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2024年の「登られた山」ランキング、東海エリア1位は金華山、四国エリア1位は剣山、甲信越エリアは?

2024.12.14

ヤマップは、同社が運営する登山地図GPSアプリ「YAMAP」の登頂数(活動日記数)が多かった山をエリア別に集計した、2024年に「登られた山」ランキングを公開した。

今回公開されたランキングは、2024年1月1日~2024年11月30日の期間中の登頂数をエリア別に集計し人気指数としてスコア化したもの。各エリアを代表する山々が続々とランクインするなか、東海エリアで金華山、四国エリアで剣山が初めて1位になるなど、若干の変化も見られた。なお、同ランキングは2021年から毎年公開し、今回で4回目となる。

【調査概要】
調査期間:2024年1月1日~2024年11月30日
指標:期間中の登頂数をエリア別に集計し人気指数としてスコア化。
※山ごとに「都道府県」「標高(m)」「1位の人気指数(100pt)と相対比較したスコア(pt)」「活動日記数の前年比(%)」「前年順位」の5つを併記

北海道エリア

1位 藻岩山(もいわやま) 北海道・531m・100pt・121.9%︎・1位
2位 旭岳(あさひだけ) 北海道・2,291m・48.0pt・119.7%・3位
3位 三角山(さんかくやま) 北海道・311m・37.1pt・75.1%・2位
4位 十勝岳(とかちだけ) 北海道・2,077m・30.7pt・117.3%・ランク外
5位 雌阿寒岳(めあかんだけ) 北海道・1,499m・28.0pt・107.4%・ランク外

北海道エリアで最も登られた山は、札幌市の「藻岩山」が4年連続の1位となった。続いて高山植物や雄大な景色が魅力の道内最高峰「旭岳」も約2割増となった一方で、ヒグマの目撃による登山道閉鎖等の影響を受けた「三角山」は大きな減少が見られた。また、大雪山国立公園の西南部に位置し、ダイナミックな景観を楽しめる「十勝岳」、今月90周年を迎えた阿寒摩周国立公園の南西部に位置する「雌阿寒岳」は初のランクインとなった。

↑藻岩山・山頂からの景色(出典[写真]:ドグマさんの活動日記

東北エリア

1位 安達太良山(あだたらやま) 福島県・1,699m・100pt・114.2%・1位
2位 月山(がっさん) 山形県・1,984m・67.7pt・104.8%・2位
3位 一切経山(いっさいきょうざん) 福島県・1,949m・65.7pt・115.7%・4位
4位 磐梯山(ばんだいさん) 福島県・1,816m・63.6pt・105.6%・3位
5位 栗駒山(くりこまやま) 宮城県/岩手県・1,627m・59.7pt・131.2%・ランク外

四季折々の美しい風景と沼ノ平が有名な「安達太良山」が4年連続の1位となった。2位以下も例年と同様、朝日連峰・蔵王など抜群の眺望を楽しめる「月山」、五色沼(魔女の瞳)で知られる「一切経山」、猪苗代湖を望む「磐梯山」、全山紅葉(神の絨毯)が印象深い「栗駒山」と、風光明媚な景観を有する山々が選ばれている。

↑安達太良山・沼ノ平火口(出典[写真]:ヒロさんの活動日記

関東エリア

1位 高尾山(たかおさん) 東京都・599m・100pt・120.2%・1位
2位 塔ノ岳(とうのだけ) 神奈川県・1,490m・39.6pt・112.9%・2位
3位 筑波山(つくばさん) 茨城県・877m・38.5pt・119.5%・3位
4位 大山(おおやま) 神奈川県:1,252m・30.7pt・115.9%・4位
5位 御岳山(みたけさん) 東京都・928m・23.7pt・103.8%・5位

「高尾山」を筆頭に、登山者数の多い関東エリアは4年連続で同一の結果となった。いずれも都市近郊に在りながら四季折々の美しい自然と多様な山歩きを楽しむことができる山々だ。

↑高尾山・山頂からの景色(出典[写真]:getting_lost_in_japanさんの活動日記

北陸エリア

1位 立山(たてやま) 富山県・3,015m・100pt・111.9%・1位
2位 白山(はくさん) 石川県/岐阜県・2,702m・84.0pt・103.5%・2位
3位 文殊山(もんじゅさん) 福井県・365m・62.8pt・109.9%・3位
4位 荒島岳(あらしまだけ) 福井県・1,523m・36.3pt・111.1%・ランク外
5位 爺ヶ岳(じいがたけ) 富山県/長野県・2,663m・36.0pt・112.6%・4位

浄土山、雄山、別山合わせた立山三山で知られ、四季折々の美しい景観が楽しめる「立山」が4年連続で1位となった。以降、花の名山「白山」、福井の里山「文殊山」、四季折々の変化を楽しめる福井の百名山「荒島岳」、柏原新道から鹿島槍ヶ岳への稜線歩きも人気の「爺ヶ岳」が続いた。

↑室堂・みくりが池(出典[写真]:ちこさんの活動日記

甲信越エリア

1位 燕岳(つばくろだけ) 長野県・2,762m・100pt・110.4%・1位
2位 大菩薩嶺(だいぼさつれい) 山梨県・2,057m・84.9pt・106.3%・3位
3位 八方山(はっぽうやま) 長野県・2,005m・84.8pt・114.5%・4位
4位 木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ) 長野県・2,956m・80.3pt・98.3%・2位
5位 赤岳(あかだけ) 山梨県・2,899m・75.0pt・107.3%・5位

