プレゼントが楽しみで、子どもの頃は心待ちにしていたクリスマス。しかし、時を経て自分が親になり、いざクリスマスプレゼントを贈る側になると、我が子にどんなものを購入するべきで、いくらお金を掛けるべきかと頭を悩ませる人も少なくないだろう。
リクルートが提供する進路情報メディア「スタディサプリ進路」はこのほど、スタディサプリ編集部の高校生エディターと公式LINE登録者を対象に「クリスマスプレゼント」に関するアンケートを実施し、その結果を発表した。
保護者が回答!物価上昇など経済状況が子どものクリスマスプレゼントに“影響あり”は昨年比6.3Pt増
2022年から継続して聞いている「物価や為替などの経済状況が与えるクリスマスプレゼントへの影響」だが、昨年と比較して今年は「大きく影響あり」「影響あり」の合計が昨年よりも6.3ポイント増加。2023年は物価上昇などに少し慣れてしまっていたものの、2024年はさらに厳しくなったことを敏感に捉えた結果と考えてよさそうだ。
一方で、「大きく影響あり」「影響あり」と回答した人に、クリスマス全体予算の増減を聞くと78.1%の人が「変えない」と回答。これまでと同じ金額を守りつつもやりくりで何とかする姿勢がうかがえる。
子どもにクリスマスプレゼントを渡すのは、「高3まで」22.9%に次いで「18歳成人まで」が19.0%
いつまでクリスマスプレゼントをもらえるのかは高校生の気になりどころ。そこで、プレゼントを渡す側の保護者に聞いてみると、1位は「高校3年生まで」で高校卒業が一つの区切りに。2位には、「18歳で成人するまで」がランクインし、2022年4月から引き下げられた成人年齢も保護者は意識していることがわかった。
また、昨年実際に高校生がもらったプレゼントの金額を聞くと平均「8,495円」で2021年水準までダウン。クリスマスの全体予算が変わらない中、食品などの値上がりでプレゼント代が圧迫されているのかもしれない。
調査結果を受けて「スタディサプリ進路ブック」編集長の金剛寺千鶴子氏は、以下のようにコメントしている。
「クリスマスプレゼントに関する2024年の調査では、保護者からの回答は、上記の通り家庭のお財布事情の厳しさを反映した数字となりました。高校生側も、『世の中の景気は自分のクリスマスプレゼントに影響すると思うか』という質問に対し、6割以上がYESと回答しました。
『値上がりをしているので、あまり高価のものは頼めないと思っている』、『賃金上昇の幅と物価上昇幅があまりにかけ離れていて、物価が高すぎてプレゼントどころではない』『景気が悪いと経済も回らないし、保護者のお財布がスカスカだと子どもに渡るお金も少ない…』のように、家計の厳しさをおもんぱかる様子がうかがえました。
一方で、『自分の頑張りや良い態度が、クリスマスプレゼント・クリスマスの過ごし方に良い影響を与えてくれると思うか』を尋ねたところ、半数以上(51.2%)がYESと回答。大人の事情を冷静に認識しつつも、クリスマスへの小さな期待も忘れない。高校生世代ならではの様子が浮き彫りになる結果となりました」
<調査概要>
調査期間:(1)2024年10月28日(月)~10月30日(水)
(2)2024年10月30日(水)~2024年10月31日(木)
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:(1)全国高校生男女(「スタディサプリ進路」の高校生エディター/公式LINE登録者)
(2)高校生の子どものいる男女
有効回答数:(1)697人(男子203件、女子477件、回答しない17件) (2)310人(男性155件、女性155件)
調査実施機関:(1)株式会社リクルート (2)株式会社マクロミル
出典:スタディサプリ進路
構成/こじへい
スタンフォードでAIを学ぶ医師が開発!1か月で図形問題が得意になる小学生向け算数ドリルが登場
