複合型スポーツスタジアムのオープンラッシュが続いている。10月開業の「長崎スタジアムシティ」は、サッカースタジアムを中心に、アリーナ、ホテル、商業施設などからなる大型施設。アリーナは、プロバスケットボールクラブ「長崎ヴェルカ」のホームアリーナともなる。
海外企業も参入する日本のスタジアムビジネス、この先オープンする施設にも注目!
「Bリーグは、チーム成績だけではなく、集客力や経営力、エンターテインメント性も1部リーグの審査項目となります。ホームアリーナの収容人数にも、5000席以上という条件があるため、多くのチームが近年アリーナ建設に乗り出しているんです」
そう語るのは、スタジアムやアリーナの最新動向に知見のあるデロイト トーマツ グループ パートナーの片桐亮さん。
同じく10月開業の「ライブドアアーバンスポーツパーク」は、2021年の東京五輪会場だった施設を、東京建物を代表企業とするTokyo Sports Wellness Villageが新たに整備。レストランやショップを併設する複合型施設に生まれ変わった。
「この施設は、東京都と実施契約を締結した民間企業による都有地の有効活用を目指すチャレンジングな事業スキームです。スポーツコンテンツなどのイベントで地域の活性化を図る一方で、税財源を使わずに済むという点では、自治体側にもメリットがあると言えます」(片桐さん)
一方で、運営側としては、スポーツ興行の収益に加えて、どんなスポンサーがつくかが鍵に。来年夏、名古屋に開業予定の「IGアリーナ」は、イギリスのフィンテック企業・IGグループがネーミングライツを獲得した。
「命名権だけでなく、飲料の販売権や、サービスやスイートルームの提供権など、スタジアムを取り巻く権利ビジネスは広がりを見せています。どのブランドがトップスポンサーになるかによっても、施設の価値が変わってくるでしょう」
国内のみならず、海外企業も参入する日本のスタジアムビジネス。この先オープンする施設にも注目だ。
長崎スタジアムシティ
24/10/14 OPEN
地元出身・福山雅治のこけら落としも話題に!
通販大手・ジャパネットグループが手がける大型複合施設。プロサッカークラブ「V・ファーレン長崎」の本拠地となるほか、多目的アリーナやショッピングモール、ホテル、オフィスビルを併設、ひとつの〝街〟を形成する。
プロバスケ「長崎ヴェルカ」のホームとなるアリーナは、2026年のB.LEAGUE ALL-STAR GAMEの開催も決定。
隣接する「スタジアムシティホテル長崎」には、日本初のサッカースタジアムを一望できる屋内プールが。スタジアムを横断するジップラインも。
DATA
住所:長崎県長崎市幸町7-1 アクセス:JR長崎駅より徒歩約10分 最大収容人数:サッカースタジアム約2万人、アリーナ約6000人、ホテル243室など 敷地面積:約7.5ha 主な施設:サッカースタジアム、アリーナ、ホテル、商業施設、オフィスなど
ライブドアアーバンスポーツパーク
24/10/12 OPEN
東京五輪の聖地が新たなスポーツパークに
東京五輪でも使用されたスケートボードパークに、屋内ボルダリング場、3×3バスケットボールコート、巨大アスレチックなど、最新鋭の施設が集結し、複合型スポーツレジャー施設が誕生。
綱渡りや平均台など52種の遊具がある「モンスタージャングル」。大人向けと子ども向けのゾーンに分かれる。
DATA
住所:東京都江東区有明1-13-7 アクセス:ゆりかもめ「有明テニスの森駅」より徒歩約3分 最大収容人数:競技者20〜150名。観客収容数は興行や設営方法によって異なる 敷地面積:約3.1ha 主な施設:スケートボードパーク、ボルダー棟、3×3バスケットコートなど
IGアリーナ
25/7/13 OPEN予定
2025年夏には世界レベルの最先端アリーナも登場!
グランドオープンは初日を迎える大相撲名古屋場所で、Bリーグ「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ」の本拠地にも決定。音楽イベントの誘致のほか、アリーナ初、飲食の多店舗展開も話題に。
スポーツ観戦に適したオーバル型とコンサートに適した馬蹄形を融合させた国内初のアリーナ施設。設計は建築家・隈研吾氏。
DATA
住所:愛知県名古屋市北区名城1-4-1 アクセス:市営地下鉄名城線 「名城公園」駅直結 最大収容人数:1万7000人 敷地面積:約4.6ha 主な施設:スポーツ・音楽のハイブリッドエンターテインメントアリーナ、約2000人分のホスピタリティエリア
取材・文/坂本祥子