物件探しをしていると、「事故物件」を目にする機会もあるはず。過去に不幸な出来事があったために敬遠されがちだが、家賃の安さや立地条件の良さが魅力になる場合もある。
そこでNEXERはINTERIQと共同で、全国の男女1000人を対象に「事故物件でも住んでも良いと思う」に関するアンケートを実施。結果をBEST10形式で発表した。
結果と主な回答コメントは以下のとおり。
金銭的メリットが心理的ハードルを下げる要因に
■第1位 家賃が相場より安い 222票
第1位は「家賃が相場より安い」となった。「家賃が安い事に越したことはないから」や「家賃が安い理由として納得できるから」といった声が多く挙がっており、家賃の安さが多くの方にとって魅力的であることがわかる。
アンケート回答者コメント
・気軽に住める。(20代・男性)
・とりあえず安い物件に住みたいときには助かるから。(20代・女性)
・色々とリスクもありそうなので、格安で住めるならまだ我慢できると思う。(20代・男性)
・お化けとか信じてないので、安ければ何でもいいから。(30代・男性)
・家賃が安ければ、事故物件でも納得できるから。(30代・女性)
■第2位 事故について詳細な説明がある 164票
第2位は「事故について詳細な説明がある」となった。「納得できる事故内容なら住んでも良い」や「何があったのかは詳しく知っておきたい」など、具体的な情報があれば安心感が増し、検討しやすくなるという人も多いようだ。
アンケート回答者コメント
・何があったのか知らないとモヤモヤするから。(10代・男性)
・説明されて納得した上なら借りてもいいと思えるかもしれないから。(20代・女性)
・しっかりと対応してくれているなら安心して住むことができそうだから。(20代・女性)
・説明があったうえで納得して住むのであれば問題はないと思う。なるべく供養もしたいと思う。(30代・男性)
・どういうリスクがあるかを確認しないと嫌なため。(30代・男性)
■第3位 事故の内容が比較的軽微である 154票
第3位は「事故の内容が比較的軽微である」が入った。「小さな事故なら気にしない」「生活に支障がなければ問題なし」といった意見が多く、内容の軽さが判断基準になるようだ。
アンケート回答者コメント
・幽霊が怖いから、なるべく怖くないお話であってほしいため。(20代・女性)
・重すぎるものだと怖くなってしまうから。(20代・男性)
・軽微な事故であれば許容できるかもしれないからです。(30代・女性)
・殺人とかではなく、老化で亡くなられたら考える。(30代・女性)
・軽い内容なら近所から奇異の目で見られることもなさそう。(30代・女性)
■第4位 お祓いされている 126票
第4位は「お祓いされている」。「お祓い済みなら安心できる」「気持ちの区切りがつく」など、お祓いがあることで心理的な不安が和らぐことがわかる。
アンケート回答者コメント
・少しでも紛らわせるように。(20代・男性)
・事故物件は何があるか分からないので、お祓いをして住んだほうがまだ安心できる。(20代・女性)
・亡くなった方への供養や配慮は必要だと思うし、そうした方が安心感があるから。(30代・女性)
・心理的にお祓いで除去されてるというのが安心するから。(30代・男性)
・しっかりとお祓いされていれば成仏されていて、少し安心感があるから。(40代・女性)
■第5位 リフォーム済み 125票
第5位は「リフォーム済み」がランクイン。「新しく生まれ変わっていれば気にならない」「綺麗なら問題ない」など、リフォームによって物件の印象が良くなり、住みやすく感じる人が多いのかもしれない。
アンケート回答者コメント
・しっかり清掃が入っているため。(20代・女性)
・リフォームされていればある程度の安心感があるから。(20代・女性)
・事故の跡が分からないくらいリフォームされていれば問題ないと思うから。(30代・女性)
・もともと、幽霊を信じていない。なので、リフォームされていて綺麗なら問題ない。(30代・女性)
・リフォームされているときれいだし、しっかりしている感じがある。逆に、リフォームしていないと、古い感じがしてしまう気がするから。(40代・男性)
■第6位~第10位
<第6位 管理会社がしっかりとした対応をしている 88票>
・何かあった時に対応してくれて安心できるから。(20代・男性)
・管理会社の体制がしっかりしていれば、特殊清掃など必要なことはつつがなく終えていると思うし安心して話ができるから。(20代・女性)
<第7位 特殊清掃済み 62票>
・そういう話はあまり信じておらず、きれいであれば良いから。(30代・男性)
・物理的な影響が無い状態ならば後は精神的な問題になるので。(30代・男性)
<第8位 事故の発生からある程度の年数が経過している 34票>
・ある程度時間が経っていれば感覚が薄れていると思うから。(20代・女性)
・何年もたっていれば周りのそれを知る人も少ないだろうし特に気にならない。(30代・女性)
<第9位 職場や学校からの距離が近い 16票>
・生活に便利な方が良いので。(40代・女性)
・通勤時間がもったいないから。(40代・男性)
<第10位 知人や友人が近くに住んでいる 9票>
・友達がいればなんとかなりそうだから。(10代・男性)
・知人や友人がいると安心するから。(30代・男性)
ということで今回は、以下のようなランキングになった。
「事故物件」でも住んでも良いと思う条件ランキング、第1位は「家賃が相場より安い」だった。「周辺相場よりも安ければ、事故物件でも気にならない」「コストを優先したい」といった声が多く、金銭的メリットが心理的ハードルを下げる要因となっているようだ。
「事故物件でも住んでも良いと思う条件に関するアンケート」調査概要
調査期間/2024年11月2日 ~ 11月12日
調査機関/株式会社NEXER(自社調査)
調査対象/全国の男女
有効回答数/1000サンプル
調査方法/インターネット調査
出典/株式会社NEXER、株式会社INTERIQ調べ
関連情報
https://www.realestate1201.com/
構成/清水眞希