このところ、犯罪集団による家屋侵入犯罪などのニュースが後を絶たない。とくに年末は泥棒による被害が多発する時期でもあると言われている。まさに日本も物騒な世の中になってしまった。
その防犯対策として挙げられるのが、「音」「光」「時間」「人の目」の4原則だそうだ。音は防犯砂利というものがあり、人が踏んだ時に70dB以上の音が出るように作られ、一軒家の周りに敷いておくと、泥棒の侵入に一定の効果があるとされている。また、人感センサー付きの屋外用LEDライトも、光の防犯効果があるという。
一軒家に住むわが家ではその両方を取り入れ、1階の窓に防犯センサーを設置するなどの対策を講じているが(そもそも狙われるような金品はなにもないが)、なにかもうひとつ、欠けているような気がしていた。
防犯ブザーによる音の防犯対策なら今すぐにでもできる!!
その答えが、「音」による防犯対策である。深夜、寝ているときなどに不穏な気配を感じた時に、すぐに実行できるのが「防犯ブザー」であることに気づいたのである。そもそも防犯ブザーは子供に持たせる安心安全のためのセキュリティアイテムだが、この時代、家の中、玄関はもちろん、各部屋に備えておくことが不可欠とも言えそうなのである。
そこで、手っ取り早く安く手に入れられる、100均で売っている防犯ブザーを入手。ブザー付きライトで、ブザー音量は70~80dBと記載され、使用バッテリーはLR44のボタン電池3個が必要だ(テスト用電池付属)。しかし、家の中の静かな環境下でその70~80dBのブサーを鳴らしてみると、深夜の静かな時間帯ならそれなりの音量とはいえ、家の外にまで鳴り響くような刺激的な音かと言えば、そうでもなく、家の中の防犯対策としては音が小さいように感じられたのも事実。そもそも今回のような用途を想定していない防犯ブザーと言えるかも知れない。また、ボタン電池式だとブザー音量に限界があるようで、なおかつ電池が3個必要というのも面倒な気がしないでもない。
騒音レベルの目安をまず知っておこう
騒音レベルの目安を調べてみると、70dBは騒々しい街頭、セミの鳴き声、80dBは電車の車内、ピアノの音とのこと。音としては「うるさい」程度である。そして90dBになると犬の鳴き声、騒々しい工場の中の音となり、100dBはガード下で電車が通る音相当で、「きわめてうるさい」となる。
さらに110dB以上になると自動車のクラクションが鳴ったすぐ近く、120dBになると飛行機のエンジンの近く、近くの落雷ぐらいの大音量、騒音レベルになるという。つまり、子供が携帯する防犯ブザーとしては70~80dBでも周囲の人に異常を知らせる効果はあるはずだが、家の中の防犯対策としては、一定の効果はなきにしもあらずとはいえ(具合が悪くなった時など)、家の外まで聞こえる音量、侵入者を驚かせて撃退する音量としては絶対的に物足りないと実感したのも本当だ。
防犯ブザーのバッテリーは単4電池使用のものがお薦め
で、いろいろ調べた結果、世には120dB(メーカー測定値)以上もの大音量を発するLEDライト付き防犯ブザーが1000円~で入手できることを知り、さっそく注文してみた。そこで気づいたのは、バッテリーについては、ボタン電池式より単4乾電池式のほうが大音量を発するモノが多いこと、そして電池のコストで単4電池のほうが安いという事実。一例を挙げると、東芝アルカリ電池使用期限10年液漏れ防止構造20本で891円(アマゾン調べ)。つまり1本約44.5円。2本必要として89円だ。
一方、筆者が100均で入手した防犯ブザーはボタン電池のLR44が3個必要。上記の単4電池と同じ東芝製のLR44は6個入りで710円(アマゾン調べ)。1個約118.2円で3個必要だから約355円になってしまうし、どこでも売っているという点でも単4電池のほうが入手しやすいはずだ。
120dBの防犯ブザーは確かに侵入者も驚く大音量
かんじんの120dBの防犯ブザーのブザー音量は、たしかに「耳の近くで鳴らさないでください」という注意書きがあるように、爆音であった。これなら防犯効果、侵入者抑制効果が期待できると感じたのも本当だ。