「話題の新製品を試してみたい」「ストレス発散したい」という気持ちから、日頃ついつい浪費してしまったりしませんか?
そのお金の使い方、もしかしたら「浪費メンタル」になっているかもしれません。
浪費習慣を卒業して「貯金メンタル」を身につけることができれば、人生の満足度が上がるお金の付き合い方に変えることができます。
今回は、節約・投資系YouTuberの節約オタクふゆこ氏による著書『貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ』から一部を抜粋・編集し、初心者でも無理なく続けられる貯金・節約・資産づくりのヒントを紹介します。
「どの会社で働くか?」で自分の価値は大きく変わる
2019年、26歳のときに3年勤めた最初の会社を辞めて転職をしました。決断のきっかけは、会社の業績悪化により、手取り月収が大幅に減少したことです。
収入自体は、会社の業績が好転する、あるいは、わたし自身がキャリアを積んでいけばいずれ戻ったのかもしれません。でも、収入減が引き金になって、働き方への不満、セクハラやパワハラなどのアンモラルへのストレスが爆発したことで、「辞めよう」と決心したのです。
当時はストレスのせいで日常的に口内炎やニキビ、肌荒れに悩まされ、精神的にも不安定で、些細なことですぐに泣いてしまうような状態でした。それこそ、せっかくの休日なのに、体が重たくて動けないなど、心身ともに弱り切っていたのです。
「もう少し気持ちよく働ける職場ってないのかな?」という疑問から、複数の転職エージェントに依頼してみたところ、いまの職場よりも年収が上がったり、福利厚生などが充実していたりする転職先候補を複数紹介され、「いままでのわたしの価値って、なんだったの?」と、いい意味で衝撃を受けました。
それまで給料とは、いまいる会社で一生懸命に働いて貢献し、自分の実力や実績を高めることで上がっていくものだと勝手に決めつけていました。
だから、ストレスがあっても「我慢して頑張らなきゃ!」と考えていたのです。
しかし実際は、「どの会社で働くか」でわたしの価値も給料も大きく変わるのだと、そのときはじめて理解しました。
結果として、新たな転職先では年収が150万円もアップ! 生産体制や同僚・上司とのコミュニケーションはロジカルかつ合理的で、以前の会社と比べてストレスも格段に減りました。わたし自身の価値も、仕事内容もほとんど変わっていないにもかかわらず、です。
「そんなの、転職ではよく起こることでしょ?」と思うかもしれませんが、転職のなんたるかがわかっていなかったわたしにとっては、これも大きな経験となりました。
特に新卒ではじめて入社した会社だと、それが本当に自分に適した仕事なのか、自分のやりたいことなのかなど、判断がつかないこともあるはずです。
また、いまの会社ではあたりまえのスキルが、業界を変えると「希少で価値のあるスキルになる」ということも多いとされます。
いまの仕事や職場が「自分に合っている」と感じていればなんの問題もありませんが、強い不満やストレスを抱えている場合には、別の会社や業界に移ることを選択肢に入れてみるのもいいと思います。
節約で支出を減らし、収支を改善することがこの本のメインテーマですが、やはり収入が多ければ多いほど、より貯蓄を増やしやすく有利になるのは当然です。
実際に節約生活をはじめてみると、このことをより強く実感するはずなので、いまの職場や働き方に不満があるという人は、人生設計のひとつとして転職を真剣に考えてみるのもありです。
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『貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ』
著者:節約オタクふゆこ
発行:アスコム
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節約オタクふゆこ
1993 年2 月14日生まれ、自らを「節約オタク」と称する節約・投資系YouTuber。理系の大学院修了後に開発職として電子系メーカーに就職したものの、将来のお金に対する不安を拭えなかったことがきっかけでお金について学ぶ。その後、奨学金477 万円を返済しながら1カ月10 万円で生活し、年間300 万円を貯金、20 代で資産1000 万円を達成。現在は脱サラしてフリーランス。2021 年から運営しているYouTube チャンネル「節約オタクふゆこ」は日常的な節約法のほか、投資についての動画も初心者向けに配信して人気を集め、チャンネル登録者数は58万人を超える(2024 年12月時点)。
構成/DIME編集部