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ストレスフリーで効果抜群!固定費を削減する7つのテクニック

2025.01.12

「話題の新製品を試してみたい」「ストレス発散したい」という気持ちから、日頃ついつい浪費してしまったりしませんか?

そのお金の使い方、もしかしたら「浪費メンタル」になっているかもしれません。

浪費習慣を卒業して「貯金メンタル」を身につけることができれば、人生の満足度が上がるお金の付き合い方に変えることができます。

今回は、節約・投資系YouTuberの節約オタクふゆこ氏による著書『貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ』から一部を抜粋・編集し、初心者でも無理なく続けられる貯金・節約・資産づくりのヒントを紹介します。

ストレスフリーで効果バツグン!固定費削減7つのテクニック

「固定費」とは、毎月必ず支払っている一定額の支出のことで、家賃や水道光熱費、携帯電話の通信費などがおもな支出です。一方の「変動費」は、月ごとに金額や支出内容が変わるものを指し、食費や日用品などがおもな支出となります。

 家計簿では、支出を固定費と変動費に分けて記録するのが一般的です。それぞれのおもな勘定項目は下の表のとおりです。

水道光熱費には、毎月固定の基本料金と、使用量に応じて変動する料金(従量課金分)があります。表のように固定費と変動費に分けてもいいですし、すべて固定費にしても構いません。

また、変動費として計上されているものであっても、例えば美容院で、会費制でカットし放題のプランを契約しているのなら、それは固定費のサブスクリプション(以下サブスク)に計上できます。

ここでは、固定費のなかで実際にわたしが実践した7つの節約テクニックを紹介します。

(1)最大の固定費! 家賃を下げる
 【節約実績→年間20万円】

最強の固定費節約は、家賃の削減です。削ることができる固定費のなかで、もっとも金額の大きな削減となり得るからです。

すでに持ち家があって住宅ローンを支払っている場合は、「借り換え」しか手段がないかもしれませんが、ここではわたしがやってきた賃貸の「家賃」としての住宅費に絞ってお話をします。

わたしの場合、引っ越しをしたことで年間約20万円の家賃の削減ができました。

賃貸住宅を選ぶ場合に、なにを重視して決めるのかは人それぞれです。

社会人になった頃のわたしは、「築年数が古い物件はボロそうで嫌だな」「都心にも出やすいところがいいよね」という考えで、左記の物件を選びました。

〈ひとり暮らし時代の物件〉
● 職場まで20分以内で飲食店なども豊富で便利なところ
● できるだけ都心へのアクセスがいいところ
● 築浅(5年以内)
● オートロックつき
● 1K8畳以上

これで、家賃は6万円です。やや高めでした。 でもよく考えたら、それまで住んできた実家は築25年超で、オートロックなどありません。頻繁に友だちが遊びにくるわけでもなく、近くの繁華街に行きつけの店やコミュニティがあるわけでもない。

もともと出不精なインドア派なので、都心に出かけることも年に数回あるかないかでした。それなら、「思い切って実家レベルに条件を下げてみよう」と決意したのです。

〈条件を見直した転居先〉
● 職場まで車を使って約20分、近くに繁華街などはなし
● 築27年
● 2DK
● オートロックなし

これで、家賃は4万3000円です。家は広くなりましたが、つきあっているパートナーとの同居を前提としたので、個人のスペースは以前と変わりありません。以前の住まいに比べて築年数は古くなり、都心へのアクセスなども悪くなりましたが、いざ住んでみたら、それらの条件はまったく気になりませんでした。

結局わたしは、住むところについても、自分軸ではなく、なんとなくの世間体や見栄で選んでいたのだなということがよくわかりました。

住まいに対して譲れないポイントは人それぞれ異なると思いますが、みなさんがいま住んでいる家に対して、「別にこだわらなくてもよかったな」と思える点があるのであれば、節約をきっかけとして、条件を見直してみてはいかがでしょうか。

