SNSの発展で、個人が情報発信できるように。だからこそ、プロが思わず唸る製品が話題を集めるのだ。2人のガジェット有識者が太鼓判を押す、ヒットガジェットを紹介!
〝本格志向〟と〝オンデバイスAI〟がキーワード
2024年のヒット商品の傾向として、太田百合子さんとワタナベカズマサさんは共に「プロ志向の本格的な製品」を挙げている。
「プロが使えるほどのニッチな性能と、一般の人でも使える利便性が両立した商品が、熱量の高い層に刺さり、ヒットに繋がったのではないでしょうか」(ワタナベさん)
一方で、AI技術の発展も大きな話題を呼んだ。
「生成AIがクラウドからオンデバイスへ、という大きな流れが起こりました。スマートウオッチにも搭載されるようになり、いずれデバイスにAIが標準搭載されるのが当たり前になる世の中が到来するでしょう」(太田さん)
今後注目の分野として2人が挙げたのがウェアラブルデバイスだ。
「時計からリング、ヘッドマウントディスプレイからメガネと、装着時の負担が減る方向に進むと予想します。AIやARとの相性が良いのも期待大です」(太田さん)
25年のガジェット業界で脚光を浴びる〝界隈〟に注目したい。
テックライター 太田百合子さんが考える
2024年売れ筋ガジェット
業界や界隈で話題になる商品が多かったように感じます。生成AIもクラウドからオンデバイスへの流れが本格化しました。このトレンドは今後加速していくでしょう。
モバイルやガジェットを専門とするテックライター。レビューする製品がつい欲しくなり、自腹買いしてしまうほどのガジェット好き。
太田さんのイチオシはこちら!カメラプチガチ勢にヒット!
国内シェア3位浮上の立役者となったLeicaカメラ搭載スマホ
Xiaomi『Xiaomi 14 Ultra』19万9900円
Leicaと共同開発した超高性能なカメラは、機能面でも見た目でも話題に。「業界内で自腹買いした人は多く、中には取材カメラ代わりに使っている人もいます」(太田さん)
AI好きにヒット!
発売6か月で前モデル比135%を販売!AIスマホ人気の火付け役
Samsung『Galaxy S24』12万4700円
Galaxy AIを搭載。通話のリアルタイム自動翻訳や写真の編集機能といった、豊富なAI活用機能が便利だ。「2024年のAIスマホの盛り上がりを作った機種です」(太田さん)
ミニマム好きにヒット!
新型縦折りスマホが前モデル比14倍の好調発進
モトローラ『motorola razr 50s』13万5800円
背面画面が大型化し、折りたたみ時の操作性が向上した。「目黒蓮を起用したSNSの宣伝が、若年女性の間で話題になりました」(モトローラ担当者)
ランニング好きにヒット!
累計100万台突破!耳に引っ掛ける新しいオープン型イヤホン
HUAWEI JAPAN『FreeClip』2万7800円
イヤーカフ型の形状が独特なオープン型イヤホン。形状記憶合金を使用しており、「首を振っても落ちないためランナーから高評価です」(HUAWEI JAPAN担当者)
VR好きにヒット!
発売2日後に品切れ!名作VRゴーグルがお手頃価格に!
Meta『Meta Quest 3S』4万8400円(128GBモデル)
その完成度から名作と謳われた『Meta Quest 3』のエントリーモデル。「約半額でほぼ同じ機能が使える。VR導入モデルとして最適です」(太田さん)
大きく進化を遂げた2024年のビッグテックAI市場
【Google】Gemini AI搭載スマホが市場で存在感
『Pixel 8a』7万2600円
上位機種と同程度のAI機能が使える。発売後、販売ランキングの上位をキープしている。
【Microsoft Surface】Copilot+ PCがついに登場
『Surface Pro, Copilot+ PC 』19万1180円〜
AI搭載PCは今年話題を大きく集めた。性能の向上による、標準機能としての定着に期待。
【Apple】注目のApple Intelligence対応端末
『iPad mini』(A17 Pro)7万8800円(Wi-Fi 128GBモデル)
2025年以降に期待されるApple Intelligence実装に向け、対応機種が続々販売されはじめている。