北アルプスの入門の山としても知られる「燕岳」をはじめ、開放的な稜線歩きを楽しめる「大菩薩嶺」、リフレクションが美しい八方池で知られる「八方山」、中央アルプスの最高峰「木曽駒ヶ岳」、赤く染まる岩肌が印象的な「赤岳」と、例年人気の山々がランクインした。

↑燕岳(出典[写真]:まつもっち★さんの活動日記

東海エリア

1位 金華山(きんかざん) 岐阜県・328m・100pt・117.7%・2位
2位 猿投山(さなげやま) 愛知県・628m・99.2pt・110.2%・1位
3位 富士山(ふじさん) 静岡県/山梨県・3,776m・71.2pt・89.8%・3位
4位 乗鞍岳(のりくらだけ) 岐阜県/長野県・3,026m・65.7pt・155.3%・ランク外
5位 弥勒山(みろくやま) 愛知県/岐阜県・436m・48.3pt・110.8%・5位

岐阜市にほど近く美しい夜景も望める「金華山」が、名古屋近郊の霊山として名高い「猿投山」を初めて僅差で上回る結果となった。また、3位「富士山」は登山規制の導入による減少が見られた一方、2年ぶりに乗鞍スカイラインが開通した「乗鞍岳」は大幅な増加が見られるなど変動があった。初心者でも登りやすく都市近郊の大自然を体感できる「弥勒山」は昨年に続き5位となった。

↑金華山展望台・黄昏に染まる風景(出典[写真]:きよ か わさんの活動日記

近畿エリア

1位 金剛山(こんごうさん) 大阪府/奈良県・1,125m・100pt・107.8%・1位
2位 六甲山(ろっこうさん) 兵庫県・931m・39.8pt・110.5%・2位
3位 摩耶山(まやさん) 兵庫県・702m・39.5pt・112.2%・3位
4位 御在所岳(ございしょだけ) 三重県・1,212m・32.9pt・112.8%・4位
5位 大文字山(だいもんじやま) 京都府・465m・26.2pt・109.5%・ランク外

山頂にある時計台とライブカメラがユニークな「金剛山」が4年連続の1位となったほか、2位以下も例年と同様、近代登山発祥の地「六甲山」をはじめ「摩耶山」「御在所岳」など、近畿で人気の山として名高い山々が続いた。また、京都五山送り火の舞台として知られる「大文字山」は初のランクインとなった。

↑金剛山・登山道(出典[写真]:カンタさんの活動日記

中国エリア

1位 大山(だいせん) 鳥取県・1,709m・100pt・110.8%・1位
2位 福山(ふくやま) 岡山県・302m・36.2pt・132.9%・3位
3位 右田ヶ岳(みぎたがだけ) 山口県・426m・33.8pt・103.7%・2位
4位 弥山(みせん) 広島県・535m・28.3pt・107.1%・4位
5位 三瓶山(さんべさん) 島根県・1,126m・21.1pt・115.2%・5位

伯耆大山とも呼ばれる中国エリアの最高峰「大山(弥山)」が4年連続の1位となった。また、1234段の階段でも知られる「福山」が約3割増と、花こう岩の岩峰「右田ヶ岳」を上回り2位に。以降、厳島神社と一緒に訪れる「弥山」、山麓でスノーシューを楽しめる「三瓶山」が続いた。

↑大山(出典[写真]:Liliesさんの活動日記

四国エリア

1位 剣山(つるぎさん) 徳島県・1,955m・100.0pt・111.8%・2位
2位 石鎚山(いしづちさん) 愛媛県・1,972m・95.3pt・104.9%・1位
3位 三嶺(みうね) 徳島県/高知県・1,894m・27.5pt・104.6%・3位
4位 飯野山(いいのやま) 香川県・422m・25.4pt・108.8%・4位
5位 瓶ヶ森(かめがもり) 愛媛県・1,897m・16.4pt・113.4%・5位

徳島県の最高峰「剣山」が、西日本最高峰「石鎚山」を初めて僅差で上回る結果となった。以降、稜線上に爽快な笹原が広がる「三嶺」、讃岐富士として知られる「飯野山」、絶景のドライブコース「UFOライン」で知られる「瓶ヶ森」と、例年人気の山々がランクインした。

↑剣山・霧が晴れた瞬間(出典[写真]:Louisさんの活動日記

九州エリア

1位 くじゅう連山 大分県・1,791m・100pt・97.5%・1位
2位 宝満山(ほうまんざん) 福岡県・829m・83.5pt・98.9%・2位
3位 韓国岳(からくにだけ) 宮崎県/鹿児島県/1,700m・59.1pt・123.1%・3位
4位 立花山(たちばなやま) 福岡県・367m・43.2pt・102.0%・5位
5位 阿蘇 中岳(なかだけ) 熊本県・1,506m・41.6pt・95.5%・4位

九州を代表する名峰を擁する「くじゅう連山」、福岡県内で最も登山者が多いとされる「宝満山」が4年連続の1~2位となった。3位以下も例年と同様、南九州の名峰「韓国岳」、福岡の市街地を一望できる「立花山」、ダイナミックな大自然を楽しめる阿蘇「中岳」が続いた。

↑九重中岳・凍った御池(出典[写真]:mikuさんの活動日記

関連情報
https://yamap.com/

構成/立原尚子

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