また、住む場所はそのままで「家賃交渉をする」という手もあります。

〈家賃交渉の進め方〉
● 物件サイトや家賃比較サイトで自分の部屋の相場を調べる
● 相場より高かったら、管理会社に「相場まで家賃を下げてほしい」と交渉する

その際には、「交渉に応じてくれるなら、今後も長く住むことを考えている」と伝えるのが効果的です。大家さんにとって、空き部屋が生じることが一番のリスクだからです。わたしは転居に際し、新たな物件の管理会社にこんな交渉をしました。

● 周辺の相場より2000円高い
● 水回りが古い
● 長く住むことを考えている

交渉にかかった時間は、メールで管理会社とやりとりをする1時間程度。それだけで水回りは管理会社負担でリフォームされ、家賃は月1000円下がりました。転居早々、年間で1万2000円の追加の節約ができたのです。

ただし、無理なゴリ押しは、管理会社や大家さんとの関係を悪化させてしまうことにつながりかねないので、交渉の際には妥当性のある意見を伝えることが大切です。

なお、この節約にあたっては、日向咲嗣さんの著書『家賃は今すぐ下げられる! ―家賃崩壊時代にトクする知恵』(フォレスト出版)という本を事前に読んで学びました。「家賃を月2万円安くする」ことを目指すための知識やノウハウが綴られています。興味があれば、ぜひ読んでみてください。

(2)家賃の次に着手したい「スマホのキャリア変更」
 【節約実績→年間3万円】

「令和3年版 情報通信白書」(総務省)によると、2020年時点での携帯電話の通信料は平均で年間10万4192円、月額にすると約8600円になるそうです。

わたしも5年前までは大手キャリアと契約しており、毎月7000円くらいがスマホ代に消えていました。大手キャリアだと、なんとなく安心感があるし、格安キャリアがあることはわかっていても、「替えるのも面倒だし、いまのままでいいや」と思っていたのです。

でも、「FIREを目指して節約と貯金をする」という目標を持ったことが、変更を考えるきっかけとなりました。いま大手キャリアのスマホを使っているみなさんも、格安キャリアに替えない理由は「なんとなく面倒だから」という人が案外多いのではないでしょうか。

大手キャリアから格安キャリアへの変更は、固定費のなかでも家賃に次ぐ節約効果があります。シンプルなプランなら、基本料が1000円台からありますが、実用性のあるプランでも月額3000円程度に収めることが可能です。

格安キャリアでは、データ通信量に応じた価格を打ち出していますが、通話を重視する人は通話料金やサービスの違いに注意が必要です。おおむね30秒あたり22円を通話料金としたうえで、通話し放題のオプションを設定しています。

ですが、2023年11月時点では、実はahamoでは1回あたりの国内通話を5分無料としていたり、楽天モバイルでは国内通話料が無料になる通話アプリを用意していたりします。

さらに、あまりスマホを使わないという人であれば、例えば日本通信SIMが月額基本料290円のプランを打ち出しており、大幅なカットが可能です。

こうしたサービスを吟味した結果、わたしの場合は格安キャリア(現在は楽天モバイルを利用しています)への乗り換えにより、年間3万円ほど節約ができるようになりました。

スマホの使い方や、なにを重視したいかは人それぞれだと思いますので、自分の使用状況などを踏まえて検討するのがいいでしょう。

(3)キャンペーン利用でかなりお得に! プロバイダ契約の見直し
 【節約実績→年間5万8000円】

5年前までは、インターネットのプロバイダ契約料で毎月4980円+更新料年1万円、合計で年間約7万円かかっていました。

もっと下げたいという気持ちはありつつも、「切り替えるとなると工事も必要だし面倒……」ということで、長年ほったらかしにしていたのです。しかし、節約生活に本格的に取り組むにあたり、重い腰を上げてプロバイダ契約の見直しにも着手しました。

節約金額については、ひとつ注釈があります。見出しにある、「年間5万8000円」は、厳密にはプロバイダとの契約料による削減ではありません。

わたしの場合は、パソコンのネットゲームがかかせない趣味なので、それなりに通信速度へのこだわりがあります。通信速度と安定性を重視したため、プロバイダを換えても、月々の契約料自体はあまり下げることができなかったのです。

では、どこで5万8000円の節約をしたかというと、「乗り換えキャンペーン」です。わたしの乗り換えたプロバイダでは、初年度月額980円のサービスを行っていたので、1年間だけではありますが、年間で5万8000円も節約できたというロジックです。

