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ストレスを見える化してお金が貯まる体質に!「貯金メンタル」を身につけて人生を変えるヒント

2024.12.23

「話題の新製品を試してみたい」「ストレス発散したい」という気持ちから、日頃ついつい浪費してしまったりしませんか?

そのお金の使い方、もしかしたら「浪費メンタル」になっているかもしれません。

浪費習慣を卒業して「貯金メンタル」を身につけることができれば、人生の満足度が上がるお金の付き合い方に変えることができます。

今回は、節約・投資系YouTuberの節約オタクふゆこ氏による著書『貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ』から一部を抜粋・編集し、初心者でも無理なく続けられる貯金・節約・資産づくりのヒントを紹介します。

ストレスの「見える化」がメンタルを整えるカギ

 こうして自分のよくない部分を本のなかでさらけ出すのは、正直ちょっと怖い気持ちもあります。ですが、わたしの経験談を読むことで、読者のみなさんのなかにも、「こんなこと思っちゃいけないのに、イライラしてしまう」という気づきがあれば、そのイライラが自分を知るカギになるかもしれません。

 自分が「いまなににストレスを感じているのか」は、わかっているようでわかっていないものです。不満があること、イライラしていることは間違いないのだけれど、言葉にしようとすると、なんだかうまくまとまらない。

 そうなってしまうのは、ストレスの原因は単純ではなく、様々な要素が複雑に絡み合っていることが多いからです。仕事やプライベートでの不満・不安は入り混じっていますし、先のアンコンシャス・バイアスのように無自覚のことが要因のひとつかもしれません。

 また、「自分は間違っていない」という、自己を正当化したい気持ちや、他人に対する怒りの感情もあるので、なかなか原因を冷静かつ客観的に考えられないのです。

 そこで、自分のストレス要因を洗い出すときは、メモとして書き出すことをおすすめします。ノートでもいいし、スマホのメモアプリでも構いません。それだけで、ストレスの原因を冷静に考えることができます。

 順天堂大学医学部教授で自律神経研究の第一人者として知られる小林弘幸先生の著書によると、ストレスやその原因は、頭のなかだけで考えているとグルグルと脳を巡ってストレスを増幅させてしまうのだそうです。

 でも、ストレスに感じたことを言葉にして書き出せば、途端に「他人ごと」のように客観的に考えられるのだといいます。

 そのため、イライラしてしまったときは「今日あった嫌なこと」を書き出せばストレスの緩和につながりますし、日常のなかでストレスに感じることを後から思い出して書くときは、冷静になって原因を分析することができます。

 いきなりすべてを書き出すことはできなくても、その日にあった嫌なことやつらい気持ちを書き出す習慣をつくれば、時間をかけて洗い出しができます。実際、わたしもすべてのストレス要因を洗い出すのに3カ月かかりました。

 ストレスを感じた出来事を書き出したら、今度は「友だちから悩みを相談された」

つもりになって、自分に対して客観的にアドバイスをしてみました。

ふゆこA「 ……というわけで、まあ、こんなことでイライラしてしまったわけですよ」

ふゆこB「 どうしてそんなことでイライラしちゃうんだろう? よく考えると、別にたいしたことじゃないよね。あなた(ふゆこA)の自意識過剰だよ」

ふゆこA「 確かに。なんでこんな感情を持ってしまったんだろう?」

ふゆこB「 前からそういうところあるよね。前に嫌な気持ちになった、あのときの出来事と重ねちゃったんじゃない?」

ふゆこA「 あー、そうかも。原体験はそこだ!」

 こんなふうに、自問自答しながらわかったことをメモに書き出し、自分自身に根づいている考え方や固定観念、そしてその考え方が生まれた原因やプロセスをあきらかにしていくのです。

