年末の忙しいこの時期は、コーヒーやエナジードリンクといったカフェイン入り飲料につい頼りたくなるものだ。
しかし、カフェインの過剰摂取に対しては健康上の観点から懸念もある。そのため、眠くてもコーヒーやエナドリを我慢するなど、カフェイン量のコントロールを意識しているビジネスパーソンも多いのではないだろうか?
植物由来食品を展開する「2foods(トゥーフーズ)」を手掛ける、TWOはこのほど、20~69歳までの会社員の男女176名を対象に「カフェインやエナジードリンク」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
7割以上のビジネスパーソンがコロナ禍を経て、健康のため食生活に「気を遣うようになった」
「コロナ禍を経て、健康のために食生活に気を遣うようになりましたか?」という質問に対して、「気を遣うようになった」「やや気を遣うようになった」と答えた人は76.2%となった。実際にどういったことに気を遣うようになったかという質問に対して、「栄養バランス」「野菜の摂取」「カフェイン量」といった声が寄せられている。
また、「毎日のカフェインの摂取量を決めていたり、カフェイン量をコントロールしようとしていますか?」といった問いに対して、「意識している」「やや意識している」と答えた人は60.3%と、6割以上の人がカフェイン量のコントロールについて高い意識を示した。
約半数のビジネスパーソンが「普段からエナジードリンクを飲んでいる」
「普段エナジードリンクは飲みますか?」という問いに対して、約半数の人が「飲む」と回答し、「以前は飲んでいたが今は飲んでいない」と回答した人が21%という結果になった。また、エナジードリンクを飲む人に対して「飲む際に体への不安を感じたことがありますか?」という問いに58.6%の人が「よくある「時々ある」 と回答し、ビジネスパーソンの半数近くの人がエナジードリンクを飲む際に不安を感じつつも、エナジードリンクを飲んでいることがわかる。「エナジードリンクの身体への不安」に対しては、51.0%と半数以上の人が「カフェインの摂りすぎ」と回答している。
海外ではカフェインの摂取量への規制も実施。ノンカフェイン市場も伸長
カフェインは適量摂取することで、集中力が上がったり、眠気を覚ましたりとメリットもあるが、過剰摂取に対しては懸念もある。日本では「カフェインに対する感受性に個人差がある」として、カフェインの1日の摂取許容量は決められていない。しかし、海外ではカナダやオーストラリアなどで、カフェインの1日あたりの推奨摂取量が決められている。
特にカナダでは健康成人で、コーヒーは1日にマグカップ(237ml入り)で約3杯まで、一般的な成人で典型的なエナジードリンク(カフェイン80mg、タウリン1,000mg、グルクロノラクトン 600mg、及び
複数のビタミンB類を含む飲料)は1日2缶までとしている。
市場としても、デカフェ飲料の市場は拡大傾向で推移する見込みといわれており※、頑張るタイミングのお供であるエナジードリンクやコーヒーでもゼロカフェイン、カフェインレス商品が続々と登場している。ここから年末年始にかけて、仕事の追い込み時期だが、高カフェイン飲料に頼る時もあれば、しっかり自分の体調やカフェイン摂取量を気にしながら、賢くコントロールしていくことが重要だ。
引用データ:内閣府食品安全委員会
※日本能率協会総合研究所 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000035568.html
<調査概要>
調査期間:2024年11月20~22日/調査対象者:20~69歳までの会社員の男女176名/
調査方法:インターネット調査/調査機関:株式会社TWO
構成/こじへい