「話題の新製品を試してみたい」「ストレス発散したい」という気持ちから、日頃ついつい浪費してしまったりしませんか?
そのお金の使い方、もしかしたら「浪費メンタル」になっているかもしれません。
浪費習慣を卒業して「貯金メンタル」を身につけることができれば、人生の満足度が上がるお金の付き合い方に変えることができます。
今回は、節約・投資系YouTuberの節約オタクふゆこ氏による著書『貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ』から一部を抜粋・編集し、初心者でも無理なく続けられる貯金・節約・資産づくりのヒントを紹介します。
節約+投資で「安心」が生まれる
わたしの節約生活の流れを振り返ると、 25歳(2018年)のときは貯金が40万円、基本年収は350万円でした。ブラック気味の会社勤務のため、毎日残業続き。そのうえ、奨学金の借金約450万円が重たくのしかかっていました。
2018年10月に節約に目覚め、26歳(2019年)で転職を機に「貯金メンタル」にチェンジ。
節約1年目の2019年に250万円の貯金に成功! 2年目となる2020年以降は、年間300万円の貯金を継続してきました。約4年後の2022年には、29歳で資産1000万円を突破しました。
26歳のときに、奨学金を返済しながら250万円の貯金ができたことで、わたしには自信が生まれました。徹底した節約をはじめて初年度で250万円、翌年には300万円も貯金できたのだから、単純な足し算で10年後には貯金が3000万円を超えます。35年後には1億円に達し、その頃わたしは還暦を過ぎ、セカンドライフの処し方を考える年齢に差し掛かります。
「ああ、本当によかった。こうやって節約を継続していけば、お金に不安を感じることなく、幸せな一生を送ることができる」と思えたのです。
でも、人生はそんなに平坦ではありません。将来結婚して、もし子どもができれば生活も支出も激変します。仕事だって年収は増えるかもしれないけれど、会社の業績によっては下がったり、はたまた会社がなくなったりするかもしれない。予期せぬ天変地異に巻き込まれるかもしれない。
あるいは、不慮の事故や病気で、仕事ができなくなり収入を絶たれるかもしれません。だから、自分の労働力や生活環境とは別のところでお金を生む、「不労所得」が必要です。
なお、お伝えする投資や金融商品についてのお話は、あくまでも「わたしがやってきた個人の経験」をベースにしており、「これなら確実に利益が出る」というものではありません。投資をはじめる際には最新の情報を確認し、ご自身の判断、責任のもとで行っていただくようお願いします。
下にある図は、資産1000万円に至るまでの経過を資産推移で表したグラフです。転職し、節約を開始した年から、貯まったお金(現金)で投資をはじめました。少しずつ投資信託や株式を買い続け、資産における現金比率を下げ、投資(金融商品)の割合をどんどん増やしていきました。資産1000万円を突破した29歳の段階で、投資額は約800万円にまで増加しました。
その時点で投資によって得た利益は、約150万円。節約だけでなく並行して投資を行ったことで、わずか3年のあいだにそれなりに大きな利益を得ることができました。そしてその利益は、直近の目標としていた「20代のうちに1000万円」の達成にも大きく貢献してくれたのです。
「お金の不安を取り除こう」と思うなら、まずは「節約」による支出の引き締めが欠かせませんが、資産形成をブーストアップし、さらなる安心を得るためには「投資」が必要になります。
わたしが目指しているFIREのかたちもまた、ただ現金による貯金がたくさんある状態ではなく、投資によって資産が増えていく状態を築くものです。
ここでは、節約によって貯めた貯金を「投資資金」とし、みなさんが投資に乗り出す際の参考としていただけるよう、わたしの経験をお伝えしたいと思います。
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『貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ』
著者:節約オタクふゆこ
発行:アスコム
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節約オタクふゆこ
1993 年2 月14日生まれ、自らを「節約オタク」と称する節約・投資系YouTuber。理系の大学院修了後に開発職として電子系メーカーに就職したものの、将来のお金に対する不安を拭えなかったことがきっかけでお金について学ぶ。その後、奨学金477 万円を返済しながら1カ月10 万円で生活し、年間300 万円を貯金、20 代で資産1000 万円を達成。現在は脱サラしてフリーランス。2021 年から運営しているYouTube チャンネル「節約オタクふゆこ」は日常的な節約法のほか、投資についての動画も初心者向けに配信して人気を集め、チャンネル登録者数は58万人を超える(2024 年12月時点)。
構成/DIME編集部