実際、多くのプロバイダが乗り換え促進キャンペーンとして、キャッシュバックや割引キャンペーンを実施しています。いま契約しているプロバイダを数年使っていて、乗り換えても違約金などが発生しないのであれば、キャンペーンにうまく乗って節約するチャンスと捉えましょう。

このほか、プロバイダ単体で契約しているのなら、他のサービスと併せて契約することもコストを下げる手段です。例えば、携帯電話の大手キャリアや、大手が運営する格安キャリアなら、プロバイダサービスも併せて展開していることが多いので、セットで契約すればインターネットかスマホ代のどちらかがお得になるでしょう。

(4)電力会社変更で値上げに負けずに支出カット
 【節約実績→年間1万7347円】

電気料金は2016年4月から「電力小売り自由化」がスタートし、東京電力などの大手電力会社から、他の企業(新電力会社)が電力を仕入れて販売することが可能となりました。

大手電力会社の電気料金には、発電・送電設備などの設備投資費用が上乗せされていますが、新電力会社は電力を仕入れて販売するため、そういった費用が不要となります。そのため、大手よりも安く電気料金を提供できる仕組みになっています。2017年4月からは、ガスも同様に自由化されていますが、ここではわたしが実践してきた電力会社の変更について絞ってお話をします。

電力小売会社により、それぞれアンペアごとの料金設定が異なるため、自分が必要なアンペアのなかで、よりお得な新電力会社を選ぶといいのではないかと思います。

わたしの場合は、2021年に東京電力から新電力会社に切り替えた結果、年間で1万7347円も電気料金を節約できました。

ただし、2023年現在では、エネルギー価格の高騰によって大手電力会社の発電コストが上がっており、新電力会社だからといって必ずしも「安い」とはいえない状況になっています。

そのため、新電力会社のなかには事業を停止したり、新規申し込みの受け付けをストップしたりしている事業者もあるようです。再び電力価格が落ち着くまでは、「新電力会社=安くなる」という固定観念をなくし、最新情報をチェックしながら、慎重に検討する必要があると思います。

なお、プロバイダ契約と同様に、他のサービスとセットでお得になる新電力会社もあります。例えば、ソフトバンクの「ソフトバンクでんき」のように、契約することでスマートフォンやインターネットの契約料金に割引が適用されるサービスもあります。どうすれば自宅の水道光熱費が節約できるのか、しっかりとシミュレーションを行いましょう。

(5)水道代節約に大活躍する2大アイテムを取り入れる
 【節約実績→年間約1万円】

ちょっとした工夫で水道代を節約することもできます。

まず絶対におすすめしたいのが「節水シャワーヘッド」です。製品によっては水の使用量を30%~50%も削減してくれるものもあり、わたしの場合は年間で約3000円の水道料金を節約できました。

同居している家族がいる場合には、その人数分も同様に節約できるわけですから、想像以上にインパクトが大きい節約法だといえるでしょう。

また、これは実際に使ってみるまで半信半疑だったのですが、食洗機を使うことでも水道代を節約できます。

食洗機を使うと、水の量は抑えられる一方で電気代が発生しますが、資源エネルギー庁が公表している「省エネ性能カタログ2015年夏版」によると、以下のような説明になっています。

〈食器洗いのコスト比較〉
● 手洗いの場合ガス代と水道代で年間約2万4780円
 ※40度のお湯で1回につき65リットルを使用し1日2回洗う
● 食洗機の場合電気代と水道代で年間約1万6640円
 ※給水接続タイプで標準モードを使用し、1日2回洗う

なんと、食洗機を使うほうが、年間で8140円も節約できるというのです。ただし、食洗機そのものが安い買い物ではないので、そこは吟味が必要です。わたしはとにかくズボラで、食器洗いが面倒で仕方なかったので、購入したことにより家事の負担が格段にラクになりましたし、先ほどの節水シャワーヘッドとあわせて、年間約1万円の水道代を削減できました。みなさんも、自分自身の生活のなかでの優先順位を考えたうえで、購入を検討してみるのもありではないかと思います。

