アマゾンジャパンは12月、テレビの大画面で「推し活」を楽しむ“お茶の間文化”が復活している、と発表した。
家族やパートナーと一緒にテレビが増えているワケ
家族やパートナーと同居している15歳~79歳の男女1,400名を対象に、同社が実施した「令和のお茶の間実態調査」でコンテンツ視聴方法や頻度を聞いたところ、家の中でのコンテンツ視聴方法は【テレビ画面】との回答が最多の56.7%、【スマートフォン】26.1%、【パソコン】11.9%、【タブレット】5.1%と続いた。
また、家族やパートナーと一緒にテレビ画面でコンテンツを視聴する平均頻度は、過半数の55.1%が【毎日】と回答。家族やパートナーとテレビ画面の前に集まることが多いという傾向が明らかとなった。
さらに、現在「推し活」をしていると答えた516人は、36.4%が家族やパートナーとともに推し活を実施。その9割以上が一緒にテレビ画面を視聴しており、推し活が家族やパートナーとテレビ画面の前に集まるきっかけになっているという。
個人のデバイス使用が普及し、長らく「テレビ離れ」と叫ばれる時代が続いたが、テレビ画面の前に家族やパートナーと集まって団らんを楽しむ「お茶の間」現象がいま復活しているようだ。
『推し活』視聴が顕在化
この現象回帰について、専門家の境 治氏は以下のように分析する。
「スマートフォンでの視聴習慣が進む一方、大きな画面でコンテンツを見たい欲求が高まり、2020年のコロナ禍によって在宅時間が増えたことも相まって、テレビ放送への一時的な回帰が起こりました。その動きが加速して、YouTubeやストリーミングサービス、TVerや民放放送局による見逃し再生なども活性化したことでテレビ画面での視聴傾向が急速に高まったのではないかと思います。
そのような傾向の中で、テレビは家族が共有するリビングルームの真ん中に置かれていることが多いことから、一人だけで好みの動画に熱中するのは憚られる。結果としてスマートフォンとは違い、家族で一緒にコンテンツを楽しむ傾向が高まったのではないでしょうか。こうした「お茶の間回帰」の傾向が今回の調査ではっきりとわかったと言えます。」
さらに同氏は「推し活」についても言及。
「テレビ画面で家族やパートナーとの共通の推しコンテンツを一緒に視聴する『推し活』視聴が顕在化したのも興味深い結果だと見ています。“お茶の間回帰”と言っても、一昔前のように家族全員で放送を観るのとは違います。推し活が広まったのは多様なコンテンツが様々なサービスを通じて楽しめるようになったからです。 多くの人たちが自分の好きなコンテンツを自分のきな人と楽しむようになったのは素敵な現象だと思います。」
■境 治氏
1962年福岡市生まれ。東京大学文学部を卒業後、87年、広告代理店I&S(現I&SBBDO)に入社しコピーライターとなる。現在はフリーランスでメディアコンサルタントとして活動。著書『拡張するテレビ』『嫌われモノの広告は再生するか』
日本上陸10周年を迎え、累計販売本数2億本超えとなった「Amazon Fire TV Stick」。発表会には、お笑いコンビ・よゐこの濱口優、タレントの南明奈夫婦、お笑い芸人・ヒコロヒーがゲストとして登場し、それぞれが大画面で推したいコンテンツを答えた。
濱口「濱口家のテーマソング化している、マツケンサンバ。息子が毎朝歌ってくれるので、両親の前で踊る姿を見せてあげたい」
南「子どもが寝た後に、ドラマやアニメを1話ずつ(濱口さんと一緒に)観たいですね」
ヒコロヒー「海外の小さな国家を巡る自分出演の『ミクロヒー』という番組を観たい。大画面で観ると、わしのボケもなんか面白く見えるんですよ」
発表会では、12月16日新発売の「Amazon Fire TV Soundbar Plus」も紹介された。Dolby Atmos、DTS:Xに対応した迫力のあるサウンドと言葉の聞き取りやすさを実現し、簡単なセットアップでジャンルやシーンに合わせた音質設定が可能となる。
深夜の時間帯など、音を大きく出せない環境でも低音を抑えながら迫力のあるオーディオを再生できる機能も搭載する。単体での使用も可能だが、Fire TVと組み合わせることで、音声操作やスマートホーム機能、画面上でオーディオの設定が利用できるなど、利便性がより向上するそうだ。
長い人は最大9連休となる今年の年末年始。家テレビの大画面でのんびりと「推し活」を楽しんでみてほしい。
関連情報
https://fire-tv-amazon-ochanomacp.com/
文/DIME編集部
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