-Rex 3は地図としても使用できるのだが、優れたGPS性能によるルート案内やオフラインマップへの対応、そして最大27日間も持続するバッテリーは頼れる。筆者の場合ランニング用として使っており、毎日装着するわけではないからこそ、タフなバッテリーの恩恵は大きい。時間を見つけて、さぁ走ろう!というときにバッテリー切れでは困ってしまう。

高級感がサボりマインドを吹き飛ばす。ゴツいデザインはアクティブなシーンに最適!

さて、そろそろ実際の使用感をレポートしていきたいのだが、まず強調したいのがその軽さだ。ゴツい見た目ながら、Amazfit T-Rex 3は約68.3g(バンド込み)程度と軽量だ。ランニング中に重さを感じることも、手首に違和感を覚えることもなかった。事実、私が日常的に使っている自動巻きの腕時計よりかなり軽い。

見た目とは裏腹にかなり軽量。

同時に、素材感は上質で、前述のディスプレイ性能を含む機能性は極めて高いため高級感がある。ランニング中に腕からチラ見えすると、やる気がブーストされる気分だ。

文字盤のカスタマイズも楽しい。なんとその数400種類以上。中には有料のものもあるが、無料の範囲でも言葉通り選びきれないほどの選択肢がある。いい意味で“妥協”しないと時間を吸い取られるので注意だ。

文字盤は、Amazfit専用のスマホアプリ「Zepp(ゼップ)」で行う。まさによりどりみどりのラインナップだ。

ただし、腕時計としてのデザインの良し悪しは好みによるということは強調しておきたい。筆者の場合、スポーツをする際のスマートウォッチとしては機能性がたっぷりで気に入っているが、日常生活で使うにはややゴツすぎるという印象。普段はもっとシンプルな3針の時計が好みだ。

運動の自動検出も可能。着けて走れば、アクティビティが勝手を勝手に記録

Amazfit T-Rex 3は自動でアクティビティを検知する機能を備えている。ユーザの動きをセンサで感知し、一定時間の継続が見られると自動で「スポーツモード」が起動する仕組みだ。しかし注意したいのは、Amazfit専用のスマホアプリ「Zepp(ゼップ)」であらかじめ自動検知の設定をしておかなくてはならないこと。筆者はそれを失念しており、ランニングの記録が何度かできなかった。

アクティビティ自動検知の設定の階層はかなり深め。[デバイス設定]→[ワークアウト]→[運動検出]→[カテゴリ]で、ワークアウト名をタップして選択する。

記録がスタートした状態でランニング中を続けると、現在のペース配分の良し悪しなどを適宜通知してくれる。まさに手首にコーチがいる感覚だ。

ちなみに、スポーツモードは170種類以上用意されている。ランニングやウォーキング、筋力トレーニング、水泳(プール)といった定番どころはもちろん、ウルトラマラソンやトライアスロン、登山、ハイキング、トレイルランニング、ハンティングやフィッシングなど幅広いジャンルをカバーする。

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