 ストレスを感じる原因を探っていくことが、結果的に自分自身のいまの考え方とバックボーンを徹底的に理解していく作業となります。

■「自分の弱さ」と向き合うことでストレスから解放された

 わたしの場合、この作業を通じてわかったことは、これまでにお伝えしたような「傲慢」で「幼稚」な性格、あるいは「男性には負けたくない」というコンプレックスなど、いわば「自分自身の弱さ」でした。

 おそらく、本当の意味で自分に自信を持ち、自己肯定ができていたら、他人のことなど気にならないと思うのです。セクハラ、パワハラ、侮辱、暴力行為などのアンモラルな行為に対しては怒りを覚えて当然ですが、日常の小さなことであれば「人は人、自分は自分」と考えて、感情を切り分けられるはずです。

 残念ながら、かつてのわたしには、自信も自己肯定感もなく、そんな「自分の弱さ」を知られたくないから、「こうあるべきだ!」という理想を他人にも押しつけてしまっていたのです。

 しかし、一連の自己分析を終え、客観的に「自分の弱さ」と向き合ったことで、些細なことは「許せる」ようになりました。

 他人の言動に対しても、寛容に受け止められるようになったことで、日常的なストレスからようやく解放されました。臆面もなくいえば、やっと「生きるのが楽しいな」と感じられるようになったのです。

■自己分析で「本当の幸せとはなにか?」に気づくことができる

 また、自分と徹底的に向き合ったことで、「わたしが大切にしたいものはなにか?」という問いの答えも見つかりました。

 具体的には、「小学生のときのように生きられれば幸せで楽しい」と気づいたのです。

 小学生の頃は、もちろんその時々の悩みもありましたし、大人ほど自由に使えるお金もありませんでした。

 でも、

● 健康的な生活
● 新しいことを経験する喜び
● 楽しく遊べる友だち

 そんなことだけで、当時のわたしは十分楽しく生きていたのです。

「自由に使えるお金があるいまよりも、小学生の頃のほうが幸せだった。そう考えると、自分にとって楽しく生きるために必要なものって、ブランド物のバッグや、たくさんの洋服じゃないかもしれない」

「自分はなにかを買ったり所有したりすることで喜びを見出すタイプではないのかも? それよりも、楽しいと思える経験にお金や時間を使うべきでは?」

 そう思えたのです。

 そこで、小学生の頃に好きだった木登りを思い出し、ボルダリングをはじめてみたり、友だちとのつきあいを大切にしていたことを思い出し、それまでは相手から誘われることが多かった友だちに自分から連絡して積極的に誘ってみたりしました。それだけでなく、新しく学ぶことの楽しさを求めて、本を読み資格取得の勉強もはじめました。

 これらのことを実行するには、お金がまったくかからないわけではありません。

 でも、自分にとっては満足度がとても高く、「支出は以前よりも減ったのに生活満足度は上がった」という嬉しい結果を得ることができました。

 ここでいいたいのは、「誰もが小学生の頃のように生きれば幸せだ」ということではありません。見栄や世間体などを排除したうえで本当に自分が求めていることを見極め、それにお金や時間をかけたほうが満足度の高い人生を送れるということです。

☆ ☆ ☆

『貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ』
著者:節約オタクふゆこ
発行:アスコム
【Amazonで購入する】
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節約オタクふゆこ
1993 年2 月14日生まれ、自らを「節約オタク」と称する節約・投資系YouTuber。理系の大学院修了後に開発職として電子系メーカーに就職したものの、将来のお金に対する不安を拭えなかったことがきっかけでお金について学ぶ。その後、奨学金477 万円を返済しながら1カ月10 万円で生活し、年間300 万円を貯金、20 代で資産1000 万円を達成。現在は脱サラしてフリーランス。2021 年から運営しているYouTube チャンネル「節約オタクふゆこ」は日常的な節約法のほか、投資についての動画も初心者向けに配信して人気を集め、チャンネル登録者数は58万人を超える(2024 年12月時点)。

構成/DIME編集部

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