仕事をした後やご飯を食べた後にコーヒーで休憩を取る習慣のある人は多いはずで、あるコンビニコーヒーが年間約10億の販売額を達成するのもコーヒー好きが世間に多いからに違いありません。しかし、このコーヒーも「株主優待を使って安く」できます。家でのドリップコーヒー、おでかけでのコーヒー休憩などに役立つ「コーヒー優待」を紹介します。※株価は2024年12月6日時点
「コーヒー優待」5選!「違いのわかる男」はコーヒーをたしなむ?
ある一定の年齢以上の人は「ダバダー♪」といえば、「N社のコーヒーCMの“違いがわかる男”か、懐かしい……」と思い出すように、ひと昔前は、コーヒーをたしなむ男性は“違いがわかる男”の図式ができていました。そんなコーヒー、2024年、有名メーカーのネスレやUCCなどがコーヒー豆の不作により家庭用コーヒーを次々と値上げを決定。家計へのダメージまで叫ばれるようになってきています。
しかし、株主優待で節約できれば、お金の出費は少なくなります。「コーヒー銘柄」を見てみましょう。
■コメダホールディングス(3543)(株価2,885円、最低投資額28万8,500円)
コメダ珈琲店で知られるコメダホールディングス、株主優待は100株でKOMECA(コメカ)1,000円分(年間2,000円分)。これは、コメダ珈琲店などで使えるプリペイドカードです。
権利確定月は2月、8月の年2回。300株保有すると、3年以上継続保有で2月に2,000円分が追加のチャージもあります。
コメダ珈琲店といえば、名古屋発祥の、ドリンク代を支払うとパンがついてくるモーニングが知られていますが、店舗によって差はあるもののドリンク代は約500円。2名義あれば、家族4人のモーニングが半年に1度は、お金をほぼ払わずに楽しめるといった計算でしょうか。
■ドトール・日レスホールディングス(3087)(株価2,273円、最低投資額22万7,300円)
ドトール・日レスホールディングスは、「ドトールコーヒーショップ」や「エクセルシオール カフェ」、「星乃珈琲店」を運営する会社です。
株主優待は株主優待カード(ドトールバリューカード)。100株は1,000円分、300株は3,000円分、500株は5,000円分がチャージされています。ドトールコーヒーショップ、エクセルシオール カフェ、カフェ レクセル、ル・カフェ ドトールで「1ポイント1円」で使えます。
モーニングセットはブレンドコーヒーMだと500円。100株だと年2回の利用ができます。
■キーコーヒー(2594)(株価2,044円、最低投資額20万4,400円)
まずは、コーヒーの製造販売大手、キーコーヒーの株主優待は自社製品。100株なら1,000円相当(年間2,000円相当)、200株なら2,000円相当(年間4,000円相当)、300株なら3,000円相当(年間6,000円相当)と増えていきます。
100株保有だと、2024年3月はドリップパックのトラジャブレンド5杯分、スペシャルブレンド5杯分、キリマンジャロブレンド180gでした。9月は、ドリップパックのトラジャブレンド5杯分、スペシャルブレンド250g分でした。
物価高のためか、株主優待内容も減っています。権利は3月9月の年2回です。
■ユニカフェ(2597)(株価945円、最低投資額9万4,500円)
キーコーヒーと同じく、コーヒーの製造販売を行うユニカフェにも株主優待があり、100株では株主限定レギュラーコーヒーセット2,000円相当がもらえます。権利は12月です。
2024年11月に今年の株主優待内容の発表があり、100株で、オリジナルブレンド、ブラジルブレンド、キリマンジャロブレンドそれぞれ100g、合計300gがもらえることがわかりました。1,000株だと、ドリップパックなど8種類がもらえるセット内容。権利月は12月です。
家でドリップしたコーヒーを楽しむのに、コーヒーメーカーのコーヒー豆を味わう贅沢を感じられそうです。
■ミニストップ(9946)(株価1,752円、最低投資額17万5,200円)
ミニストップの株主優待は、100株ではソフトクリーム無料券5枚(年間10枚)ですが、200株以上であればソフトクリーム無料券5枚(年間10枚)に加えてコーヒーSサイズ無料券3枚(年間6枚)がもらえます。また、200株で、後述しますが、イオンモールなどのイオンラウンジ利用権もあります。
近くにイオンラウンジは?プレミアム優待倶楽部は保有している?場合によっては…‥
「コーヒー銘柄」として何が使えるのか考えた時、ユニカフェやキーコーヒーといった製造販売メーカーはもちろんのこと、コーヒーショップを運営する企業なども当てはまります。そして、意外性のある企業の「株主優待」でもコーヒーが楽しめたりします。
意外なところでは、丸亀製麺で知られるトリドールホールディングス(3397)は、コナズ珈琲というハワイアンフードやコナコーヒーを味わえるお店を展開しています。トリドールホールディングスの株主優待は10円単位で支払えるカード型の優待券なのですが、このコナズ珈琲店でも使えます。
また、近くにイオンモールがある人におすすめなのがイオンラウンジでコーヒーを楽しむ方法。イオン(8267)やイオン九州(2653)は100株、ミニストップ(9946)は200株といったように、対象銘柄の株を指定数保有している株主であれば、イオンラウンジに1名義あたり月8回、1度の予約で最大2名まで利用できます。お買い物ついでにコーヒー休憩ができます。
イオンラウンジのコーヒーは無料コーヒーとあなどるなかれ。コーヒーマシンは、豆から挽くコーヒーマシンで、1杯ずつドリップされ、よい香りがします。
ここで節約効果を考えると……
・コンビニエンスストアでコーヒーを買えば1杯税込120円
・もしイオンラウンジを利用すると月8回利用できるため1名義で960円
・1度に2人までが予約できるため同行者がいれば1,920円
そして、1名義あたりラウンジを利用できるのは月8回ですが、複数のイオン系銘柄を保有していれば月16回、24回と回数は増えていき、ラテマネーが不要な生活になっていけそうなのです。今は現役世代であっても、老後のことを考えると、毎日イオンラウンジに通うべく今から少しずつイオンラウンジ関連銘柄を買い進めていくこともできます。
ただ、デメリットもあり、都内だとイオンラウンジがある店舗が少ないといった声も聞きます。都内は23区だと「イオンスタイル品川シーサイド」や「イオン東雲店」、「イオンスタイル南砂」、「イオン板橋ショッピングセンター」がありますが、生活圏外だと利用しにくいのかもしれません。地方でも人気のイオンラウンジは土日だと早めに予約が埋まってしまうようです。
代替案として利用できるのがPYC(プレミアム優待倶楽部)のWILLsCoin(ウィルズコイン)を使ってコーヒーと交換する方法です。これだとおうちコーヒーになりますが、WILLsCoin(ウィルズコイン)があるなら、“欲しいときに注文”して家に届けてくれます。
このプレミアム優待倶楽部は、ウィルズ、日本ヒューム、明和地所、フジテックなど複数社が取り入れている株主優待制度で、WILLsCoin(ウィルズコイン)に交換すると複数社のコイン数を“まとめる”こともできる点が便利。
この中で、ドリップパックのコーヒーと交換することもでき、ドリップパックコーヒーだけでなく紅茶とのセット、お菓子とのセットもありました。プレミアム優待倶楽部では、WILLsCoin(ウィルズコイン)の交換商品にコーヒーメーカーもあり、欲しいものほとんどをWILLsCoin(ウィルズコイン)でまかなえるのではと思えるほどです。
文/谷口久美子