小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

人生の苦しみをつくり出すのは他人ではなく「自分の心」

2024.12.15

「家族と仲が悪く毎日イライラしている」「職場の上司と性格が合わなくてつらい」「恋愛がうまくいかず苦しい」。

私たちの人生には、このような乗り越えるべき「壁」がたくさんあります。その中でも最も大きな障害は「自分自身」かもしれません。なぜなら、悩みや苦しみは、「他人」が生み出しているのではなく、紛れもなく「自分」から生まれているものだから。

YouTube登録者数約70万人を誇る大人気僧侶・大愚和尚こと大愚元勝氏による累計5万部突破のベストセラー『自分という壁 自分の心に振り回されない29の方法』から一部を抜粋・編集し、自分を知り、受け入れ、変えていくためのヒントを紹介します。

苦しみをつくり出すのは他人ではなく「自分の心」

すべての苦しみは、自分の内側で生まれます。自分の心こそが、苦しみを生み出す製造工場なのです。

では、いったいなにが原因で、心の中に苦しみが生まれてしまうのか?

そもそも苦しみを生み出す「自分の存在」とはなんなのでしょう?

私たちが「私」と称しているもの。それは〝自我〟と呼ばれるものです。

自我とは本能に基づいた絶対的に拭い去れないひとつの情動のこと。この世で、最も尊重されて、最も優先されなければならないと信じてやまない存在が、ほかの誰でもない「私」なのです。

人間に限らずすべての生きものにも当てはまることですが、「私」という最重要の存在が、脅かされたり、傷つけられたり、なにか危機的な状況に陥ったりした際には、それを本能的に守ろうとしますよね。

この防衛本能のことを「我(自我)」といいますが、これがわれわれが認識している「私」であり、苦しみを生む原因となる「自分」なのです。

■「自分が嫌い」という人ほど自分が大好きなわけ

私たちは無意識のうちに自分のことをとても大切にしています。

「自分のことが嫌いで仕方がない」

「自殺してしまいたいほど自分が嫌い」

こういった考えを持っていらっしゃる方も例外ではありません。

じつは自殺したくなるほどの衝動には、強烈な自我=自分が大好きという精神が働いています。それを示すために自殺したくなるといってもいいほどです。「大好きで最も大切にされるべき自分」を認めてもらえないことの裏返しともいえるでしょう。

例えば、大好きな彼氏に捨てられて自殺を図った女の子がいたとします。

これは彼氏自身に原因があるのではなく、最も大切にされるべき「私」が捨てられたという事実が許せないんですね。

つまり、自分自身のことが大好きだからこそ、「自分が蔑ろにされた」という現実を受け入れられない。

「私の思いどおりにならないこと」に反発する強烈な自我によって、自分を苦しめているのです。

誰もが「つねに自分は最高の待遇で扱われるべき」だと妄想しています。

「誰よりも愛されるべき」であり、「受け入れられるべき」であり、「自分の主張や思いは認めてもらえるべき」だと思っています。

この妄想が膨らめば膨らむほど、内容が具体的であればあるほど、そのエネルギーも大きくなっていきますので、それに比例して「大切にされなかった」ことへの反動も大きくなってしまうのです。

■みんな「自分」がいちばん大切

それこそ、色恋沙汰が原因の死傷事件は、フィクションの世界でも現実でも数えきれないほど発生しています。いわゆる「痴情のもつれ」というやつです。

大好きだった相手のことを殺したくなるほど憎くなってしまう―あるいは、先ほどの例のように自分の存在をこの世から消してしまいたくなる。他殺も自殺も人を殺めていることに変わりはなく、その対象が相手か自分か、それだけの違いです。

なにかに失敗したり、恋人と別れたり、自分の想定、つまり妄想とは異なる方向に事が運ぶからこそ、人は怒りや悲しみといった感情を抱くわけです。

自我は防衛本能であり、無意識の働きなので、まずは自分の心、誰もが持つ「我」という存在、そのエネルギーや情動の強さを知ることが大事でしょう。

どんなに修行を積んだとしても、ブッダのように「我」を完全になくすことができる人はいないのです。

あなたが自分のことを大切に思うように、相手もまた自分のことが大切。

そのことを認識しておくことができれば、自然と人に対する共感や思いやりが生まれてくることでしょう。

自分の「我」だけを優先させず、なにごとも自分に引き合わせること、「自分が相手の立場だったらどう思うか?」を考えてほしいのです。

☆ ☆ ☆

いかがだったでしょうか?

『自分という壁 自分の心に振り回されない29の方法』は、自己との向き合い方を深く考えさせてくれる一冊です。

人生の壁に直面した時、それを他人や環境のせいにするのではなく、自分の内側を見つめ直すことで新たな道が見えてくるかもしれません。

大愚和尚のメッセージは、読む人の心にそっと寄り添い、勇気を与えてくれます。本書を通じて、人生に立ちはだかる「壁」を超える力を、一緒に見つけてみませんか?

今回紹介した書籍はこちら

自分という壁 自分の心に振り回されない29の方法

怒り、悲しみ、不安、嫉妬、後悔――。あなたを苦しめるネガティブな感情との向き合い方、上手な手放し方を身につける方法とは?長年にわたり数多くの人々の悩みや苦しみと向き合ってきた禅僧である大愚和尚が、仏教の思考法に基づき、自分の心との向き合い方、負の感情の手放し方を伝授する必読の一冊!

【Amazonで購入する】

大愚和尚初となる恋愛攻略本も新発売!

愚恋に説法 恋の病に効く30の処方箋

なぜ人は「愚かな恋」に振り回されるのか?その答えは、自分の命の運び方、つまりは「運命の操縦の仕方」を知らないから。叶わぬ片思いへの執着、恋人への依存、失恋への未練、パートナーの裏切りに対する嫉妬と怒り――。2600年前のブッダの教えで、人生を翻弄する愚かの恋の沼から抜け出す方法を説く新感覚の恋愛攻略本がついに誕生!

【Amazonで購入する】

【楽天ブックスで購入する】

■著者情報

大愚元勝
佛心宗大叢山福厳寺住職。慈光マネジメント代表取締役。慈光グループ会長。佛心僧学院学長。僧名「大愚」は、大バカ者=何にもとらわれない自由な境地に達した者の意。 駒澤大学、曹洞宗大本山總持寺を経て、愛知学院大学大学院にて文学修士を取得。 僧侶、事業家、作家・講演家、セラピスト、空手家と5つの顔を持ち、「僧にあらず俗にあらず」を体現する異色の僧侶。

YouTubeチャンネル「大愚和尚の一問一答

構成/DIME編集部

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年12月16日(月) 発売

DIME最新号は、「大谷翔平研究!」。今年を象徴するDIMEトレンド大賞の発表や、Aぇ!group、こっちのけんと他豪華インタビューも満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。