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【2024年のヒット商品】キーワードは「イマーシブ」どっぷり浸れる没入型パーク時代に突入

2024.12.30

「何度か訪れたら飽きてしまう……」。どのテーマパークも抱えている、リピーターをいかにつくるかという問題。2024年に開業した話題のパークには、その課題を克服するヒントがあった。そのキーワードは「イマーシブ」だ。

教えてくれたのは……

清水 群さんテーマパークコンサルタント  清水 群さん
東京ディズニーランドでアトラクションの運営、USJでアトラクションのメンテナンスに関わったコンサルタント。

ゲームやアニメなどの映像作品がヒットに一役買っている?

「リピーターが飽きない仕組みとして注目の没入型パーク。イマドキの人は3Dゲームのフィールドで遊ぶことに慣れているのでバーチャルの世界にスッと入り込める

 ヒットの理由をこう分析をする清水さんは、さらなる利点を語る。

「最も効果的なのはIPの活用。世界観が構築されているうえにファンも多いですから」

 IPを持っているテーマパークがより没入感を高めるのは確実だ。

テーマパーク

世界観に没入できる話題の施設!

チケットは事前予約制。3か月前から抽選販売
『ニンテンドーミュージアム』

『ニンテンドーミュージアム』工場を再利用して作られたミュージアムは、任天堂がつくり続けてきた娯楽の歴史を知り、体験できる場所。「任天堂がテレビゲームを作る前から製造している『花札』を作るコーナーもあるのがいいですね」(清水さん)

1969年に建設した工場をリノベ!

『ニンテンドーミュージアム』画像提供/任天堂©Nintendo

『ニンテンドーミュージアム』これまで任天堂が販売してきたゲームやおもちゃを展示。自由に思い出を語り合ってもらうため、解説するプレートをあえて掲示していない。
画像提供/任天堂©Nintendo

『ニンテンドーミュージアム』ショップで人気の巨大なコントローラーのクッション。写真の『スーファミ』のほか、『ファミコン』『Nintendo 64』コントローラーなどがある。

東京ディズニーリゾート史上最大級!14万平方メートルの拡張で来園者も急増
『東京ディズニーシー ファンタジースプリングス』

『東京ディズニーシー ファンタジースプリングス』『アナと雪の女王』など3つのディズニー作品をテーマとしたエリア。「作品の世界観に没入してもらうことを昔から行なっています。最新技術を用いて、これまで以上に作り込んでいるのは『すごい』の一言!」(清水さん)

人気アトラクションは、開演3か月でイマーシブシアター日本一の動員を記録!
『イマーシブ・フォート東京』

『イマーシブ・フォート東京』小説やアニメなど13のアトラクションの世界にまるで入り込んだかのようなライブ感を楽しむパーク。同時多発的に起こる劇的な展開は、訪れた人だけが目撃・遭遇できる特別な体験に。「視点が違うことで物語の見え方が変わるので何度体験しても楽しめます」(清水さん)

取材・文/渡辺雅史 

© Nintendo ©Disney

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