いつかはやってくるスマホの買い替え時。では具体的に、ユーザーはどんなタイミングでスマホを新しくしようと思うのだろうか。また、スマートフォンを購入する際に「リファービッシュ品」を購入したことがある人の割合は?
Back Market Japanはこのほど、全国の20~60代の男女1,000名を対象に「スマホ買取・リファービッシュスマートフォン」に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。
なおリファービッシュ品とは、中古品として回収された電子機器を専門家が検査・クリーニング・修理し、全ての機能で正常作動が確認されている整備済製品となる。
2人に1人以上が「家に眠るスマホ」を所有
いらなくなったスマートフォンの所有について質問したところ、59.8%が「いらなくなったスマートフォンを持っている」と回答し、2人に1人以上が「家に眠るスマホ」を所有していることが判明した。この結果から、不要になり、すでに使われていないものの、買取に出されていないスマートフォンが多く存在していることがわかった。
また所有し続ける理由として、「データ消去・個人情報流出の懸念(31.3%)」がトップを占めており、それ以外には「お店に行くのが面倒(21.4%)」、「売却のタイミングがわからない(19.1%)」が挙がった。
一方で、7割が「スマートフォンを買取に出してもよい」と回答し、4万円未満で買取を決める人が半数以上いることが明らかに
2人に1人以上がいらなくなったスマートフォンを家で所有し続けている中、いくらであればスマートフォンを買取に出すかについて質問したところ、「検討しようと思わない」と答えた人が26.4%と、それ以外の73.6%は「家に眠るスマートフォンを買取に出してもよい」と考えていることが判明した。
さらに、買取価格で見ると、54.2%と半数以上の人が、買取価格が4万円未満でもスマートフォンを買取に出すか検討することがわかった。この結果から、お店に行くのが面倒などの理由で買取には出していないが、実際は、7割が買取の意向を持っており、4万円未満の買取価格であっても、買取を決める人が多いことがわかった。
約7割がバッテリーの持ちが悪いと感じた時が買い替え検討タイミングと回答
買取に続いて、スマートフォンの買い替えについて調査したところ、スマートフォン買い替えを検討するタイミングは「バッテリーの持ちが悪くなってきたと感じたタイミング」が69%と、約7割がバッテリーの状態によって買い替えを検討し始める結果となり、スマートフォンを使用する上で、バッテリーの総容量を重視している人が多いことが判明した。
買い替え時には「価格」と「バッテリーの持ち時間」を最重視し、約6割が、買い替え時のスマートフォン購入予算を7万円未満に
新品・中古品問わず、スマートフォン購入の予算については、「3万円以上~5万円未満(17.6%)」、「1万円以上~3万円未満(17.2%)」、「5万円以上~7万円未満(15.1%)」が上位3位に入った。全体で見ると61.9%が、7万円未満を予算としてスマートフォン購入を検討することがわかった。
また、購入の際に重視することとしては、「価格」が61.1%、「バッテリーの持ち時間」が52.8%と上位2つを占めた。この結果から、価格とバッテリーの持ち時間を重視しつつ、7万円未満に購入価格を抑えたい人が多いことが判明した。
「リファービッシュ」の言葉の認知度はわずか約3割。さらに、リファービッシュスマートフォンの購入経験者は7.7%にとどまる
実際にスマートフォンを購入する際、新品や中古などの購入の選択肢がある中で、リファービッシュ品という言葉を聞いたことがある人はわずか約3割となった。さらに、リファービッシュスマートフォン購入経験者は、リファービッシュ品という言葉を知っていると回答した298名のうち、7.7%のみということが判明した。この結果から、リファービッシュ品という言葉は知っていても、実際にリファービッシュスマートフォンを購入している人は少ないことがわかった。
リファービッシュスマートフォン購入のハードルは、「バッテリーの持ち時間」
リファービッシュ品という言葉を認知しているものの、まだリファービッシュスマートフォンを購入していない理由として、「バッテリーの持ちが良くなさそうだから」が最も多い32.4%という結果となった。購入のハードルとしてリファービッシュスマートフォンは新品ではないため、バッテリーの総残量が少ないという懸念を持っているのではと推測できる。
リファービッシュスマートフォンのイメージは「価格の安さ」。約4割以上が今後の購入を検討
リファービッシュ品のスマートフォン購入のハードルとしてバッテリーへの懸念を抱く人が多い一方で、リファービッシュ品を知っている人のリファービッシュスマートフォンに対するイメージとしては、「新品より価格が安い(49.8%)」、「機種の品質にばらつきがある(28.2%)」が上位2位に入り、約半数近くの人が「価格が安い」というイメージを持っていることがわかった。一方で、購入のハードルにバッテリーの持ちの悪さが挙げられていたように、品質にバラつきがあるイメージを持っている人が多いことが判明した。
価格は安いが、品質にバラつきがあるというイメージを持つ人が多いリファービッシュスマートフォンだが、販売前に厳正な品質チェックがされているといったリファービッシュスマートフォンの定義を説明した上で、改めて購入意向を質問したところ、46.1%がリファービッシュスマートフォン購入を検討をする結果になった。リファービッシュスマートフォンが確実に品質チェックを実施された上で販売されているということが理解されると購入を検討したいと考える人が増えるということがわかった。
<調査概要>
・概要:スマホ買取・リファービッシュスマートフォンに関する調査
・期間:2024年10月18(金)~2024年10月20日(日)
・方法:インターネット調査
・対象:全国20歳~69歳の男女
・人数:1,000人
※Back Market Japan調べ
構成/こじへい