(6)サブスクの「使っていない」「忘れていた」をなくす

サブスクの怖いところは、「契約したまま忘れてしまうこと」だと思います。よくよく調べてみると、もうほとんど使っていないサブスクに、ずるずるとお金を支払っていたり、「初月無料」につられてお試しで契約したあとに、解約するのを忘れていたり、ということがあるのではないでしょうか。

月々は300円や500円という低額だとしても、年額にすると3600円、6000円とまとまった金額になります。節約に取り組む際には、必ず見直しましょう。

〈サブスクの見直しを検討すべき例〉
● 仕事で使うパソコンソフトをサブスクで契約したが、いまは使っていない
● 雑誌の読み放題サービスを契約したが、ほとんど読んでいない
● 動画や音楽のストリーミング配信サービスを複数契約している
● 携帯電話やスマートフォンを契約したときにオプションでつけたが使っていないサービスがある
● 英会話などの学習系アプリの学び放題プランを契約したが、回数制限のあるプランで十分
● 食材の定期配送サービスを受けているが、そんなに活用できていない
● 新聞を購読しているが、忙しくて一部のページしか読めていない
● ケーブルテレビや衛星放送チャンネルを契約したが観る機会が少ない など

 サブスクはインターネットサービスに限らず、いまや日常の様々なサービスで導入されています。月単位の費用では割安に感じられるため、衝動買いのように契約してしまうこともあるので、すでに契約しているサブスクの見直しに加え、新規契約にも慎重になることが大切です。

(7)費用をグッと抑えられる可能性あり! 保険の見直し
 【節約実績→年間約1万円】

以前、勤務先の会社が提携する自動車保険に加入していました。「会社経由なら団体割引が適用されるので安いはず」と漠然と考えていたのですが、保険の一括見積もりサイトにかけてみたら、同じような条件で年間約1万円下げられる保険会社が見つかったのです。

自動車保険は新車を購入した際に、ディーラーからすすめられるままに加入している人も多いはずです。あるいは、車体価格を下げる条件が、ディーラーでの保険加入だったという人もいるのではないでしょうか。

そういった場合、信用度は高いものの、比較的料金が高めの損害保険会社と契約することが多いと思います。でも、少しの手間をかけて、自分でネット完結型の自動車保険を契約すれば、営業費用や保険代理店の維持費がかからないぶん、割安な価格に抑えることができます。

これは、生命保険についても同様です。保険会社はずっと同じ保険商品を販売しているわけではなく、市場のニーズに合わせて条件設定を変え、新しい保険商品を次々に販売しています。

いま契約している保険より、割安で必要な保障を提供してくれる可能性は十分にありますので、必要に応じて保険の見直し・相談サービスの利用や、ファイナンシャルプランナーに相談してみるのもいいと思います。

「無料相談」を売りにしているファイナンシャルプランナーもいますが、そういったケースでは、顧客に特定の保険商品をすすめて、インセンティブで儲けを出していることも多いものです。

「タダにはワケがある」と思っておくほうが安全でしょう。

もちろん、無料のファイナンシャルプランナーから紹介された保険商品がすべて悪だというわけではありません。しかし、なかにはあまり意味のない保険商品の勧誘をする人もいますので、そこには注意が必要です。

これはあくまでも個人的な意見ですが、フラットな意見を聞きたいのであれば、信頼できる有料のファイナンシャルプランナーに相談するほうが堅実だと思います。

☆ ☆ ☆

『貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ』
著者:節約オタクふゆこ
発行:アスコム
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節約オタクふゆこ
1993 年2 月14日生まれ、自らを「節約オタク」と称する節約・投資系YouTuber。理系の大学院修了後に開発職として電子系メーカーに就職したものの、将来のお金に対する不安を拭えなかったことがきっかけでお金について学ぶ。その後、奨学金477 万円を返済しながら1カ月10 万円で生活し、年間300 万円を貯金、20 代で資産1000 万円を達成。現在は脱サラしてフリーランス。2021 年から運営しているYouTube チャンネル「節約オタクふゆこ」は日常的な節約法のほか、投資についての動画も初心者向けに配信して人気を集め、チャンネル登録者数は58万人を超える(2024 年12月時点)。

構成/DIME編集部

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