登録者数50万人以上の大人気YouTubeチャンネル「りんの田舎暮らし」のりんが〝移住の裏側〟を紹介する連載企画「りんの移住裏トーク」。北海道の最北東端、日本のすみっこから、田舎暮らしのリアルをお届けします。
連載/りんの移住裏トーク
こんにちは、りんです。
今回は「東京↔︎北海道移住は正直いくらかかるのか?」をテーマにお送りします。
お金だけじゃく時間もかかる北海道移住
本州から海を渡る北海道への移住は非常に大変です。当然ですが、お金だけでなく、時間もかかります。
まず車を持っているか否かで大きく変わります。車がある場合、移動の際は必ずフェリーに乗らないといけません。
都心から一番近いフェリー乗り場である大洗まで約2時間かかります。
大洗から出る船は、19:45に出航して翌日13:30に北海道に到着する夕方便と、真夜中の1:45に出航、当日19:30に入港する深夜便の2便です(2024年12月現在)。
夜の船乗り場は物悲しく、自然と今日までの日々に思いを馳せてしまう場所だから、移住とフェリーの相性はいいなと思います。
18時間の航海を経て辿り着くのは北海道の苫小牧港です。
ポイントは、到着するのが「苫小牧港」だということ。北海道への移住は、これで終わりではないのです。さて、あなたの移住先はどこでしょう?場所によっては、まだまだこれから長旅が待っています。
ひとえに北海道と言っても
私が現在住んでいる知床に移住する場合、下船後になんと車で400km走らなくてはなりません。これは、東京から仙台まで行けてしまうくらいの距離。
先ほど「車を持っているか否か」と書きましたが、北海道の田舎に移住するなら車は必須です。
家族で暮らしている場合、ひとり一台車を所有している道民の方も多くいらっしゃいます。都会では考えられない完全なるマイカー。
維持費はかかるけど、都会と違い自宅の敷地内に置けるから駐車場代はかかりません。都会でかかる毎月の駐車場代ほどの家賃で住める家が田舎にはたくさんあります。
気になる交通費と引っ越し代
ここまでの気になる交通費を計算してみます。
・東京から大洗まで約6000円
・大洗から苫小牧まで約3万4800円~4万9000円(5m未満の車+運転者)
・苫小牧から知床まで約4000円
単身の場合、交通費はざっとこんな感じです。
もちろん、これに加えて引っ越し業者さんに荷運びを依頼しないといけません。東京から北海道(札幌)の引っ越しでかかった費用は単身で20万前後でした(りん調べ)。
移住先が知床の場合は基礎運賃が上がるのでもっと高くなりますね。
あとはガソリン代かな。
北海道で燃費の悪い車は辛いです。道内で乗りまわすなら、燃費のいい四輪駆動をおすすめします。
ガソリン代といえば、北海道に移住する際に覚えておくべきことがあります。それは「移動はガソリンスタンドを軸に考えろ」という点。
北海道はガソリンスタンドの間隔が非常に広いのです。さらには、街を離れると24時間営業しているスタンドはほとんどありません。
例えば、千歳市と釧路市、北海道の東西を繋ぐ高速道路・道東道のガソリンスタンドは、上下ともに1か所のみ。営業時間は8時~20時です。
夜間に道東道を走る時は、毎度ガソリンを求めて高速を降り、街灯りを目指すことになります。
ちなみに道東道のガソリンスタンドの間隔の広さは、日本の高速道路の中で一番らしいです。北海道で慣れない道を走る際は、先ずガソリンスタンドの位置と営業時間をチェックしてください。電波のない峠越えの最中にガス欠は笑えません。
先に移住した私から、これから移住する皆さまへのアドバイスです。