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最近流行りの「マインドフルネス」に潜む危険な落とし穴

2025.01.10

「家族と仲が悪く毎日イライラしている」「職場の上司と性格が合わなくてつらい」「恋愛がうまくいかず苦しい」。

私たちの人生には、このような乗り越えるべき「壁」がたくさんあります。その中でも最も大きな障害は「自分自身」かもしれません。なぜなら、悩みや苦しみは、「他人」が生み出しているのではなく、紛れもなく「自分」から生まれているものだから。

YouTube登録者数約70万人を誇る大人気僧侶・大愚和尚こと大愚元勝氏による累計5万部突破のベストセラー『自分という壁 自分の心に振り回されない29の方法』から一部を抜粋・編集し、自分を知り、受け入れ、変えていくためのヒントを紹介します。

マインドフルネスも本質を間違えれば落とし穴となる

みなさんはお坊さんに対して、ありがたいお話をしてくれる人――そんなイメージをお持ちではないでしょうか?

法事のときに説法を聞いたことがある方は多いと思いますが、時には企業の講演会などに呼ばれてお話をすることも珍しくありません。

私自身もそういった機会をいただいてお話ししたり、YouTubeで『大愚和尚の一問一答』というコンテンツを設けたり、みなさんの悩みに少しでも答えられるように努めている次第です。

ただし、なんでもかんでも無作為にお受けしているわけではありません。

仏教の瞑想と関連づけて「マインドフルネスを教えてください!」という依頼をいただくことがたびたびありますが、私は丁重にお断りしています。

なぜかというと、単なるハウツーとして「マインドフルネス」を学ぶことには危険性があると考えているからです。

■「うわべだけの模倣」は悪循環を生む

「マインドフルネスを教えてほしい」というオファーには、「社員のストレスを軽減させるためのツール」として瞑想を利用しようとする企業側の意図が見え隠れしています。

かつて依頼をいただいた企業に足を運んだことがありましたが、そもそも会社の在り方や、働き方のしくみ自体が社員にストレスを与えている――その現実を目の当たりにして恐怖を覚えました。

「ストレスを感じない社員にしてくれ」

「社員の心を麻痺させてくれ」

そのようにすら聞こえてしまいます。

そのような職場に必要なのは、マインドフルネス云々ではなく、社員がストレスを溜めずに働けるような環境づくりや根本的な経営改革でしょう。

あまり良い例えではありませんが、これではDVを受けている被害者に対して、加害者側が「この人にDVの苦しみを感じさせないようにしてください」と私に依頼しているようなものです。

悪名高い新興宗教などでは、DVのような被害ですら指導と称しているようですが、それこそカリスマ的な指導者がいると「私はあなたのためを思って指導のために叩いているんだよ」などと言い出すわけです。

このような思想の持ち方は非常に危険です。

日本では「自己責任」という言葉がひとり歩きする風潮もあり、マインドコントロールひとつをとっても「騙されるほうが悪い」という考えが根強い傾向にあります。

マインドフルネスに限らず瞑想ブームが起こると、大半がものごとの表面だけを見て真似をしたがる傾向にあり、その本質まで探究しようとする人は残念ながらほとんどいません。しかし、うわべだけをなぞっても根本的な解決にはならないのです。

先ほどの企業などの例も悪気があるわけではないのかもしれませんが、社員の環境や働き方を見直していくのではなく、本質をとらえずに「今、流行りのマインドフルネスを教えてください!」とかたちばかりを優先させることに問題があるということです。

もともと瞑想というのは集中してものごとの本質に気づくことでもあるので、そこを理解せずにただのツールとして模倣していたら、悪い方向へと導かれてしまうことはいうまでもないでしょう。

☆ ☆ ☆

いかがだったでしょうか?

『自分という壁 自分の心に振り回されない29の方法』は、自己との向き合い方を深く考えさせてくれる一冊です。

人生の壁に直面した時、それを他人や環境のせいにするのではなく、自分の内側を見つめ直すことで新たな道が見えてくるかもしれません。

大愚和尚のメッセージは、読む人の心にそっと寄り添い、勇気を与えてくれます。本書を通じて、人生に立ちはだかる「壁」を超える力を、一緒に見つけてみませんか?

今回紹介した書籍はこちら

自分という壁 自分の心に振り回されない29の方法
アスコム

怒り、悲しみ、不安、嫉妬、後悔――。あなたを苦しめるネガティブな感情との向き合い方、上手な手放し方を身につける方法とは?長年にわたり数多くの人々の悩みや苦しみと向き合ってきた禅僧である大愚和尚が、仏教の思考法に基づき、自分の心との向き合い方、負の感情の手放し方を伝授する必読の一冊!

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大愚和尚初となる恋愛攻略本も新発売!

愚恋に説法 恋の病に効く30の処方箋
小学館

なぜ人は「愚かな恋」に振り回されるのか?その答えは、自分の命の運び方、つまりは「運命の操縦の仕方」を知らないから。叶わぬ片思いへの執着、恋人への依存、失恋への未練、パートナーの裏切りに対する嫉妬と怒り――。2600年前のブッダの教えで、人生を翻弄する愚かの恋の沼から抜け出す方法を説く新感覚の恋愛攻略本がついに誕生!

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■著者情報

大愚元勝
佛心宗大叢山福厳寺住職。慈光マネジメント代表取締役。慈光グループ会長。佛心僧学院学長。僧名「大愚」は、大バカ者=何にもとらわれない自由な境地に達した者の意。 駒澤大学、曹洞宗大本山總持寺を経て、愛知学院大学大学院にて文学修士を取得。 僧侶、事業家、作家・講演家、セラピスト、空手家と5つの顔を持ち、「僧にあらず俗にあらず」を体現する異色の僧侶。

YouTubeチャンネル「大愚和尚の一問一答

構成/DIME編集部

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