いよいよ年末が近づき、年を越えるとすぐに受験シーズンがやってくる。年が明けてまもなく始まるのが中学受験だ。ところで、小学校の勉強科目で、好き嫌いや得意・不得意が一番はっきりしているのが算数。特に図形問題については、苦手としている子どもが非常に多い。中でも立体図形問題は苦手意識をもっている小学生が多いといわれている。ところが、平面図形を正確にイメージする力が身につき、図形の性質を正確に理解する作図力が上達するようになるという小学生向けの図形計算ドリル「AI脳が身につく最強の図形ドリル」(小学館)が登場。さらに、平行・対称・回転の3つの平面感覚を養うことができるほか、立体図形を俯瞰・展開する力を高めることができるという。この画期的な小学生向けの算数ドリルを開発したのは、現在、スタンフォード大学大学院のAI専攻コースでAIを学び続けている岩波邦明医師だ。岩波氏によると、このドリルをマスターすることで「AI脳」が身につくという。早速、岩波氏に話を聞いてみた。
岩波邦明さん
医師。AI研究者。現在、スタンフォード大学大学院コースでAIを専攻。1987年生まれ。東京大学医学部卒。MENSA会員。在学中に暗算法「岩波メソッド ゴースト暗算」を開発。著書は66万部を超えるベストセラーに。AI資格「Stanford AI Graduate & Professional Certificate」を取得。
突然ですが、みなさんは算数の図形問題が得意でしょうか? 「小学生時代は苦手だった」「図形問題のせいで算数が嫌いになった」 という方も少なくないはずです。 みなさんが小学生だった頃と同じように、 図形問題を苦手とする子どもたちは今でもたくさんいます。そして、当時と同じように、図形問題は中学入試を目指す子どもたちが乗り越えるべき算数の最重要分野であるといわれています。大人たちがどれだけ理路整然と理論を並べ立てたところで納得できなければ、子どもたちは頭を縦に振りません。また、図形問題をたくさん解くことは、 解き方の引き出しを増やす(ひらめきを得る)ために必要ですが、図形問題が得意になる前に“苦手意識”が芽生えてしまっては本末転倒です。ではどうして図形問題につまずいてしまうのでしょうか。それは図形センスの習得を疎かにしているからだと私は考えます。
本書は、中学入試の算数の図形問題を解くために必要となる(平面図形のイメージ力、立体図形の把握力、 作図力など)のトレーニングを目的にしています。算数の知識のいらないパズル問題を数多く収録しているので未就学の子どもたちでも、楽しく図形センスを磨くことができます。また、本書はもうひとつ重要な力が身につくことを目的にしています。みなさんは「生成AI」という言葉を見聞きした覚えはないでしょうか。新聞などで盛んに報道されている通り、現在、AIは進化の渦中にあります。その飛躍はすさまじく、ゆくゆくは人間社会の在り方を大きく変えるだろうと予測されています。
AIが人間の仕事を奪うのではないかといった危惧を目にすることもありますがどのような形であれ、来るべきAI時代に向けて備えておくべき能力があります。それが「AI脳」=AIを使いこなす力です。私がスタンフォード大学でAIについて学ぶ中で、気づきを得たことが2つあります。ひとつはAIの開発・研究において、数学の習熟が不可欠であること。もうひとつがAIを使いこなす上で基本的な仕組みをイメージとして認識・理解できる力が必要であることです。それこそが「図形センス」なのです。図形センスとは、複雑な物事を頭の中でシンプルな図へと変換できる力であるとも言い換えることができます。例えば、図のようなAI の仕組みをホワイトボードに書いてわかりやすく伝えられる人は、図形イメージ力が高く、 AIを使いこなしている人といえるでしょう。本書が、子どもたちが図形問題を好きになるきっかけとなり、AI時代を賢く生き抜く一助となることを願っています。
この図形ドリルには、図形計算が得意になる8つのテクニックが網羅されている。著者の岩波邦明医師は、2011年に独自の暗算方をまとめた小学生向けドリル「岩波メソッド ゴースト暗算」を刊行し、シリーズ累計66万部の大ヒットを記録。2023年にはこのメソッドをバージョンアップさせた「小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル」を出版。こちらもたちまち重版になっている。現在は、米スタンフォード大学大学院コースでAIを専攻し、最高評価の成績を収めたというまさに数学のプロ。その岩波氏が、今回、中学入試までの1か月で図形問題が得意になるというドリルを監修した。岩波氏が「問題集でも参考書でもない、画期的なワークブックです」というように、内容もとてもユニークなものとなっている。算数、とくに図形問題が苦手だというお子さんにプレゼントしてみてはいかがだろう。