パナソニック ハウジングソリューションズは、同社水廻りシステム事業部の主力商材であるシステムキッチンおよびシステムバスルームの製品デザイン・体系を刷新し、2025年2月より受注を開始すると発表した。
パナソニックが考える必要不可欠な独自のテクノロジーとデザイン設計思想を普及価格帯で実現
■背景
同社が2024年10月に実施した「暮らしの価値観に関する調査(※1)」では、「コロナ禍を通じて、自宅での暮らしに対する関心が高まった」と約75%の人が回答し、「自宅での暮らしを見直す中で、どのような変化があったか」という問いに対して、回答者の約半数が「自分に必要なものとそうでないものを見直した」、「どうすれば心地よく暮らせるか考えるようになった」を選択した(複数回答)。
さらに、サステナブル意識の高まりなどを背景に、生活者は機能的でありながら、よりシンプルな製品を求める傾向にあり、コロナ禍を経て住宅購入層の暮らしに対する価値観が洗練され、近年の物価高騰の影響が相まって、住戸のなかでの「メリハリ消費」の傾向が高まっていることがうかがえる。
このような背景から、今回「住宅設備に求められる普遍的で必要不可欠な要素」にフォーカし、作業や動線を妨げず、購入時のきれいな状態を無理なく保つために、同社だからこそ提供できる機能とデザインを追求。
システムキッチンでは「S-CLASS」を新発売し、清掃性の高い「スゴピカ素材」のカウンターなど同社オリジナルの機能や、従来高級価格帯でしか実現できなかったデザイン性を普及価格帯の「S-CLASS」で実現する。なお、システムキッチンでは、この「S-CLASS」と、プランニング自由度がより高く特注対応も可能な「L-CLASS」の2つの製品体系に刷新する。
また、製品名もわかりやすいよう「Panasonic KITCHEN」「Panasonic BATHROOM」に変更。暮らし方が多様化する中、ユーザーが自身の暮らしに応じてカスタマイズする、という選び方を提案していくとしている。
※1 実施時期:2024年11月 方法:インターネット調査 対象:30代~60代の男女(N=400)
■特長
・ON・OFFどちらの場面でもストレスを意識することのない使いやすさと心地よさ
パナソニックの創業製品でもある「電気プラグ」に始まる樹脂成型材料・成形技術を基盤に、はっ水・はつ油成分を配合した独自の樹脂材料「スゴピカ素材」や、家電事業で培った暮らしに快適性をもたらす独自技術から生まれた「ワイドコンロ」など、パナソニックだからこそできる機能とデザインを普及価格帯の「S-CLASS」にも展開する。
なお、「使っている時=ON」はより使いやすく(機能性)、「使っていない時=OFF」は視覚的な心地よさ(デザイン性)を追求し、ON・OFFどちらの場面でもストレスを意識することなく過ごせる空間を目指したとしている。
<Panasonic KITCHEN>
ON:使っている時 機能性:直感的な使いやすさ
OFF:使っていない時 デザイン性:視覚的な心地よさ
ユーザーからのニーズに合わせて拡充する新製品
<Panasonic BATHROOM>
ON:シャワーを浴びる時や掃除する時 機能性:直感的な使いやすさ
OFF:風呂でくつろぐ時 デザイン性:視覚的・質感での心地よさ
ユーザーからのニーズに合わせて拡充する新製品
・調理や入浴に必要不可欠な機能・価値にしぼることで購入しやすい価格を実現
シリーズ共通の特長として、例えばキッチンの収納パーツやお風呂のカウンターなど、ユーザーの希望に合わせて追加できる機能や部材はオプションとし、必要不可欠かつ同社だからこそ提供できる機能・価値にしぼり、購入しやすい価格でより上質な水廻り設備を提供する。
※2 エッセンシャルプラン:パナソニックの考える必要不可欠な要素を盛り込んだおすすめプラン
・個々のニーズにこたえる幅広いデザインラインアップ
キッチン扉柄は、人気のフリオカウンターと同じ色柄でシボのある質感を揃えた2柄など、トレンドを踏まえ全体的にあたたかみのある中間色の品揃えを強化し、キッチンボードは、要望の多いマグネットボードを用意。ほかにもテラゾー、シャクダニ石、コンクリートなどをモチーフにした新柄を追加した。
関連情報
https://sumai.panasonic.jp/kitchen/
https://sumai.panasonic.jp/bathroom/
構成/立原尚子