小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

2025年のスギ花粉は2月上旬から飛散開始、西日本の飛散量は過去10年で最多レベルか

2024.12.09

ウェザーニューズから2025年春の花粉シーズンに向けて、「第二回花粉飛散予想」(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)が発表された。

花粉の飛散開始時期に影響する12月から2月の気温は西日本で平年よりやや低い〜平年並、東日本や北日本で平年並〜高い傾向で、2025年春の花粉の飛散開始は過去10年の平均と比べると西日本では同等、東日本や北日本では早くなる見通し。

2月上旬に東海や関東、九州北部でスギ花粉の飛散が始まり、3月上旬にかけて全国で飛散が始まる。本格的な飛散はスギ花粉が2月中旬から、ヒノキ花粉が3月中旬からの予想だ。

その飛散量は平年を上回る予想で、同社によれば特に西日本は過去10年で最も多いか、それに匹敵する飛散量となるという。

2024年夏は広範囲で平年より日照時間が多く、全国的に気温がかなり高かったため、雄花の生長に適した天候となった。このため同社では、「飛散量が多くなる『表年』傾向の西日本や北陸、関東北部では、前年比で大幅に飛散量が増えて、万全な対策が必要です」と注意を呼びかけている。

2025年「第二回花粉飛散予想」

■飛散開始時期:2月上旬から東海や関東、九州北部でスギ花粉の飛散開始

スギの雄花は冬の寒さを経験することで休眠から目覚め(休眠打破)、寒さがピークを過ぎて暖かくなると花粉を飛ばし始める。このため、冬の適度な寒さと春の気温の上昇が飛散開始のタイミングを左右する。

花粉の飛散開始時期に影響する2024年12月から2025年2月の気温は西日本では平年よりやや低い~平年並、東日本や北日本では平年並~高い傾向だ。12月など冬の前半ほど平年より強い寒気が流れ込みやすく気温が低くなるため、休眠打破は適度に起こる見込み。

1月から2月は西ほど寒気の影響が強く平年並の気温となり、東や北の地域ほど平年より気温が高めの傾向となることから、2025年春の花粉の飛散開始時期は過去10年の平均と比べると、西日本では同等、東日本や北日本では早くなる予想となっている。

2月上旬には東海の一部でスギ花粉の飛散が始まり、次いで関東や九州北部でも飛散開始となる予想。2月中旬になると西日本と東日本、さらに東北南部太平洋側の地域で飛散が開始する予想だ。

その後、3月上旬にかけて東北の各地でも飛散が始まるとみている。北海道のシラカバ花粉は4月中旬からの飛散となりそうだ。なお、詳細な飛散開始時期は1月以降の気象動向に大きく左右されるため、最新の情報を確認しておきたい。

■本格飛散時期:スギ花粉は2月中旬、ヒノキ花粉は3月中旬から本格的に飛散

スギ花粉が本格的に飛散するのは九州で2月中旬〜3月上旬、中国・四国や東海、関東・山梨は2月中旬〜3月中旬、近畿では2月下旬〜3月中旬の予想だ。北陸・長野や東北南部では2月下旬〜3月下旬、東北北部では3月上旬〜4月中旬になると模様。

なお、スギ花粉の本格飛散開始は2月頃の気象動向に大きく左右され、気温が高い状態が継続すると、飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあるので、最新の情報を確認しておきたい。

3月中旬に入るとスギ花粉の飛散は徐々に収まり、代わって西日本や東日本ではヒノキ花粉の飛散が多くなる。ヒノキ花粉が本格的に飛散するのは九州や中国・四国で3月中旬〜4月上旬、近畿や東海、関東・山梨で3月下旬〜4月中旬、北陸や東北南部は4月上旬〜中旬とみている。

ただ、北陸や東北南部ではヒノキの樹木が少ないため、スギ花粉に比べると飛散量が少なくなる見込みだ。

北海道でシラカバ花粉の飛散が本格化するのは4月下旬〜5月中旬の予想で、ちょうどゴールデンウィークと重なる見通しとなっている。

■飛散量:西・東日本で平年を上回る予想、西日本は過去10年で最多に匹敵するおそれ

2025年春の花粉飛散量は、西日本や北陸、関東北部で2024年を大きく上回り、北日本では下回る地域が多い予想となっている。西日本では2024年の飛散量が非常に少なかったため、2024年比で800%を超える地域もあり、過去10年で最も多いか、それに匹敵する飛散量になるとみている。

一方、東北北部や北海道では2024年の飛散量が多かったため、2024年比で50%を下回る地域がある。東北南部や関東南部、甲信、東海の一部では2024年並の飛散量と見込んでいる。全国平均では2024年比171%となる予想だ。

平年(2015〜2024年の平均飛散量)と比べると、西日本や東日本、東北太平洋側では平年を上回る地域が多く、特に西日本では200%を超える地域もある。東北日本海側や北海道は平年並の地域が多い予想、全国平均では平年比170%となる予想となっている。

■雄花調査の結果

ウェザーニューズでは2024年夏の天候や年毎の飛散量傾向、雄花調査の結果などを総合的に考慮して2025年春の花粉飛散量を予想している。

本発表では11月5~20日にウェザーニュースアプリのユーザーを対象に実施した「スギの雄花調査(北海道はシラカバ)」の結果を活用している。

雄花調査では、ユーザーからスギの雄花の写真と、写真の雄花の状態を4つの選択肢(「全体に雄花が出来ており、密度も高い」「全体に雄花が出来ている」「雄花がまばらに出来ている」「雄花が観察されない」)による回答で募集した。

