見た目は謎だが役に立つ!「左右リング」誕生ストーリー
需要が謎なアクセサリーがSNSで話題になった。
一見、「右」「左」と記載されただけの謎需要の真骨頂のようなリングにしか思えないが、これは右と左の判別が瞬時にできない「左右盲」の方に向けた『左右リング』だ。
制作したきっかけは、お客さんからのリクエストだったという。
「イベントに出展していたところ、お客様から「左右の指輪が欲しい」とリクエストをいただきました。基本的に『リクエスト=需要』になってしまうためお断りをしようとしたところ、左右盲という存在を教えていただいたんです」
「普段、全く人の役に立てないアクセサリーを制作している私でも役に立てることがあるかもしれないと思い、社会貢献シリーズというジャンルで制作することにしました」
「実際に『左右リング』を購入された方からは、「車の運転の時などはリングのおかげで快適に過ごせています」とのコメントをいただけてとても嬉しかったです」
このアクセサリーは大きな反響を呼んだ。
巷には、左右盲で悩んでいる方も少なくない。
車の運転やタクシーで道案内をしている時に右と左が瞬時に認識できず、パニックになる方もいる。中には、迷わないように手にタトゥーを入れて確認している方もいるとか。そんな方々からの温かいコメントが数多く寄せられた。
(平仮名バージョンもある!)
らららさんが手がける社会貢献シリーズには他に、花粉症であることをさり気なくアピールできる「私は花粉症」ピンバッジや、「I AM 喘息」ピンバッジなどがあり、こちらも人気だ。
もともと、「謎需要」と掲げて始めたアクセサリー制作。思いがけず社会の役に立ち、多くの方の支えになっていることを、らららさんはどう受け止めているのか?
「なるべく万人受けせず、需要を減らすようなイメージで制作をしていたので自分の作品が人の支えになれるなんて想像したこともありませんでした。どこかで誰かのためになっているかと思うと嬉しい気持ちの反面、不思議な気持ちにもなります」
果たして今後は、どんな作品が生まれるのだろうか?
「毎年、制作テーマを決めているのですが2024年に続き2025年も【ちょっと賢くなれるアクセサリー】を作りたいなと思っています。飲み会でちょっと話題にできるような、それくらいの賢さを目指して制作したいです」
取材協力
謎需要アクセサリー らららさんX
@likelovelikes
謎需要アクセサリー公式HP
文/太田ポーシャ