3万人の婚活迷い人をサポートしてきた婚活コンサルタント松尾知枝氏の新刊、令和なマインドエクササイズ本『あなたの生きづらさ“昭和な呪い”のせいでした』が発売された。
幼少期、児童養護施設という特別な環境で育ち、そこから独自の視点と強さを培う自己啓蒙法を編みだし、CA、タレントなど数々の夢に挑戦し、自己実現してきた著者。
現在、その経験を活かし、心理学とコーチングを基に、心から望むライフデザインを自己決定できるための婚活支援コンサルタント事業に取り組んでいる。
この本は、著者の婚活コンサル受講生たちが効果を実感し高評価を得た選りすぐりのワークを掲載。典型的な「昭和な呪い」のフレーズも紹介しつつ、私たちの中に根付く古い価値観を見つめ直し、それを解くための具体的なステップを提供し、日々のストレスに悩むビジネスパーソンにも役立つ内容がつまった一冊となっている。今回、著者の松尾氏にお話を伺った。
『あなたの生きづらさ “昭和な呪い” のせいでした
古い価値観から心を解放するマインドエクササイズ』
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職場で家庭でストレスを生み出す“昭和の呪い”って?
↑書籍内のマンガをボイスコミック化した動画もチェック。
男性が育児休暇を取ろうとすると「男は働くのが当たり前」と批判されたり、「家事は女性がするもの」という考えから家事に協力的な夫はレアでイクメンなる言葉がもてはやされたり、女性が管理職を目指すと、「子育てと両立できるの?」と質問されたり…。最近、「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」というワードが注目を集めている。これは、私たちが気づかぬうちに社会的なステレオタイプを取り込み、それが日常の判断や行動に無意識に影響を与える現象だ。
昭和の時代には、性別や年齢、家庭内の役割についての一律の価値観が支配的だった。この価値観は、家族や社会で当然のように受け入れられ、異論を唱えることが少なかった。令和という多様性を重んじる時代になった現在も、こうした偏見が無意識のうちに意思決定に影響を与え続けている。
今まで婚活に悩む迷い人3万人をアドバイスし導いてきた婚活コンサルタントの松尾知枝氏は、こうした古い偏見や固定観念を「昭和の呪い」と表現し、その影響から解放されるための方法を提案する書籍をリリースした。松尾氏によれば、多くの女性が「結婚しなければならない」という強迫観念にとらわれ、自分らしい選択をすることをはばかり、それが婚活の最大の壁になっていると指摘している。
婚活だけじゃない!キャリア・ライフの悩みを解消する松尾知枝流マインドセット
「『女は結婚して子どもを産んで一人前』は今も根強く残る古い価値観信仰の一つ。
未婚女性は周囲から『あなたのためを思って言ってるの』と〞善意〝のアドバイスシャワーを浴びせられ続けます。
『(親や親戚から)いい加減早く結婚しなさい』、『35歳以上なのに、理想が高すぎるんじゃない?』、『高齢出産は、リスクが高くなるから、若ければ若いほうがいいよ』……。
家族や身近な人、あるいはメディアの記事を目にしているうち、みんなと同じじゃない自分はダメなのだと思い悩むようになります。
『結婚していない、出産を経験していないことに、負い目があります。結婚、出産していないと、社会に存在することすら許されてないようで……』と悩む女性の声が絶えません」
そんな方々に寄り添い、接してるうちに、松尾さんは、ある真実に気づいたと言う。
「お客さまの悩みの原因になっているのは異性との駆け引きのテクニックではなく、偏見という名の昭和な呪いにあるということに気づきました。昭和的な考えを背景とする、これらの呪いは、多様性を尊重する現代社会において改善が求められています。
私の婚活講座は、結婚することを目標としたコンサルでありながら、実は昭和な古い価値観から自分を取り戻し、より良い自分らしい人生を選択するためのプロセスでもあったのです」
現代の婚活は単に結婚を目指す活動ではなく、自分自身と向き合い、時代に根付く偏見から解放され、自由な人生を選び取るプロセスでもあると強く語る松尾氏。
彼女のワークは単に婚活のための恋愛テクニック指南だけにおさまらず、キャリアとライフイベントの狭間で直面するストレスから自身を解放し健全な状態にマインドセットしたい誰氏にもとって、とても効果的というわけだ。
現代社会に潜む7つの“昭和な呪い”とは?
松尾知枝氏は、まずは日常生活や職場に今も根強く残る“昭和の呪い”に気づくことこそが、自分らしい生き方を取り戻す鍵であると提案している。
松尾氏は、特に現代社会において問題として取り沙汰されがちな以下のような7つのジャンルに“呪い”を分類している。
• 集団調和を優先し、個性や意見を抑え込む風潮「空気を読めの呪い」
• 性別による固定観念を生み出す「ジェンダーの呪い」
• 過剰な働き方や自己犠牲を美徳とする思考「24時間戦えますか? の呪い」
• 年齢に基づく役割や能力へのステレオタイプ化「年齢の呪い」
• 育児や家事を女性に押し付ける固定観念「ママなんだからの呪い」
• 他人との比較で優劣を競い合う「マウンティングの呪い」
• 家庭内の過干渉やモラハラを助長する価値観「アットホームの呪い」
これらの“呪い”に気づくことが、より自分らしい人生を歩む第一歩であると語る松尾氏。。
次回は、日常的に気づかないうちに、あなたも使ってしまっているかもしれない“昭和の呪い”の代表的なフレーズを紹介する。
また気になった方は、松尾氏のマインドセットワークも掲載されている書籍「あなたの行きづらさ“昭和な呪い”のせいでした」も、是非、読んでみていただきたい。
●著者プロフィール
松尾 知枝(まつおちえ)
婚活コンサルタント、株式会社インプレシャス 代表取締
10歳から8年間、児童養護施設で暮らす。 つらい幼少期を経て、 自身で考案したメンタルエクササイズにより呪いを解き、 目標達成する面白さに目覚める。 新卒で日本航空に入社。CAとして国内線、国際線に乗務。 2011年より自身の経験と心理学をベースにした婚活支援を行う。 自己肯定感を高め、心から望むライフデザインを描きたい女性から 大きな支持を受ける。情報番組出演や東京都の婚活支援事業、 ゼクシィ縁結びのコラムに監修として携わるなど、活躍の場を広げている。 著書に『3ヶ月でベストパートナーと結婚する方法』(かんき出版)、 『3年以内に成功する男、消える男』(フォレスト出版)、 『1日5分で夢が叶う 日記の魔法』(中経出版)
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構成/DIME編集部