雄花調査の結果、「ほとんど全ての枝に雄花がある」という回答の割合が九州から東北南部にかけて昨年よりも多くなりなった。逆に「雄花はほとんどない、または見つからない」という回答の割合は昨年よりも少なくなった地域が多い。

この結果は当初の飛散予想を裏付けるものでだが、東海から東北南部の一部では当初予想を上回る雄花量が報告された。本発表ではこの雄花調査の結果を考慮して、2025年春の飛散量予想を前回発表(10/1)発表から一部更新している。

エリア別の2025年花粉飛散予想

■北海道:4月中旬から飛散開始、飛散量は前年比で半減

冬から春の気温は平年より高くなる傾向で、4月以降の寒さが緩むタイミングでシラカバ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均と比べるとやや早くなる予想で、道南や道央など早い所では4月中旬、その他のエリアでも4月下旬から5月にかけてシラカバ花粉のシーズンに入るとみている。

本格飛散は道南や道央でゴールデンウィーク前後、道北や道東では5月上旬〜中旬で、5月下旬になると段々と飛散量は少なくなる見込み。例年、北海道では飛散開始後、数日で本格的な飛散となる傾向があるため、4月に入ったら対策を始めるのがよさそうだ。

■東北北部:2月中旬〜3月上旬に飛散開始、飛散量は大幅減も平年を上回る

12月の気温は強い寒気の影響を受けることで平年並~やや低くなり、1月は平年並〜やや高くなる予想。そのため、休眠打破は適度に起こる見込みだ。飛散開始時期に影響が大きい2月から3月初めの気温は平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングで太平洋側からスギ花粉が飛び始める。

花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月中旬~3月上旬に花粉シーズンに入ると予想している。スギ花粉の本格的な飛散は3月上旬以降と見込んでいるが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがある。4月中旬以降は飛散量が段々と少なくなる見込みだ。

■東北南部:2月中旬〜下旬に飛散開始、飛散量は平年を上回る予想

12月の気温は強い寒気の影響を受けることで平年並~やや低くなる予想。そのため、休眠打破は適度に起こる見込みだ。1月以降は徐々に寒気の流入が平年より弱くなる傾向のため、飛散時期に影響が大きい2月の気温は平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングで太平洋側からスギ花粉が飛び始める。

花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月中旬~下旬に花粉シーズンに入ると予想。スギ花粉の本格的な飛散は2月下旬〜3月下旬と見込んでいるが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがある。ヒノキ花粉の本格飛散は4月上旬~中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みだ。

■関東・山梨:2月上旬〜中旬に飛散開始 飛散量は平年を上回る予想

12月の気温は寒気の影響を受けることで平年並となり、休眠打破は適度に起こる見込み。飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月上旬〜中旬に花粉シーズンに入ると予想。

スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬〜3月中旬と見込んでいるが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがある。ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みだ。

■北陸・長野:2月中旬から飛散開始 「表年」傾向で飛散量は大幅増

2月の気温は強い寒気の影響を受けることで、平年並~やや低くなる予想だ。そのため、休眠打破は適度に起こる見込み。飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年よりやや高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。

花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月中旬に花粉シーズンに入ると予想している。スギ花粉の本格的な飛散は2月下旬〜3月下旬と見込んでいるが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがある。ヒノキ花粉の本格飛散は4月上旬~中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込み。

■東海:2月上旬〜中旬に飛散開始 飛散量は前年・平年を上回る予想

12月の気温は強い寒気の影響を受けることで、平年並~やや低くなる予想。そのため、休眠打破は適度に起こる見込みだ。飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年よりやや高い〜高い傾向で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。

花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月上旬から中旬にかけて広範囲で花粉シーズンに入ると予想している。スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬〜3月中旬と見込んでいるが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがある。ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込み。

■近畿:2月上旬〜中旬に飛散開始、過去10年で最多に匹敵する大量飛散のおそれ

12月の気温は強い寒気の影響を受けることで、平年よりもやや低くなる予想。そのため、休眠打破は適度に起こる見込みだ。飛散時期に影響が大きい1月から2月は段々と平年並~やや高い気温に変わる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。

花粉の飛散開始時期は概ね平年並で、2月上旬~中旬に花粉シーズンに入ると予想している。スギ花粉の本格的な飛散は2月下旬〜3月中旬と見込んでいるが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがある。ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みだ。

■中国・四国:2月上旬〜中旬に飛散開始、過去10年で最多に匹敵する大量飛散のおそれ

12月の気温は強い寒気の影響を受けることで、平年よりもやや低くなる予想。そのため、休眠打破は適度に起こる見込みだ。飛散時期に影響が大きい1月から2月は段々と平年並~やや高い気温に変わる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。

花粉の飛散開始時期は過去10年の平均と概ね同じで、早いところでは2月上旬から、広範囲では2月中旬に花粉シーズンに入ると予想している。スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬〜3月中旬と見込んでいるが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがある。ヒノキ花粉の本格飛散は3月中旬~4月上旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みだ。

■九州:2月上旬〜中旬に飛散開始、過去10年で最多に匹敵する大量飛散のおそれ

12月の気温は強い寒気の影響を受けることで、平年よりもやや低くなる予想だ。そのため、休眠打破は適度に起こる見込み。飛散時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年並の予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均と概ね同じで、2月上旬〜中旬に花粉シーズンに入ると予想している。スギ花粉の本格飛散は2月中旬〜3月上旬、ヒノキ花粉の本格飛散は3月中旬~4月上旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込みだ。

関連情報
https://weathernews.jp/s/topics/202412/040065/

構成/清水眞希

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年12月16日(月) 発売

DIME最新号は、「大谷翔平研究!」。今年を象徴するDIMEトレンド大賞の発表や、Aぇ!group、こっちのけんと他豪華インタビューも満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。